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2024.11.16 授業紹介

(授業紹介)「Junior Seminar」(国際政治経済、中東・北アフリカ地域研究、山口ゼミ9期生)

国際キャリア学科生は3年次から国際政治経済・地域研究、英語学・異文化コミュニケーション、経営・ビジネスの各専門分野のゼミ・クラスに分かれ、専門科目を重点的に学びます。

このうち、ドバイやカタール、トルコ、エジプトなど中東・北アフリカ諸国の政治、経済、社会を中心に学ぶ山口ゼミの3年生は、今年度前期、世界を揺るがせた「イスラーム国」(IS)が生まれてきた要因や背景について、『現代中東の国家・権力・政治』(ロジャー・オーウェン著、明石書店)や『「イスラーム国」の脅威とイラク』(吉岡明子/山尾大編、岩波書店)などの文献に基づき、グループに分かれて研究し、その結果を発表しました。各グループとも、「イスラーム国」が生まれてきた要因を2003年のイラク戦争とその後の米国による占領統治の混乱、2010年末のチュニジアでのジャスミン革命に始まり、多くのアラブ諸国に波及した政治的変動「アラブの春」とその後のシリア内戦など近年の出来事だけでなく、7世紀のイスラーム教の成立期からのスンナ派とシーア派の宗派対立や1948年のイスラエル建国以来、続くアラブ・イスラエル紛争がもたらしたアラブ世界における思想潮流の変化まで、関連する様々な事項を深く調べて、発表していました。

後期は、今度は「経済・ビジネス」に焦点を当てて、レバノンやバーレーン、ドバイ、トルコなど中東・北アフリカ地域における広域的な経済ハブとなってきた国々を取り上げ、それぞれの経済政策の成功(国によってはその後の挫折や破綻)の要因について様々な視点から考察しています。そのなかで、航空業界に関心の高いゼミ生が多いことから中東航空(レバノン)、ガルフ航空(バーレーン)、エミレーツ(ドバイ)、トルコ航空など、各国の経済多様化の一翼を担ってきた航空会社の歩みや経営戦略についても見ていきます。

 

以下は、「イスラーム国」(IS)が生まれてきた要因や背景に関する共同研究を終えたゼミ生の感想(代表)です。

H.Iさん(福岡県立春日高等学校出身)

グループでの考察を通して、「イスラーム国」ができた要因についてより詳しく知ることができました。1年次にも後期の「フレッシャーズセミナー」で同じテーマにについて調べて発表しましたが、その時よりもはるかに深く知ることができて良かったです。「イスラーム国」ができた要因が現在の国際情勢にも繋がっていることが分かり、とても興味深く感じました。私は今まで歴史を学ぶことの重要性をあまり認識していませんでしたが、今回、グループで様々な考察を行うことを通して、歴史を知ることの大切さがよく理解できました。

H.Iさん(福岡県立小郡高等学校出身)

発表後の先生の講評などを通して、「イスラーム国」がどのようにして誕生したのかを改めて理解することができました。他のグループは1958年のイラク革命から遡って考察していたり、2010年代の「アラブの春」に焦点を当てて分析しており、私たちとは違う視点だったので興味深く思いました。正確な情報の取捨選択、研究成果の発表の仕方やアイコンタクトを意識したプレゼンテーションなど、今の自分に足りていないスキルにも改めて気がつくこともできました。

H.Nさん(沖縄県立那覇西高等学校出身)

私たちのグループでは「イスラーム国」が生まれた原因や背景について、歴史を辿り、様々な角度から調べました。このゼミでは、中東・北アフリカ地域の研究を通して世界の国々の関係性やその歴史について深く掘り下げることができます。これからもできるだけ多くの書籍や資料を読み、知識を増やしていきたいです。

S.Tさん(福岡県立春日高等学校出身)

私たちのグループでは、「イスラーム国」が生まれた要因を、社会的要因、政治的要因、宗教的要因に分けてまとめましたが、これらの要因はロシアのウクライナ侵攻やイスラエルとイランの対立など、現在、世界で起きている様々な紛争の要因とも重なっていると思いました。今回の発表では、より伝わりやすくするには何が必要なのかを学ぶこともできました。後期では、聞く側にとっても学びになるような発表にするべく、前期で学んだことを活かして頑張ります。

