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2025.12.12 授業紹介

(授業紹介)「Current Business」2025年度⑨-製造業:ヤマハ発動機提携講義-コーポレートコミュニケーション部広報グループの松尾薫様(国際キャリア学科卒業生)による講義

国際キャリア学科(ICD)では、グローバル企業と提携したプログラムとしてヤマハ発動機株式会社(Yamaha Motor Co., Ltd.)様との提携講義を実施しています。2017年度からは、国際キャリア学科3年生以上を対象とする「Current Business」で同社の様々な部門で活躍されている女性社員の方による講義をシリーズで開催しており、2024年度までの8年間でご講義いただいた方は20名に達しています。

 

先日は、7年前にこのヤマハ発動機提携講義を受講した本学の卒業生(国際キャリア学科3期生)で、現在、同社の企画・財務本部コーポレートコミュニケーション部の広報グループに所属されている松尾薫様をお招きし、これまで携わられてきたお仕事とそれを通して学ばれてきたことについてお話しいただきました。

 

  • 松尾様に続き、同提携講義を受講した卒業生から学科七期生のY.Fさん(福岡県立香住丘高等学校出身)がヤマハ発動機に就職し、現在、世界とつながる業務で活躍されているほか、現4年生のK.Hさん(西南学院高等学校出身)も同社より採用の内定をいただいています。

松尾様からは、最初に女学院時代の学生生活とヤマハ発動機に入社されるまでの経緯についてお話しいただきました。松尾様は2016年に国際キャリア学科(ICD)の3期生として本学に入学され、1年次には「福岡県グローバル青年の翼」に応募してマレーシアとミャンマーでの研修に参加し、2年次には米国のテネシー大学マーティン校へ長期留学するなど、活発に様々な海外経験を積まれます。こうした経験を通して「海外で、英語を使って、働きたい」という強い希望を持つようになり、さらに3年次に経験した外資系企業や台湾の日系企業でのインターンシップを通して、「海外で、日本の看板を背負って活躍したい」と思われるようになります。そして、「日本企業のなかでもサービスよりも製品(モノ)を提供する企業が自分には向いているのではないか」と思うようになっていた矢先にヤマハ発動機提携講義を受講し、同社とそこで活躍されている女性社員の方々に強く魅かれ、以後、第一志望として就職を目指し、見事、採用されれました。

 

続いて、ヤマハ発動機の沿革や概要、企業理念について、同じく1897年に設立された日本楽器製造を母体とする楽器メーカーのヤマハ株式会社とのロゴの違いに関する楽しいクイズを交えながらご説明いただいた後、これまで取り組まれてきたお仕事についてご紹介いただきました。松尾様は大学のゼミで「中東主要市場における輸送機器メーカーの広報戦略」をテーマとする卒業研究に取り組まれましたが、入社後に配属されたのはまさに「広報」の部署でした。同社の広報の業務は、大きく国内広報とグローバル広報に分けられます。このうち、国内広報で松尾様は事業説明会や製品発表会・試乗会などのイベント企画、メディア対応(記者対応や取材対応)のほか、若年層への認知度向上に向けてのブランディング企画などを担当されており、アパレル・ブランドとのコラボレーションや若年層向けのSNSでの情報発信、テレビ・ドラマの撮影立ち合いなど、これまで携わられてきた企画に関するエピソードを織り交ぜながら具体的な業務内容についてご説明下さいました。グローバル広報では、海外拠点の広報担当者との定期的な情報共有やグローバル・ニュースレターの配信、海外メディアの方々の招へいなどを担当されており、こちらのお仕事についてもわかりやすく解説いただきました。

次に、入社されてからのご自身のモチベーションを示したグラフを見せながら、社会人生活で得た気づきについてお話しいただきました、まさにコロナ禍が始まった年の入社となった松尾様は1年目に学生時代から憧れていた東京・丸の内での勤務となります。ただ、最初の2年くらいは仕事で行き詰まり、悩むことも多かったそうです。入社4年目に静岡の本社に転勤され、その頃から仕事のやり方、進め方がわかるようになり、「若年層向けの企画など、これまで会社で前例がなかったことを企画し、成し遂げた時などに、特に大きな達成感を感じます。そして、それは次に向けての自信につながり、自らの成長を感じる機会になっています」と語られました。そのうえで、「社会人には大変なこともありますが、それ以上に自分のことを自分で決められるなど、意外と楽しいことが多いです」「世界は本当に広く、仕事を通して人生を変えるような人と出会うこともあります」と話され、「就職活動を前に悩むことも多いかと思いますが、社会人になっても今後のキャリアについては、一生、悩みます。だから、今、出せる最適解を考えて、前向きに悩んでいただきたいです」「自分のやりたいこと、なりたい自分を可視化し、言語化、ビジュアル化していくことが大切です」など、後輩たちに多くの貴重なアドバイスをいただきました。

