グループ・プロジェクトはメディア・コミュニケーション学科の教員7名が、共通テーマのもと、それぞれの専門性を生かしオムニバス形式で行う全15回の授業です。
今年の共通テーマは「2045年」。第4回目、5回目の授業は日本語教育専門の私が昨今、何かと話題になる在留外国人の話題を取り上げ、今から約20年後の2045年は今よりも多くの人に日本語を教える機会が訪れるかもと伝えました。そして、日本語を教える教材作成のグループワークを行いました。
教える項目は「( )は( )ことが好きです:例(私)は(おかしを作る)ことが好きです」という文型です。学習者は「(私)は(おかし)が好きです」は既に知っているという前提で、「おかしが好き」と「おかしを作ることが好き」の意味の違いと、「おかしを作ること」という名詞句の作り方を説明します。もちろん、例文の理解だけではなく「(サッカーを見ること)が好きです」「(音楽を聴くこと)が好きです」のような応用も考えなければなりません。
さらに、「使用できる言語は日本語のみ」「ことばによる説明はできる限りすくなく」といった条件も提示したところ、学生たちは、最初は「え~」とか「う~ん」とか言いながらうつむいていましたが、やがて侃侃諤諤意見を出し合い、グループごとに意味と文型の説明、名詞句の作り方の説明などを数枚の画用紙にまとめあげました。
学生たちがグループワークで作成した教材
授業後には「既に知っていることを誰かに一から教えることがこんなに難しいとは思っていなかった。」「自分が伝えたいことを正確に相手に伝えることは想像以上に難しいと感じた。」「自分ひとりで考えた時はすごく難しくて考えがまとまるわけない!と思っていたけど、グループで意見を出し合ったりしていくうちにアイディアがまとまった」などの感想が寄せられました。
日本語を教える機会は2045年を待たず、そう遠くない未来にあるかもしれません。そのとき、今回の経験が少しでも役立つことを願っています。
(藤山 智子)
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