R.Aさん(福岡雙葉高等学校出身)

「イスラーム国」が生まれた背景や要因について考察を行って、特に外部からの介入やそれがもたらした政権交代が予期せぬ形で地域の不安定化を招き、その結果として過激な勢力が台頭するケースが少なくないことがわかりました。また、「イスラーム国」のような組織が生まれる背景には、軍事的・政治的な要因だけではなく、社会や経済の現状に対する不満も大きく影響していることを再確認しました。こうした鬱積した不満が、過激なイデオロギーに共鳴しやすい環境を作り出すという点も重要です。極端な思想が人々をどれほど深く社会を分断し、人々を暴力に駆り立てることができるか、そして地域の不安定化がどれほど急速に広がり、国際的な脅威となるかということも痛感しました。「イスラーム国」の台頭の背景には根深い社会的、宗教的、経済的な問題があり、これらを一括りに解決することは非常に難しく、地域の安定や経済的な支援が重要であり、長期的な視点での取り組みが不可欠だと考えました。全体を通して、「イスラーム国」の台頭のような状況を理解するためには、単一の視点ではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合っていることを多角的に考察する必要があると感じました。

H.Sさん(福岡県立糸島高等学校出身)

「イスラーム国」が生まれた要因について考察することを通して、歴史を学び、国際政治についての理解を深めることができました。国際情勢は多くの要因が複雑に絡み合いながら相互に影響しているので、より国際政治について学び、視野を広げ、得た知識を将来、様々な場面で活かしていきたいと思います。

S.Tさん(九州産業大学付属九州産業高等学校出身)

私たちのグループでは、初めに「イスラーム国」の誕生につながった主な要因について、分担して調べるところから始めました。私は主に湾岸戦争から9.11同時多発テロについて調べました。調べた結果をメンバーと共有することで、自分では分かっていたつもりでも相手に伝わりにくかった部分や違う視点からの疑問も生まれたため、さらに詳しく、一つ一つ丁寧に調べていきました。グループワークを通して様々な視点からの分析ができ、発表資料も効率よくまとめることができました。この経験を活かし、課題解決力や協調性、傾聴力をさらに磨いていきたいと思います。

M.Mさん(佐賀清和高等学校出身)

前期のゼミでの研究は有意義な学びの場となり、視野を広げることができました。中東・北アフリカの国々について学んでいくことで、国際問題に対する洞察力を養うことができたと思います。異なる宗教や文化への理解の重要性をより認識するとともに、これらは簡単にはできないものだと痛感しました。後期は、中東・北アフリカ地域において経済ハブとなってきた国々について深掘りをしていきます。私のグループはバーレーンについて考察します。前期で学んだことを活かしながら、多様な視点を持って、積極的に取り組んでいこうと思います。

R.Tさん(佐賀県立神崎高等学校出身)

前期のグループ研究では、「イスラーム国」が生まれてきた要因や背景について考察し、発表しました。私たちのグループでは、「イスラーム国」が生まれたてきた要因を1970年代まで遡りました。調べれば調べるほど、様々な要因が絡み合っていて、苦労しましたが、グループで調べ、意見交換を行い、ひとつひとつまとめていき、振り返ることで、うまく整理しながら研究を進めることができました。また、先生から解説いただいたり、疑問が湧いた時は先生に質問することで、より深く探ることができたと思います。発表では、4つのチームが同じ研究をしていても、それぞれ着目しているところや調べる範囲が違い、さらに学ぶことが多かったです。春休みの課題として提出したレポートは内容が浅く、知識が不十分であったと気づきました。ゼミの時間に先生から先輩方の就職活動の状況についても教えていただきましたが、これは将来についてグループのメンバーと話をするきっかけとなり、ゼミの時間は自分の意識を高めてくれる場となっていました。前期のゼミは私にとって非常に有意義な学びの場となりました。後期は、中東・北アフリカ地域の経済ハブとなってきた国々からひとつの国を取り上げ、現在までの政治、経済、社会の動きを研究します。興味がある航空業界の過去の動きについても詳しく見ていきたいと思います。

「Junior Seminar」

山口ゼミ9期生が後期に研究の対象とする中東諸国

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