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2020.10.21

国際キャリア学科

(授業紹介)Freshers SeminarⅡ:門司税関の皆様による特別講義を開催しました!

国際キャリア学科では経済界や官公庁と連携したカリキュラムの一環として、1年生を対象とするフレッシャーズ・セミナー(Freshers SeminarⅡ)に門司税関から総務部広報広聴室の下田室長、博多税関支署の大城課長補佐、総務部の山﨑様をお招きして、税関の役割と業務、公務員の仕事と女性のキャリアに関する特別講義を開催しました。

はじめに下田広報広聴室長より、税関及び門司税関の沿革や組織、輸入や訪日観光客等入国者の急増によって業務量が拡大してきた税関を取り巻く環境の変化から説き起こしていただき、①不正薬物や銃砲等の密輸阻止を中心とする安全・安心な社会の実現、②適正かつ公平な関税、消費税等の徴収、③通関手続の効率化、迅速化により利用者の利便性の向上を図る貿易円滑化の推進という税関の三つの使命について解説いただきました。

特に、密輸阻止については覚醒剤を国際郵便で送った額縁に隠して密輸しようとした例や洋上において船から船に受け渡す瀬取りによる大規模な密輸を阻止した例などを紹介いただきながら、臨場感あふれるご説明をいただきました。関税、消費税等を徴収する徴税官庁としての税関の役割に関しては、2018年度で日本の国税収入の14.2%(約9.1兆円)を占めていることなどを説明いただきました。

続いて、海港取締、旅具取締、通関、検査、事後調査、分析、審理など税関における具体的な業務について、「審理の仕事では張り込みや尾行など刑事のような仕事もあります」などとわかりやすくご紹介いただき、税関では財務本省のほか国税局や金融庁、在外公館、都道府県警察など他機関への出向や海外勤務のチャンスがあること、一つの職場の中でバラエティに富んだ仕事を経験できることなどをお話しいただきました。税関職員に期待される人材像としては「柔軟性と対応能力、国際性、総合性、そして志を持った人です」とされたうえで、国家公務員の3割が女性で占められていること、妊娠や出産、育児をしながら働ける職場環境が整っていることなどをご紹介いただきました。

 

今回はオンライン授業であったため事前に質問を聞いていましたが、学生たちからは公務員や税関職員の仕事から公務員試験の対策、女性としての働き方、密輸阻止の実例、さらには麻薬探知犬のハンドラーのなり方まで数多くの質問が寄せられました。自ら家庭と両立させながら活躍されている下田室長は学生たちとお年の近い総務部の山﨑様と取締や審理などで豊富な実務経験をお持ちの大城課長補佐との対談形式で楽しく回答していただきました。聴講していた1年生のなかには将来の進路として公務員を検討している学生もおり、真剣に聴き入っている様子が伝わってきました。

門司税関の皆様、お忙しいなか、貴重なご講義をいただき、ありがとうございました。

なお、門司税関との提携講義は今回で5回目を迎えましたが、4年前に実施した第1回講義を受講した国際キャリア学科三期生(今春卒業)のうちN.Kさん(福岡県立新宮高等学校出身)とH.Nさん(福岡県立春日高等学校出身)が国家公務員である出入国在留管理庁の職員として活躍しています。

以下では受講した学生の感想(代表)をご紹介します。 

S.Aさん(福岡県立明善高等学校出身)

今回の門司税関の方々による講義は、自分の将来を考える上でとても参考になり、良い経験となりました。お忙しいなか、私たちのために時間を割いてくださったことにとても感謝しています。講義を聴くまで税関は輸出入物品の取締を行っているところだと大まかにしか把握していませんでした。しかし、広報や徴税、そして犯則事件の事後調査や分析なども行われていること、約1万人の職員の方々が海港、空港、そして郵便と様々な場所で活躍されており、日本を安全な国にするために責任を持って丁寧にお仕事をされていることを学びました。税関は国の安全を守ることはもちろん、国税収入に占める割合も大きいと知り、重要な役割を果たしていると改めて実感し、責任重大であるけれどもやりがいも大きい仕事だなと思いました。税関職員になった場合、財務省や警察などに配属されることもあると聞き、様々な経験ができるのはとても良いなと感じました。女性にとっても働きやすい環境が整っていることや研修が充実しており、資格も取れるという点にも魅力を感じました。今後は税関職員という仕事も選択肢に入れながら、アドバイスを頂いたように今は色々な経験をして充実した大学生活を送りたいと思います。

F.Nさん(福岡県立香椎高等学校出身)