 

講義の最後には、学生生活を振り返って、「国際キャリア学科(ICD)の同期や先輩方には国際的に活躍している人、そして自立している女性が多いです。『自分の足で立ち、地球を舞台に世界のために活躍しよう』という学科の教えは、卒業生の中に活きています」と語られ、「私はここで、国際キャリア学科(ICD)で学べたことを誇りに思っています。皆さんも今の環境に感謝しながら頑張って下さい」と熱いエールを送って下さいました。学生たちは、大学での学びや経験を活かして、文字通りグローバルに活躍している松尾先輩の力強く、かつ温かい気持ちのこもった講義に引き込まれるように聴き入っていていました。

以下は、講義を受けた学生の感想(代表)です。

A.Yさん(福岡市立福翔高等学校出身)

今回の講師は同じ大学の同じゼミのご出身の身近な先輩ということもあり、キャリアや働くことに対する考え方を具体的にイメージできる有意義な時間となりました。 まず、印象に残ったのは松尾先輩が学生時代から「自ら動く」姿勢を貫かれてきたとことです。2年次の米国留学中には交渉して好きだった吹奏楽活動に参加し、また3年次には台湾でのインターンシップに挑戦されたと伺いました。現在、ヤマハ発動機で担当されている広報のお仕事でもその業務のほとんどを受け持つなど、幅広い分野に携わり、しかもそれを楽しそうに語られていたのが印象的でした。次に心に残ったのは、社会人としての気づきを率直に語っていただいたことです。「意外と大人は楽しい。もちろん働くことは大変だけど、自分のことを責任もって自由に決められる」という言葉は大きな励みになりました。「働き始めると、人生を変えるような人との出会いもあり、自分の想像の何倍も世界は広いことがわかる」という言葉には、社会に出ることで広がる新しい世界の存在を想像させられました。将来に対して不安を感じることが多くありますが、「将来のことは就職してからも、たぶん一生、悩むよ。だから何事もポジティブに捉えよう」という先輩の言葉から、悩むことを否定せず、前向きに生きる姿勢が大切だと改めて思いました。講義を通して、松尾先輩の「人を惹きつける話し方」に魅了されました。講義時間が短く感じるほど内容に引き込まれたため、最後にその理由を質問したところ「事前に練習をする」と答えて下さいました。講義中には「私はあまり緊張しないタイプ」とお話しされていましたが、それでも今回の講義に向けて前夜に3回、練習されたとのことでした。話が上手な人や人前で堂々と話せる人は、生まれ持った才能だけでなく、日常的な努力の積み重ねによって成長しているのだと再認識しました。私も意識的に努力を重ね、人を惹きつける伝え方を磨いていきたいと思います。また、先輩のように「自ら動く」姿勢を忘れず、チャンスをつかみ取るアクティブな社会人になりたいと強く思いました。

Y.Tさん(福岡県立香住丘高等学校出身)

ヤマハ発動機は製品をつくるだけではなく、人の体験をつくる会社であることがとても印象的でした。松尾先輩が携わられている広報のお仕事でも、様々な企画により新しいつながりを生み出し、SNSやメディアを通してワクワクする情報を届けるその活動のすべて、人の心を動かす取り組みでした。こうした活動こそがヤマハ発動機のブランド力や魅力を支えているのだと思います。これからの社会では、こうしたつながりを生み出す力がより大切になると感じました。先輩はまた「社会人としての気づき」や「働くうえで大切にしていること」についてもお話し下さいました。「失敗を恐れず挑戦する」「自分の人生を豊かにする働き方をする」「仕事を楽しむ」という言葉が特に心に残りました。好きなことを起点にしながら、仕事と向き合い、周りの人々と協力しながら働かれている先輩のお姿はとても魅力的で、自分自身が将来、働いていくうえでも大きなヒントになると思いました。

