検索したいキーワードを入れてください

2023.01.27 授業紹介

(授業紹介)「Senior Seminar」(中東・北アフリカ地域研究、山口ゼミ六期生)

国際キャリア学科生は3年次から国際政治経済・地域研究、異文化コミュニケーション、経営・ビジネスの各専門分野のゼミ・クラスに分かれ、専門科目を重点的に学びます。

このうち、中東・北アフリカ地域の政治経済を中心に学ぶ山口ゼミの4年生は、3年前期には世界を揺るがせた「イスラーム国」(IS)が生まれてきた要因や背景について、春休みに指定された『現代中東の国家・権力・政治』(ロジャー・オーウェン著、明石書店)や『「イスラーム国」の脅威とイラク』(吉岡明子/山尾大編、岩波書店)などの文献に基づき、各自で調べてきた結果をグループに分かれて討議し、その結果を発表しました。

3年後期には、今度は経済に焦点を当てて、中東・北アフリカ地域における広域的な経済ハブとなってきたレバノン、バーレーン、ドバイ、カタールを取り上げ、それぞれの経済政策の成功(国によってはその後の挫折)の要因について様々な視点から分析を行い、発表しました。続いて、4年前期には経済ハブの研究で取り上げた都市国家的な性格を持つ国々とは対照的に多くの人口を持つ領域国家で、石油・ガスをほぼ産出しないか、人口規模の割に産油量が限られているエジプト、トルコ、モロッコ、シリアを取り上げ、その政治と経済の状況、抱えている課題と今後の見通しについて考察し、発表しました。

そして、4年後期にはそれまでのグループでの研究成果を踏まえ、各自、テーマを設定して卒業研究を進めました。研究テーマは在学中の体験や卒業後の進路(職業)などを踏まえ、各自が最も深い関心を持った分野を担当教員と協議しながら次のように選定しました。テーマによっては2名での共同研究を行いました。

  • 「アラブ諸国における国家体制」
  • 「中東・北アフリカ地域の経済ハブと航空産業の発展」
  • 「ドバイ首長国のホテル産業」
  • 「ドバイの外国人労働者問題」
  • 「国際物流拠点としてのドバイの発展」
  • 「ドバイの都市開発」
  • 「イスラーム金融」
  • 「日本企業のハラール対応への取り組み」
  • 「エジプトの経済発展」
  • 「イランの政治・経済」
  • 「中東地域における女性の社会進出」
  • 「中東の生活と暮らし」

最終授業日、六期生たちは、完成した卒業研究レポートを提出しました。各ゼミ生の卒業研究はいずれも深く考察したことがうかがえる非常に良い内容となっていました。彼女たちが4年間の学習、研究の成果を活かして、これから社会で活躍していくことがとても楽しみです。以下は卒業研究を終えたゼミ生の感想(代表)です。

M.Wさん(福岡県立福岡中央高等学校出身)

卒業レポートの提出をもって、ゼミを終えました。中東・北アフリカ地域の政治や経済、社会に関する学習、研究に力を入れた2年間でした。4年前期までは主にグループでの研究だったため、行き詰まった時にも頼れる仲間がいたことが心強かったです。調べるだけではなく、調べたことをわかりやすく伝える力も身についたと思います。4年の夏休みからは卒業研究に力を入れました。先生にもご助言をいただき、無事に卒業レポートを完成させることができました。この4年間のうちコロナ禍で通学できない時期もありましたが、ゼミのみんなと過ごした2年間は、とても濃い時間となりました。社会人になった時に自分のなかで大切な時間であったと思えるものになったと思います。2年間のゼミ、本当に楽しかったです。

C.Wさん(福岡県立春日高等学校出身)

2年間のゼミを通して、中東・北アフリカ地域について詳しく学ぶことができました。私は「イスラーム国」の問題に続いて、カタール、エジプトについてグループの仲間と共に研究し、卒業研究では「ドバイの都市開発」をテーマにまとめました。どの活動も関連する資料を探したり、文献を読み込んだりすることから始まり、毎週のグループでの話し合いを通して少しずつまとめていくことができました。グループ活動を通して、多様な考えを知ることができ、様々な視点からテーマについて学ぶことができたと思います。卒業論文は2人での共同制作でした。お互い将来の仕事に役立つような内容について調べることができ、最終的にはとても良い研究ができたと思います。協力してひとつの論文を仕上げることができて、4年間の学生生活最後の良い思い出にもなりました。4月からは社会人として頑張ります。

Y.Mさん(福岡県立福岡高等学校出身)

「アラブ諸国の国家体制が同地域の政治・経済へ及ぼす影響」というテーマのもと、卒業研究に取り組みました。3年次には「イスラーム国が生まれた背景と要因」、そして地域における経済ハブであったバーレーンについて、4年前期には内戦が続くシリアについて調べてきました。そのなかで、2011年に起こった「アラブの春」という体制転換の波や中東・北アフリカ地域にはいまだに君主制国家が多く存在することなどを知り、アラブ諸国の国家体制についてもっと知りたいと思うようになりました。卒業論文を書き終えて、アラブ諸国の国家体制を軸に、政治、経済や民主化について考えを深めることができました。2年間を振り返ると、興味や関心はあるものの知識はほとんどない状態からスタートし、先生からは現地で実際に体験されたことも含め貴重なお話をたくさんいただき、友人とはコロナ禍において貴重な対面授業で互いに協力し合いながら多くのことを吸収し、本当に恵まれた環境で過ごすことができました。ありがとうございました。

R.Uさん(福岡県立筑紫高等学校出身)

