国際キャリア学科（ICD）の７期生にあたる現４年生の学生生活は、入学時に始まったコロナ禍により大きな影響を受けました。特に１年次には多くの授業がオンラインになり、大学にも通えない状態が続きました。しかし、こうしたなかでも７期生たちは努力と挑戦を続け、就職活動では目指していた業界や企業へ内定したとの嬉しい知らせが相次ぎました。

このコーナーでは、志望していた企業より内定をいただいた４年生の就職活動体験談をシリーズでご紹介しています。今年度の第２回は全日本空輸株式会社（ＡＮＡ）様より客室乗務員の内定をいただいたM.Tさん（福岡県立新宮高等学校出身）からの喜びの報告です。 

私はこの度、第一志望の全日本空輸株式会社より、客室乗務員として内定をいただきました。

 

私が就職活動を本格的に始めたきっかけは、大学３年生の夏に参加した国際キャリア学科のエアライン研修でした。それまで航空業界に関する知識はあまりありませんでしたが、研修に参加させていただいたことで、航空業界への知識を深め、就職活動を本格化させていく機会になりました。

 

私が就職活動を通して行ってきたことは、①自己分析、②企業研究、③面接の会話練習、主にこの三つです。自己分析は、今までの自分の人生で行ってきたことを書き出し、振り返りました。小学生のころから現在まで多くのことに挑戦してきた自分の姿を再認識したことにより、エントリーシートや面接で自分の良さとしてお伝えしていくことができたのではないかと思います。企業研究は、大学の図書館に通い、航空業界専門誌の「エアステージ」を熟読しました。図書館の方が「バックナンバーもありますので、よかったらどうぞ」とおっしゃって下さり、過去４年間の同誌を読み込み、企業研究に励みました。自分がどの企業で働きたいのか、どんな場所で働くことが自分に向いているのかを知ることは、とても大切だと思います。同誌を読むことで企業研究だけでなく、面接の流れや言葉遣いなども学習することができました。面接の練習は、大学のキャリアセンターの方々が親身になって対応して下さいました。私は面接で話す時につい早口になったり、姿勢が悪くなったりしていました。自分では気づくことができなかった癖まで気づいて指摘して下さったおかげで、本番の面接ではゆっくり落ち着いて話すように意識することができました。

 

エアラインスクールに通っておらず、大学時代がコロナ禍と重なり、留学経験もなかった私にとって、航空会社への就職活動は不安なことも多かったです。しかし、大学生活でできることに精一杯、取り組んできたことは、小さな出来事でも自分の大きな糧になったと思っています。今までの部活動経験やアルバイト、国際キャリア学科に所属していて得た多国籍の先生方や留学生との交流で、面接での話の引き出しを多く作ることができました。

 

私が就職活動を通して学んだのは、いかに面接官の方と会話を楽しめるかが大事であるということです。用意した文章を暗記して話すことも時には大切ですが、自分の伝えたいキーワードをピックアップして、面接の時に自分の言葉で会話するようにしてみて下さい。緊張がほぐれ、面接を楽しむことができると思います。面接官の方は、私自身がどのような生き方をしてきて、どのような人間であるか、この二つを重視して面接して下さったと感じています。勉強、アルバイト、趣味、自分の好きなことをたくさんして、大学生活を思い切り楽しんで、就職活動に備えることが私の一番のお勧めです。また、些細な日常での幸せを日記に書いてみるのもお勧めします。例えば、その日の星がきれいだった、食べた昼ごはんがおいしかったなど、一言で大丈夫です。「小さなことからも幸せを感じることができるんだ」という前向きな気持ちになることができます。

 

後輩の皆さん、就職活動はきついことも苦しいこともあるかもしれませんが、自分を信じて前向きに取り組めば、きっと素敵な結果が待っているはずです。たまに空港に行ってモチベーションをあげたり、家族や先生方、周りの友人に支えてもらいながら、笑顔で頑張って下さい。