発達教育学専攻
3つのポリシー
ディプロマ・ポリシー
発達教育学専攻は、本専攻に2年以上在学し、教育学・心理学・特別支援教育学から構成される発達教育学に関する所定の32単位以上を修得し、かつ修士論文の審査に合格した者で、以下に示す発達教育学の高度な学識および能力を有する者に、修士(発達教育学)の学位を与える。
- 「高度専門職業人」の中核となる教師の力量形成を視野に、校種間連携力量を備えた教員の素養をもち、発達教育臨床の高度な知識と実践力を備えた専門家としての力を有する者。
- 子ども理解と、その支援に関する全体像を体系的に修得し、ことに乳幼児期から学校教育段階における教育、医療・保健・福祉制度を横断した支援を実践する能力を獲得していること。
- 子ども学を発展・深化した発達教育学という学問体系を獲得し、「正しい子ども観の確立と発達の危機に対処する科学」を探求し、「子どものよりよき発達と教育」に寄与する能力を獲得していること。
カリキュラム・ポリシー
発達教育学専攻は、高度な教育観と正しい人間理解に基づいた教育、発達支援・促進に関する精深な知識と技術をもち、その卓越した教育技術を発揮することにより、豊かな人間形成に携わる専門的教育者・職業人の育成を目指している。本専攻における研究・教育の中心的な学問的コンセプトは、「正しい子ども観の確立と発達の危機に対処する科学」であり、教育学・心理学・特別支援教育学などの学問領域を中核とする体系的な教育課程を編成する。
また、「高度専門職業人」の中核となる教師の力量形成を視野に、具体的には、
①校種間連携力量を備えた教員
②発達教育臨床の高度な知識と実践力を備えた専門家
を養成するための理論的かつ実践的な科目を編成し、所定の科目を修得することで小学校教諭専修免許及び幼稚園教諭専修免許取得が可能となるように、科目を配置する。
さらに、教育現場での教育、発達支援・促進の知識・技術をより深化、高度化するために、学校等をフィールドとした心理教育的援助の専門家である「学校心理士」の受験資格を得るための科目群を配置している。
本専攻の教育課程は、基礎科目・基幹科目・関連科目・特別研究科目から構成され、発達教育学研究の基盤となる基礎科目は全て1年時に履修する必修科目として設けている。基礎科目は、発達と教育に関する総論的内容と各論を学び、学問的動向ならびに今日的課題について討議し、事象等の多角的な見方と検証の方法について理解を深め、各論的に各教員から研究の方向性、具体化への方策を提示検討する内容である。基礎科目における多様な視点の取得や研究法の修得が特別研究科目のベースとなるようになっている。
専門科目は、主に理論的・実証的な研究と実践的・臨床的な研究を基盤とする基幹科目群と、関連科目から編成されている。これらの科目から子ども理解と、その支援に関する全体像を体系的に修得していくことになるが、とりわけ乳幼児期から学校教育段階における教育、医療・保健・福祉制度を横断した支援について検証していく。
発達教育学専攻の教育課程の流れは、子ども学を発展・深化した発達教育学という学問体系を通して実現されるようにし、「正しい子ども観の確立と発達の危機に対処する科学」を探求し続け、子どものよりよき発達と教育に寄与できる力を培うよう、科目間に有機的な連関をはかっている。
アドミッション・ポリシー
発達教育学専攻は、子どもに関わる諸学問から多面的に子どもをとらえ、子ども学をさらに深化・発展する発達教育学の学修を基盤にし、発達と教育に貢献することを目的とした豊かな人間形成に携わる専門的教育者・職業人を育成することにある。この目的達成のため、次の条件を満たす者の入学を求める。
- 教育学・心理学・特別支援教育学などの分野において、高度な教育観をもつ者。
- 正しい人間理解に基づいた教育、発達支援・促進に精深な知識と技術をもつ者。
特色ある授業
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発達教育学特論
子ども観・発達観と教育制度・学校文化の変遷を踏まえ、これからの子どもの発達をふまえた教育のあり方について検討し、発達教育学の枠組みを模索します。これらをもとに、今日的子どもの発達と教育・生活について、幼児教育・学校教育とはどのようなものかについて考察を深め、さらには、提起された子どもの発達と教育・生活から、幼児教育・学校教育のあり方を検討・深化させていきます。
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特別支援教育特論
今日、障害のある子どもの理解と支援は、すべての教育・保育関係者に求められる力です。障害者の権利条約に至る大きな流れのなかで、一人ひとりのニーズに応えるきめ細かい教育・保育と、医療・福祉・労働などと連携した生活支援について学び、基礎となる視点・理念と実践のあり方を考えます。
取得できる免許・資格
どの分野を選択しても取得可能です。
本学で取得できる 教育職員免許状 |
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受験資格が取得できる資格 |
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就職・進路
進路・就職実績
比較文化専攻・臨床心理学専攻・発達教育学専攻合わせて
- 就職者11名
・比較文化専攻:インフラテック、丸本
・臨床心理学専攻:宮崎県人事委員会、社会福祉法人福岡市社会福祉事業団、三股町役場、佐賀県庁、一般社団法人朝倉医師会 朝倉医師会病院、認定NPO法人 SOS子どもの村、社会福祉法人福岡市社会福祉事業団
・発達教育学専攻:佐賀県教育委員会 - 進学者0名
- 2022年度修了生