7月22日の「専門演習A(白澤ゼミ)」では、福岡市障がい者更生相談所所長の横内法子先生をお招きして、「児童福祉分野における心理職の働き方を考える」というテーマでお話ししていただきました。
横内先生には、昨年、一昨年度は福岡市こども総合相談センター所長として、本学の心理実習の見学でも大変お世話になりました。
さて、この日の授業は、大きく2つのパートに分かれていました。
まず前半は、先生のこれまでの経歴に絡め、これから進路を検討する皆さんに向けて、心理職だけではなくすべての進路選択に関係する「これからの仕事の選び方」「仕事との向き合い方」についてお話しいただきました。
また、公務員の働き方についても、詳しく教えていただきました。
『その時その時、自分の立場(フィールド)で、できることに「誠実に」「地道に」「柔軟に」取り組む』というメッセージがとても印象に残りました。後半は、先生がこれまで担当された4つの事例についてご紹介いただきました。
いずれも、なかなか触れることが出来ない臨床現場の実際についてのお話しでした。
これまで先生がどのような想いで子どもたちとそのご家族に向き合ってきたのかを丁寧にお話ししていただき、児童福祉分野で働く心理職としての覚悟を教えていただけたように思います。
「1回の面接、1回の出会いや会話やひとことが、時に大きな力や影響をこどもに与えてしまう」という先生の言葉は、将来この領域で働く心理職を目指す皆さんに、ぜひ心にとどめて欲しいと思いました。
横内先生、貴重なご講義、ありがとうございました。