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2021.10.29

心理学科

社会とつながる心理学 Vol.2 「JALとの連携」①

心理学科では,1年生が心理学の知見を学び,それを活かしながら,企業や自治体の課題に取り組む『心理学プロジェクト演習』を開講しています。
これは「課題解決型学習(PBL)」と呼ばれる演習科目で,できるだけ早期に実社会の課題を発見・解決する体験を通じ,社会に貢献する力の修得を目指したものです。

 本年度のテーマは,「心理的付加価値の創出」です。
製品やサービスのもつ価値はいくつかに分類できますが,例えばコーヒーなら「味や香り」といったように,製品の機能面や品質面での価値を機能的価値と呼びます。近年では,製品やサービスの競争は機能的価値から心理的価値へと移行しているといわれています。ここでいう心理的価値とは,その製品/サービスにかかわる一連の行動や体験のなかにおいて,消費者の感情や心理に訴えかける価値のことを指します。すなわち,品質がいいのは当たり前で,品質の良さにプラスアルファの価値が求められるようになっているのです。そこで,『製品やサービスそれ自体の機能的価値を高めるのではなく,それに心理的価値をプラスすることで,製品の購入やサービスの利用を後押しできるような企画を提案すること』が,本年度の心理学プロジェクト演習のお題です。
 本年度も日本航空株式会社(JAL)と連携し,JALが提供する製品やサービスに付与する心理的な価値を考えていきます。オリジナリティだけでなく,なるべく実現可能な企画になるように意識しながら,受講生たちはグループに分かれての活動をスタートさせました。
受講生の「意気込み」を紹介します。

受講生の「意気込み」

  • 私は飛行機が好きで、いままで空港に飛行機を見に行ったり、グッズを買ったりしたことが何度もあります。今回、心理学の視点からプロジェクトに参加することが出来て、とても光栄です。初めは何について取り組めばいいか決まらず不安でしたが、心惹かれるアイデアに出会い、それを実現したいなと強く思いました。今では頭の中にたくさんのアイデアが浮かびますし、グループのメンバーの意見を聞くのがとても楽しみです。グループで協力し、大学生ならではの取り組みが出来るよう精一杯頑張っていきます。

Iさん(祐誠高等学校出身)

  • 私は人と話すことが苦手で、少しでも克服できるように、この講義を受けようと思ったのですが、実際に参加してみると私以外にもそのような理由で参加している方々も多く見受けられて、少し安心しました。
    私は飛行機を利用する機会が多かったので、JALも家族で何度か利用したことがあります。CAや係員の方々の対応や、機内でのサービスなどとても丁寧で過ごしやすい環境を提供してくださるので、毎回わくわくしながら利用していました。そんなJALに、心理学科の学生だからこそ考えつくような、お客様の気持ちを前向きにさせる提案ができるよう、これからグループの方々と協力して考えていければと思います。また、このようなプロジェクトに参加したことがないため、調査の仕方や問題の発見、解決方法の提案など、しっかりできるか不安な部分はありますが、自分にできることを全力で取り組んでいこうと思います。

Kさん(香住丘高等学校出身)

  • 大学では心理学的観点から課題研究に取り組んでみたい、と私は入学前から考えていて、それがこの大学に入学した理由の1つでもありました。私は高校生の時に課題研究をした経験があります。その中で、人と人とのつながりを考えることが、課題研究において必要不可欠であると、学びました。この授業では、そのことを意識しつつ、他の授業で学んだ心理的知識も生かして取り組んでいきたいです。また、今回の課題研究では、「心理的付加価値」というキーワードに沿って行われます。「付加価値」を考えることにとどまらず、それがどのような心理に関連しているのかまで考えることが重要であり、とても奥深い研究になりそうです。
    課題研究を進めていくうえで、他の授業と同様に、グループワークや発表に主体的に参加していきたいです。また、周りをよく見て、話し合いが楽しく進められるような空間作りにも力を注ぎたいです。この大学だからこそ身につく力が、たくさんあるかと思います。常に向上心を持って、この1年生の後期を充実したものにします。

Tさん(京都高等学校出身)