国際キャリア学科（ICD）の７期生にあたる現４年生の学生生活は、入学時に始まったコロナ禍により大きな影響を受けました。特に１年次には多くの授業がオンラインになり、大学にも通えない状態が続きました。しかし、こうしたなかでも７期生たちは努力と挑戦を続け、就職活動では目指していた業界や企業へ内定したとの嬉しい知らせが相次ぎました。

このコーナーでは、志望していた企業より内定をいただいた４年生の就職活動体験談をシリーズでご紹介しています。今年度の第１２回は約１００年の歴史を持つ医療機器商社の山下医科器械株式会社様より内定をいただいたM.Sさん（福岡大学附属大濠高等学校出身）からの喜びの報告です。 

私はこの度、山下医科器械株式会社に採用の内定をいただきました。

 

私たちの大学生活はコロナ禍と共にありました。１年生の前期はすべてオンライン授業でした。徐々に通学できるようにはなりましたが、そんな大学生活だったからこそ、良いことも悪いこともありました。就職活動を例にとると、プラスに働いたことはほとんどの会社の一次選考や二次選考がオンライン開催だったことです。そのおかげで、エリアを限定せずに広く会社説明会や採用選考に参加することができました。マイナスに働いてしまったことは、選考が進まなければ社員の方々に対面でお会いすることができなかったことです。オンラインで自分の人となりや気持ちをどう伝えるかにかなり悩みました。

 

私は、就職活動を本格的に始める直前までホテル業界を目指していました。しかし、自己分析をするなかで、自分の気持ちの変化に気づき、思い切ってゼロから再出発することにしました。それからの日々は、スケジュール調整と自分自身との闘いでした。様々な業界を知るために説明会に何十社と参加しました。そんな時に出会ったのが、内定をいただいた山下医科器械株式会社でした。冒頭で述べましたように、私の大学生活は新型コロナウイルスと共にありました。医療は私たちが生きるうえで欠かせないインフラであり、かつ今後も決してなくなることはない重要な産業というのが第一印象でした。説明会に参加した後、社会にとってなくてはならない縁の下の力持ち的な存在であり、医療従事者にとって一番の相談役となる、そんな医療機器商社の仕事に魅力とやりがいを感じました。

 

初めての対面での面接が、第一志望の山下医科器械でした。極度の緊張から膝がガクガクしていた私を見て、採用担当の方がいったん深呼吸をしようと声をかけて下さいました。そして、一緒に深呼吸をしていただき、「がんばって」と笑顔で面接室へ送り出して下さいました。面接官の方々も緊張をほぐすために雑談をして下さったり、内面を掘り下げる質問をたくさん投げかけて下さったりと、終始、温かい雰囲気でした。説明会や選考、座談会を通して、入社後もきちんと見て下さる会社なのかなと感じ、とても安心しました。内定後の面談や内定者のための懇親会を通しても、「３つのわ（和・話・輪)」をとても大切にされていることが伝わってきました。同社に就職することを決めた最終的な決め手は自分のしたいことと会社のビジョンが合致していたこと、そして社風や働く方々の雰囲気が自分に合っていると感じたことでした。自分の気持ちを大切にするために、勇気を出してゼロから就職活動を再スタートして、本当によかったと思っています。

 

就職活動を控えた後輩の皆さまにお伝えしたいことが三つあります。まず、迷ったらとりあえず果敢に様々な機会に参加しましょう。参加しておけばよかったと後悔しないように。行動する人の道は必ず拓きます。次に、頑張った後は自分をしっかり褒めましょう。うまくいかなかったとしても、行動したこと自体に意味があります。気持ちの切り替えをすることで、見えてくるものも変わってきます。そして、出会いを大切にしましょう。就職活動をするなかで、現在、活躍中の社会人の方々や同じ業界を目指す仲間にたくさん出会います。そのすべての出会いに意味があり、自分の糧になったと私は感じています。就職活動の進み具合は人それぞれで、もちろんうまくいかない時もあるかと思います。そんな時、面接でもよく聞かれましたが、「その後、どう行動していくのか」が大切です。出会った方々を思い出して、自分を奮い立たせ、メリハリをつけて頑張って下さい。皆さまの就職活動が実りあるものになることを心より願っています！