講義を聞いて、税関には安全・安心な社会を実現すること、適正かつ公正に関税等を徴収すること、貿易円滑化を推進することの三つの使命があることを知りました。そのなかで、近年、不正薬物の摘発件数と押収量が増えてきていること、そして偽物の薬の密輸が増えていことに驚きました。巧妙な手口で密輸される不正薬物やコピー商品などが国内に出回るのを未然に防いでくださる方々がいらっしゃるからこそ、私たちは安心で安全な暮らしができているのだと思いました。税関にはたくさんの仕事内容があることも知り、自分の様々な能力を生かすことができると聞いて、素敵な職業だと思いました。女性が働きやすい環境が整っていることにも魅力を感じました。今回の講義で学んだことをより深めるために自分でも国家公務員や税関の仕事について調べていきたいと思います。

Y.Nさん(福岡県立香住丘高等学校出身)

私は国家公務員を目指していて、税関か出入国在留管理庁で働きたいと思っています。いつから公務員試験の勉強を始めればいいのか迷っていましたが、実際に入関されている職員の方から勉強方法などを教わり、疑問が解消できました。税関では柔軟性、国際性、総合性、志をもった人材を求めているとおっしゃっていたので、これからいろいろな経験を積み、様々な視点から物事を考えられるよう頑張っていきたいと思います。

Y.Eさん(福岡県立山門高等学校出身)

税関が私たちの生活をよりよくしていくために欠かせない業務を行っていることを知り、その仕事に対する関心が深まりました。様々な業務があること、他機関で働く出向の機会もあること、またワークライフバランスが充実していて女性が働きやすい職場であることなどは自分が理想としている職場でした。私は同じ国家公務員の出入国在留管理局の仕事に興味がありましたが、税関とは具体的にどのようなところが違うのか、これから調べていきたいと思います。税関職員に必要な素質としてあげられていた柔軟性、国際性、総合性は他の仕事においても大切な要素だと思います。大学生活の中でたくさんの経験をして身につけていきたいです。貴重な講義をしていただき、ありがとうございました。

K.Fさん(福岡県立鞍手高等学校出身)

私は将来、公務員になりたいと思っていますので、この講義で公務員試験の内容や採用の流れなど具体的なお話が聞けて非常に参考になりました。また、公務員の強みや家庭と仕事のバランスをとりやすいことなどについて現場で実際に働いておられる女性職員の方の話を聞けて、ますます公務員になりたいという思いが強くなりました。講師の先生は学生の間にしておくべきこととして見聞を広げることをあげられていましたので、色々な経験をして知識を増やし、視野を広げていきたいと思います。

K.Fさん(福岡県立福岡中央高等学校出身)

講義では税関の役割や業務内容から税関職員になるために必要なこと、女性としての働きやすさまで、とても幅広いお話をお聴きすることができました。税関の業務内容は空港での手荷物検査や違法な輸入の取締というイメージが強かったのですが、その他にも事後調査、分析、審理など様々な業務があることがわかりました。また、国家公務員である税関の職業は仕事と家庭生活の両立の支援制度がとても充実しており、ワークライフバランスが整っていて、女性が働きやすい環境であるということに魅力を感じました。実際に講師の先生のお話のなかで「結婚や出産を機に退職するという人は少ない」「産休からの復帰後もフォローが充実しているため心配する必要はない」ということをお聴きして、素敵な職場だなと思いました。グローバル化が進んでいる今、人や物が国境を越えて移動する機会が増えているため、税関は私たちの安全・安心な社会を実現するために不可欠な存在だと感じました。私も大学を卒業したら、税関職員のようなやりがいがあり、社会の役に立つことのできる職業に就きたいと思いました。今回の講義はとても貴重な体験になりました。講義で学んだことを生かしてこれから自分に合った職業を見つけていきたいと思います。

R.Nさん(福岡県立春日高等学校出身)

講義をきっかけに自分でも税関の仕事についてさらに調べてみました。税関は日本の安全を守るとても重要な任務を行っており、責任感が強くないとこなせない仕事だと感じました。講義では難しい言葉も多く出てきましたが、講師の方のお話しぶりからも国家公務員としての責任感と覚悟がみえてきて、とても力強かったです。このお仕事のやりがいは密輸の取締や関税の適正な徴収などにより、国家や国民の安全やくらしを守れることであると感じました。今回の講義を聞いて公務員や税関の仕事に目を向けることができ、とても良い経験になりました。

M.Oさん(西南学院高等学校出身)

