国際キャリア学科（ICD）４年生の学生生活は、コロナ禍により大きな影響を受けました。一時期は多くの授業がオンラインになり、大学にも通えない状態が続きました。しかし、こうしたなかでも４年生たちは努力と挑戦を続け、就職活動では目指していた業界や企業へ内定したとの嬉しい知らせが相次ぎました。

このコーナーでは、志望していた企業より内定をいただいた４年生の就職活動体験談をシリーズでご紹介しています。今年度の第３回は国際線専門のエアラインである株式会社ZIPAIR Tokyo様より内定をいただいたM.Sさん（大分県立大分雄城台高等学校出身）からの喜びの報告です。 

私はこの度、株式会社ZIPAIR Tokyoから内定をいただきました。

私が就職活動を始めたのは大学３年生の夏頃からでした。客室乗務員として働くという夢は高校時代からありましたが、コロナ禍で航空業界が大きな打撃を受け、当時はまだ採用があるか分からない状況でした。そのため、航空業界以外のサービス業を中心に就職活動を始めました。社会人として働くとはどういうことか理解を深めるために、夏にはオンラインではありましたが、インターンシップに参加しました。自己分析などを進めていくなかで、もともと好きだった英語を活かして働きたい、毎日、変化がある刺激的な環境に身を置きながら仕事をしたい、やはり客室乗務員として働きたいという気持ちが強いことに気づきました。また、私はそれまで海外を訪れたことがなく、語学力向上と視野を広げるために海外留学をしたいという思いが強くありました。そうした気持ちに蓋をすることは難しく、１年間、休学して留学に行くことを３年生の冬に決意いたしました。留学先のカナダでは、客室乗務員として働く上で必要な語彙や接客表現が学べるコースが組み込まれている学校に通ったため、様々な国籍の方や文化との出会いのなかで、夢へのモチベーションを絶やすことなく、過ごすことができました。

 

留学から戻ってから本格的に航空業界を目指して就職活動を始めました。まずは、エントリーシートを書くための企業研究と自己分析を何度も行いました。面接で話す内容を考えることにも多く時間を使いました。私は学生時代、アルバイトに力を入れていたため、アルバイトで何を得て、どんな出来事を通して、自分自身がどう変わったか言語化できるように準備しました。アルバイトリーダーの役割も担っていたため、周囲の方との関わりのなかで学んだこと、後輩の育成を通して得た気づきなど、何を聞かれても自身の言葉で答えることができるように準備しました。航空業界は他の企業よりも面接の時期が少し遅く行われます。そのため、面接という場に慣れるためにもサービス業を中心に面接を受けました。他の業界を受けることも自信に繋がりますし、おすすめします。私はとても緊張しやすいため、面接で空回りすることもあり、頭が真っ白になることもありました。ですが、共に夢を目指す仲間と面接練習を重ねることで、最終的には面接という場を楽しむことができるようになりました。「採用担当の方と楽しくお話しよう！」という気持ちで臨むことで、私らしさを出すことができたと感じます。思うようにいかず、悔し涙を流すこともありましたが、世界を飛び回る国際線の客室乗務員になるという夢を叶えることができた今では、就職活動に全力をかけて取り組んでよかったと心から思っています。

これから就職活動される後輩の皆さんは、思うようにいかないことがあったり、諦めかけそうになることもあるかと思います。しかし、未来の自分を想像し、信じて行動することで、夢は叶えることができると思います。私は就職活動を通して、自分自身とたくさん向き合うことができました。また、応援し、支えてくれる家族や友人の大切さを改めて実感しました。気持ちが折れそうになった時には、共に夢を追いかける仲間に助けられました。一人で抱え込まず、周囲の人を頼ることもとても大切です。大変なことも多くあるかと思いますが、夢や目標は叶えるための努力をすれば叶います。たとえ叶わなくても、そこからたくさんのことを得ることができると思います。ぜひ、自分の夢を追いかけて、自信を持って突き進んで下さい。応援しています。