「司法・犯罪心理学」（3年生科目）の授業について紹介させていただきます。
この科目は国家資格である「公認心理師」が成立してからは、資格必修科目となっています(つまり、資格を取るためには必ず履修して、単位を修得することが必要)。
実際に公認心理師が活躍する現場でも、司法・犯罪分野については、家庭裁判所の家庭裁判所調査官、少年鑑別所の法務技官、警察の少年育成指導官や科学捜査研究所技術吏員、保護観察所の保護観察官などがありますし、さらには児童福祉分野における児童相談所の児童心理司などとも深い関連があります。

さて、講義では、「なぜ人は犯罪を起こすのか？」といった犯罪の原因論をはじめとして、各種犯罪類型（「窃盗犯」「凶悪犯」「薬物犯」など）の特徴と更生支援、警察での捜査における心理学の活用、少年院や刑務所といった矯正施設での立ち直り支援、更には、犯罪被害者への心理的支援などについて深く学んでいます。

特に、福岡女学院大学の講義では、最近ニュースになった事件も題材にしながら、犯罪の傾向や加害者臨床、被害者支援などについて学んでいきます。
また、教員自身も、実際に警察や児童福祉の現場での臨床実務に携わってきた経験がありますので、具体的に、かつわかりすく説明をしていきます。
この授業を通して、司法・犯罪分野についての学びが深まるとともに、人間の本質的な部分の一端にも触れることができるでしょう。
また、教育や福祉、医療分野を含む幅広い領域とも関連がありますので、すべての学生さんにとって、良き学びにつながることだと思います。

幅広い知見を身につけ、良き成長をしていきましょう！