門司税関の方の講義を聴いて、税関にはさまざまな職種があり、責任感をもって働くことができるのに加えて、女性が働きやすい環境にある職場だということが分かりました。特に、審理という部門の仕事と海外技術協力が印象に残っています。審理の仕事は警察や空港職員に密着取材しているテレビ番組に興味がある私にとってとても魅力的に感じました。自分の国を守ることにもつながる仕事で、責任感を持ち、やりがいを感じられそうな所が素敵で、一つの物事に専念することが得意な私の特性を活かすこともできると思いました。関税局の関税協力係と業務課認定事業者係という部門の仕事も印象的でした。前者では他国の税関と関わる機会が多く、日常の業務で様々な語学を活かすことができる点が、後者ではグローバルな視点を養うことができ、気概を持って取り組むことが可能な点に惹かれました。税関職員になるためには柔軟性、国際性、総合性が必要なのだと聞きました。様々な環境の変化に的確に対応し、どんな環境下でも最高のパフォーマンスを提供することのできる柔軟性、様々な国際分野で活動するための国際性と、視野を広げて物事をみる総合性の三つは、どの職業に就くにしても必要な特性であり、私もこうした点を意識して大学生活を送っていきたいと思います。

Y.Hさん(大分県立大分鶴崎高等学校出身)

門司税関の方々の講義を聞いて、税関の仕事の重要性や業務内容について深く知ることができました。以前より公務員の仕事に興味があり、長く続けられる仕事に就きたいと思っていましたが、質疑応答のなかで税関での仕事と家庭の両立のしやすさやコロナ禍などの不測の事態においても仕事を続けられる点、また様々な研修制度があり、自身の能力を高められる点などに魅力を感じました。これから様々なことを学び、経験し、また官庁を訪問するなどして自分に合った仕事を見つけていきたいと思います。

R.Tさん(大分県立日田高等学校出身)

講義を聞く前に門司税関のホームページにあったパラパラ漫画で仕事について説明してある動画を見ました。一人の税関職員を中心に展開され、成長していくのが描かれていて、この仕事の内容ややりがいなど少し理解できました。今回、実際に税関で働かれている方からお話を聞いて、私が想像していたよりもはるかに多岐に渡ったお仕事なのだとわかりました。なかでも、警察と似たような捜査をする部署があるということに驚きましたし、「違法なものを水際で阻止する」という言葉がとても印象に残りました。海外からの品物が安全に私達の元に届くのも税関職員の皆様のご尽力のおかげだなと感じました。質疑応答では、様々なエピソードをお聞かせくださって、とても興味深かったです。職員の方々のお話しぶりから、お仕事にやりがいを感じ、誇りを持って働いておられるのだと感じました。今回の講義でさらに視野や職業観が広がったように思います。貴重なご講義をしてくださって、ありがとうございました。

S.Nさん(山口県立山口中央高等学校出身)

税関職員の方々は安全・安心な社会を実現する、適正かつ公平に関税等を徴税する、貿易円滑化を推進するという三つの使命を持ち働かれており、テロなどが起こらないためにもなくてはならない職業だと思いました。仕事のやりがいに関するお話のなかで、密輸取締など新聞に載るような事件に関われた時に達成感を感じたとおっしゃられていたことも興味深かったです。税関のお仕事についてより深く知りたくなりました。また、講義のなかで印象に残っているのは女性にとって働きやすい環境だという点でした。出産、育児で働きにくいという女性が多いと新聞などの記事でよく見るのですが、育児休暇や勤務時間短縮などが整っており、心配はないとお話にあったのが印象深かったです。

M.Iさん(聖和女子学院高等学校出身)

門司税関の方々の講義を聞いて、仕事内容や職員に求める人材像などを詳しく知ることができました。講義を聞くまで税関といえば輸入品を取り締まることが主な仕事だと思っていましたが、通関、検査、分析、他機関への出向など幅広い業務があることを知り、驚きました。講義のなかでとても記憶に残っている言葉があります。それは「不正薬物等を取り締まり、テロを未然に防ぎ、世界一安全な国、日本を築く」という言葉です。私達が安全に暮らすことができているのは税関などで働かれている方々のおかげだと感じ、重要な職業であることを改めて理解することができました。税関職員になるうえで重要視されることが四つあります。的確に判断できる柔軟性、世界で活躍できる国際性、専門的知識を持つ総合性、そして職員としての志を持つことです。この四つはどの職業につくにしても重視されるものだと思います。そのため、自分には何が欠けているのか理解し、補っていくことが重要です。大学生活でこれらの能力を得ることができるよう努力したいと思います。