S.Aさん(福岡県立鞍手高等学校出身)

私たちの先輩である松尾様が社会で活躍されている姿を目の前で見ることができ、とても刺激を受けました。松尾先輩はヤマハ発動機で広報の業務を担当されており、社外との関わりが多く、国内広報とグローバル広報の両方を担当されているとのことでした。仕事を通して、前例のないことに挑戦し、それを達成できた時、そして自分の好きな分野で仕事ができた時に大きなやりがいを感じると語られていた姿がとても印象的でした。講義の最後には、社会人としての気づきについてもお話しいただきました。特に心に残ったのは、「将来のことは一生、悩む」という言葉です。これからは周囲の人に頼ること、相談することをもっと大切にしようと思いました。また、少しでも興味のあることには恐れずに挑戦することの大切さにも気づかされました。講義を通して、キャリアの選択には正解はなく、自分の心が動いた方向を信じて行動すること、そして悩む時には一人で抱え込まず、周囲に頼ることの大切さを改めて学ぶことができました。社会人としての生き方だけでなく、自分のこれからの学生生活においても活かせる学びが多い講義でした。

Y.Wさん(福岡県立三池高等学校出身)

松尾様は同じ国際キャリア学科の卒業生であり、学生時代の悩みやキャリアへの考え方に共感できる部分が多く、とても刺激を受けました。講義のなかで、松尾先輩が「前例のない仕事に挑戦し、やり遂げた瞬間が一番、面白い」と話されていたことが強く印象に残りました。挑戦を楽しめる姿勢や自分の好きなことを仕事につなげていく前向きさはとても魅力的で、私もそのような社会人になりたいと思います。また、「大人は意外と楽しい」「世界は広い」という言葉からは、仕事を通して出会った人々や経験が先輩の人生を豊かにしていることが伝わってきました。講義を通して、就職活動では企業との相性、自分がどんな社会人になりたいかを考えることが大切だと学びました。自分の軸を持ちながら挑戦し続ける姿勢を私も身につけたいと思います。

K.Tさん(大分県立臼杵高等学校出身)

松尾先輩の学生時代からの行動力と情熱に驚きました。海外でのインターンシップに挑戦し、異文化のなかで積極的に学び、視野を広げてこられた経験が現在のグローバルなお仕事でのご活躍に繋がっていているのだと思いました。広報の業務のお話もとても興味深く、思わず写真を撮りたくなるような仕掛けを作り、SNSや記事で自然と話題になるような流れを作るなど、戦略的な工夫を行われているのが印象的でした。同じ学科の、同じゼミの先輩が世界を舞台に活躍されている姿を見て、とても誇らしく、尊敬の気持ちと同時に、私も将来、このように働きたいと強く思いました。

Y.Hさん(長崎県立諫早商業高等学校出身)

松尾先輩からヤマハ発動機の特徴や企業広報の具体的な仕事内容、そして就職活動に向けた考え方など、多くの学びを得ることができました。まず、驚いたのはヤマハ発動機の国際展開です。日本に本社を置きながらも、その事業は世界中に広がっており、真のグローバル企業であることが改めてわかりました。ヤマハ発動機の企業目的が「感動創造企業」であることも印象に残り、ユーザーが体験を通して「感動」を得る価値を創り出すことを大切にしている姿勢が伝わってきました。先輩が担当されているお仕事の幅広さと奥深さも印象に残り、広報という業務が企業の魅力を社会に伝えるだけでなく、ブランドの世界観をつくり、人々に感動体験を届ける役割を持っていることを学びました。先輩がご自分のお仕事を楽しそうに語られていた姿から、「好き」や「得意」を仕事にすることの素晴らしさも強く感じました。

A.Sさん(筑紫女学園高等学校出身)

講義を通して、広報という仕事の奥深さと、企業が社会とどのように向き合っているのかを学ぶことができました。働くことへのイメージも大きく変わりました。社会に出ることは、新しい人との出会いや自分自身が成長できる機会でもあるのだと気づくとともに、将来の進路を考えるうえでも自分がどんな価値を届けたいのかという視点を持つことが重要であると感じました。社会人としての姿勢や考え方まで学ぶことができる非常に貴重な講義でした。私も誇りを持って取り組める仕事に就き、誰かに価値を届けられるような社会人になりたいと思います。

Y.Sさん(ルーテル学院高等学校出身)

