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2021.11.12

心理学科

公認心理師を目指してvol.3~施設見学体験報告!!(司法犯罪領域)~

2年生後期から始まる「心理実習Ⅰ」では、公認心理師が働く主な5分野(保健医療分野・教育分野・福祉分野・司法/犯罪分野、産業分野)の見学実習に出かけます。
見学実習では、施設の見学に加え、職員の方々のお話をお伺いして、仕事の内容や利用者の方への具体的な支援など多彩な学びに触れることができます。心理専門職として働くことに対して実感をもってイメージする大事な学びとなります。
昨年度は、感染症拡大防止のため、オンラインでの見学となりましたが、今年度は、実地見学をさせていただく機会に恵まれました。今回は、福岡保護観察所を見学させていただき、そこで学んできた学生の感想を一部ご紹介します。

『心理実習Ⅰ』実習生の声

◆私が今回一番印象に残ったことは、立ち直りに必要なものは本人の決意や努力だけでなく、彼らが帰ってきたときに受け入れる社会を作ることだということです。
まず、受刑者にとって社会へ帰ってきた後の生活がどれほど大変かということを知りませんでした。生きる場所に困り、再犯するといった負のサイクルに陥らないためにも、民間ボランティアをはじめとする地域社会での見守りや支援が大切なのだと理解しました。
特に保護観察における面接については、環境調整をしたり、立ち直っていくプロセスに寄り添ったりして最も重要だと感じました。また、保護司は一緒の地域に住んでいるという立場から、長期にわたって関わり続けるため、対象者にとって欠かせない存在の一人だと思いました。
お話の中で、保護観察官のやりがいについてお聴きし、会うたびに少年達の人に向ける視線や態度が変化していくことを実感しながら、少年の成長を見守り、支え、観察期間を終えていくことはとても嬉しいだろうなと感じました。対象者の心の中に保護観察官の存在や言葉が残っていることのやりがいも大きなものだろうと感じ、それがあるから仮に嫌なことを言われても乗り越えられるという言葉には重みを感じました。
その場面に携われる仕事は素晴らしいものだと考えます。実際に現場で働く人たちからしか聴けない思いを聞くことができてとても良い学びとなりました。

T.Aさん(人吉高等学校出身)