社会、特にビジネスの世界では、聞き手の方に効果的に情報を提示し、理解や納得を得るためのプレゼンテーションが重要な役割を果たしています。プレゼンテーションの機会は、新商品・サービスの紹介や顧客への企画の提案、コンペ（コンペティション）だけでなく、社内の会議や上司・同僚への報告、人事面接など、ますます増えています。

 

国際キャリア学科１年生を対象とする「Presentation Skills」では、英語と日本語での効果的なプレゼンテーションについて４つのクラスに分かれて学んでいます。このうち、「うクラス」では前回、佐賀県の魅力をより多くの方に発信するための企画をグループで検討し、佐賀県庁と佐賀銀行からお招きした審査委員の方を前に発表しました。

 

「佐賀県の魅力発信」の発表の完成度が高かったため、続くプレゼンテーションでは海外、国内の関心の高い国・地域への旅行商品をグループで企画し、株式会社ハル・トラベルと株式会社エイチ・アイ・エス、アシアナ航空からお招きした審査委員の方々の前で発表する授業を行いました。お忙しいなか、当日、審査委員としてご出席いただいたのはハル・トラベルの古賀社長とエイチ・アイ・エスの田島様、貞包様、アシアナ航空の横山様で、学生が企画・発表した旅行商品を審査いただき、丁寧なご講評をして下さいました。

旅行業界、航空業界の第一線で活躍されてきた方々を前にしてのプレゼンテーションに学生たちは緊張していた様子でしたが、各グループとも十分に練って企画を作成し、発表していました。審査の結果、最優秀賞にはノルウェーの漁業振興について学ぶ旅行企画を提案したＣチームが、優秀賞にはフィンランドでのアイス・チャペル・ウエディング・ツアーを企画したＦチームが選ばれました。発表後、審査委員の皆様からは「どのチームも渡航先の観光素材をしっかりと調べていました。アフターコロナの商品としてとてもよい企画もあり、素晴らしいプレゼンテーションでした」（古賀社長）、「わが社でも使えそうな企画もあり、私たちも新たな気づきを得ることができました」（エイチ・アイ・エス：田島様）という嬉しいコメントをいただきました。

「佐賀県の魅力発信」と「旅行商品企画」の二度のプレゼンテーションを通して受講生たちは大きく成長しました。２年次以降のさらなる成長が楽しみです。