講義の初めに松尾先輩の自己紹介を聞いた際、前回の五井様と同様に、明るく行動力に溢れた方だという印象を持ちました。話される姿からもご自分の経験を楽しみながら共有して下さっている雰囲気が伝わり、実際に自分の道を自分の力で切り拓いてこられたことが伝わってきました。特に心に残ったことは、松尾先輩が「好き」という気持ちを出発点にしてキャリアを築かれている点です。情熱を持ち、それを行動に移し、試行錯誤を繰り返しながら道を切り拓かれている姿は、将来への不安を抱えている私たちに勇気を与えてくれました。たとえ小さな興味でも、それを見逃さず育てていくことが将来につながるという考えは、私自身の価値観にも影響を与えてくれたと思います。ありがとうございました。

S.Nさん(福岡大学附属若葉高等学校出身)

普段、広報という仕事に触れる機会は少ないですが、講義を通して広報は企業と社会をつなぐ重要な架け橋であることを知り、その奥深さに強く惹かれました。特に印象に残ったのは、「広報とは『会社の顔』として社会に信頼を届ける仕事」という言葉です。企業がどんなに優れた技術や製品を持っていても、それを正しく理解してもらわなければ価値は伝わりません。その想いを持って、日々、業務に取り組まれている松尾先輩の姿勢に感銘を受けました。広報はまた、社会の声を企業へと届ける橋渡し役でもあります。企業がどのような想いで事業に取り組んでいるのか、その姿勢を言葉と行動で表現することが広報の使命であると感じました。

F.Aさん(福岡工業大学附属城東高等学校出身)

就職活動に対する心構えから、ヤマハ発動機という企業の特徴、そしてグローバル企業で働くことのリアルまで、幅広い内容を学ぶことができました。ご紹介いただいた広報の業務のお話はとても興味深く、特に国を越えたコミュニケーションには語学力以上に「自分の意見を明確に伝える姿勢」が重要だという言葉が印象に残りました。私自身、将来は海外で働きたいと思っているため、松尾先輩の経験談は非常にリアルで参考になりました。就職活動についても様々なアドバイスをいただき、なかでも「就活は答え探しではなく、自分を理解し、自分の価値をどこで発揮できるかを考えるプロセスである」という言葉が心に響きました。自分の経験をどう価値として語り、どの会社ならそれを活かせるのかを考えることが就職活動の本質だと思いました。今後は、自分自身の軸を言語化しながら、より主体的にキャリア選択をしていきたいと思います。

H.Rさん(福岡女学院高等学校出身)

松尾先輩は、社会人になることの楽しさをご自身のヤマハ発動機での経験談とともにお話しして下さいました。私たちと同じ学生生活を歩まれた先輩が、こうして世界を舞台に活躍されていることを知り、とても刺激を受けました。自分の夢や目標を追いかけ続けている方々はとても輝いていて、素敵だと思いました。

C.Sさん(勇志国際高等学校出身)

グローバルに活躍されている松尾先輩の講義を聞くことで、自分にも多くの可能性があるのではないかと考えることができました。もし、このお話を別の方から聞いていたら、ここまで将来、自分が活躍するイメージを持つことはできなかったかもしれません。同じ大学の同じ学科を卒業された先輩の言葉だからこそ、同じようにグローバルに活躍する未来や思い描く将来に進む姿を想像しやすかったのだと思います。講義を通して、グローバルに事業を展開している製造業企業の魅力をより理解できただけでなく、自分のキャリア形成においても大切な学びを多く得ることができました。進路に関して悩むことは多くありますが、先輩がおっしゃったように、悩み過ぎず、自分の可能性と力を信じて前に進もうと思います。

B.H.Nさん(福岡国土建設専門学校出身、ベトナム出身)

同じ大学の同じ学科を卒業し、しかも同じこの授業をきっかけに今のキャリアを築いてこられた松尾先輩の講義は、自分の将来像を具体的にイメージする大きなヒントとなりました。先輩はまさに私たちの数年先を歩いているロールモデルのような存在であり、そのキャリア形成の背景には多くの学びが詰まっていました。国際的な環境で働きたいという気持ちを改めて強くし、自分自身の経験をどう活かせるかを考える良い機会となりました。私も先輩のように「自分らしい強み」を見つけ、それを活かせる企業で活躍できるよう、今から準備を進めていきたいと思います。

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