前回取り組んだ「折り紙建築」に続き、今回のテーマは「紙のタワー」です。
この課題の目標は、たった一枚のA3ケント紙を使って、可能な限り高いタワーを建設すること。しかし、単なる工作ではありません。ここには構造デザインのセンスが問われる厳しいルールが存在します。
「ノリやテープなどの接着剤は一切使用しないこと」、「材料は余さず全て使い切ること」、そして「自立すること」。これらを満たしつつ、ハサミやカッターで部品を作り、それらを巧みに組み合わせて高さを競います。
一見、薄くて弱い紙ですが、適切に「折る」ことで劇的に強度が向上します。断面を三角形にして剛性を高めたり、上層に向かって部材を細くしてバランスを取ったりと、試行錯誤が不可欠です。
制約があるからこそ生まれる工夫と、一枚の紙が強固な構造物へと変わる驚き。
この授業では、素材との対話を通じて、モノづくりの原点となる創造力と論理的思考を実践的に学び取ります。
年明けの完成を目指して、さらに試作を繰り返します。
(近藤桂司)