私がこのゼミを選択した理由は、大学1年次に訪れたマレーシアで新興国の経済成長の勢いやイスラーム教の文化を体感し、これらについて学びを深めたい思いを強く持ったことがきっかけでした。2年間のゼミでは「イスラーム国」の問題や中東の経済ハブの変遷などのテーマについてその背景や要因を調べることで、理解を深め、自分の考えを持つことができました。また、非イスラーム諸国の企業がイスラーム市場に参入する際の難しさを理解できたと同時に、中東・北アフリカ諸国には経済成長が著しく魅力的な市場が多いことも理解できました。中東・北アフリカ地域への関心が高まるにつれて、日々のニュースで同地域に関する報道が多いことに気付き、日本経済に大きく影響していることを実感し、ゼミで学んだことは仕事をしていくうえでとても役に立つと感じました。山口ゼミは異なる職種や業界を志す仲間が集まっていて、グループ活動ではそれぞれ違う視点で意見を出し合い、内容の濃いゼミであったと思います。ゼミの仲間と過ごした時間はとても新鮮で、刺激を受けることが多かったです。特に、就職活動の時期にお互いに励まし合って取り組めたことはいい思い出です。ゼミの仲間といつか一緒に仕事ができる日が来るのを目標に、自分自身も社会で活躍できるよう自分らしく頑張っていきたいです。

M.Aさん(福岡県立筑紫中央高等学校出身)

二年間という短い間でしたが、驚くような体験やこのゼミでしか知り得なかった知識を学ぶことができました。全く知らなかった土地の経済や生活、文化を知ることで、視野が広がりました。これからの社会人生活に活かしていきたいです。

F.Mさん(福岡県立香椎高等学校出身)

卒業研究で私は国際物流拠点としてのドバイの発展について調べましたが、これまで学んだことに加えて、自分なりの視点で詳しくまとめることができました。就職先の仕事は国際物流と関連しているので、特に意義の大きな学びにすることができたと思います。ゼミで学び始めた当初はほとんど何も知らない状況であった私がここまで理解を深めることができたのは先生のわかりやすい解説や助言、そして自分で追及する場を設けて下さったおかげだと思います。振り返ってみればとても良い経験でした。春から就職しますが、ゼミで学んだ知識、培った問題を追及する力を存分に発揮し、社会で活躍できるように頑張りたいと思います。

A.Mさん(福岡県立香住丘高等学校出身)

卒業研究ではエジプト経済についてまとめました。新しい発見が多く、知識がたくさん身についた研究だったと思います。当初、山口ゼミを志望した時の目標を知らず知らずのうちに達成できていたことに驚きました。また、ゼミの友達の発表を聞き、真剣に何かに打ち込むことは楽しいんだなと改めて思いました。これで大学生活は終わりますが、ゼミで得た経験や知識を活かして、4月からの社会人生活を頑張りたいと思います!ありがとうございました!

M.Nさん(福岡県立久留米高等学校出身)

ゼミで学んでいくなかで、中東・北アフリカ地域の明るい面についても多くのことを学ぶことができ、非常に楽しくゼミの時間を過ごすことができました。卒業レポートにおいても自分が就職する航空業界について日本と比較しながら研究することができ、非常に興味深かったです。卒業レポートで深めた知識をいつか仕事に活かせたらいいなと思っています。2年間、ありがとうございました。

M.Iさん(福岡女学院高等学校出身)

2年間のゼミを通して中東・北アフリカ地域の印象が大きく変わりました。戦争や紛争というイメージが先行していましたが、文化や歴史についても学ぶことで日本とのつながりが深い国々や先進的な経済政策で成功した国があることなどを知りました。石油といえばサウジアラビアだと思っていましたが、アラビア半島で最初に油田が発見されたのはバーレーンであると知ったときは驚きました。様々な国をグループで研究してきましたので、自分が研究をしていない国についても学ぶことができ、幅広い知識を得ることができました。コロナ禍の学生生活でしたが、そのなかでゼミは一週間に一度、友人と学ぶ大切な時間でした。2年間、ありがとうございました。

A.Yさん(佐賀県立武雄高等学校出身)

中東・北アフリカ地域に関する研究に興味を持ったこと、そして尊敬する先輩が所属していたことから山口ゼミを志望しました。ゼミで学ぶまでは中東・北アフリカ地域に対して紛争多発地域というネガティブなイメージを持っていましたが、卒業論文を書き終えた今、より広い視野で捉えることができていると感じています。ドバイやモロッコについて研究し、他のグループが研究した国についての発表を聞くなかで、中東・北アフリカ地域の人々の発展に対する熱意を感じることが多くありました。自分たちの文化や習慣などを守っている真面目で向上心を持っている人が多いように感じました。就職活動と卒業論文を無事に終えて、達成感を感じています。就職先で大学で学んだことを活かして活躍できるように励みたいです。

N.Mさん(佐賀県立武雄高等学校出身)

今回、「中東の暮らし」というテーマで卒業レポートを作成して、関心を持っていた中東・北アフリカの国々のファッションや食文化などについて詳しく知ることができました。中東の人々が長い年月をかけて発展させた文化という明るい側面を学ぶことができたと思います。ゼミで得た知識やモノの見方をこれからの人生に活かしていきたいです。

M.Mさん(香川県立高松桜井高等学校出)

私は卒業研究でドバイの外国人労働者の問題を取り上げました。中東・北アフリカ地域の経済ハブについてグループで研究した際にドバイの目覚ましい発展を知りました。しかし、その繁栄の陰には厳しい条件で働くことを余儀なくされている外国人労働者の存在があることを知り、日本もこれから外国人労働者について考える必要があると感じ、このテーマを選びました。この2年間のゼミでの活動を通して新しい発見がたくさんあり、とても楽しく学ぶことができました!山口ゼミでこの仲間と過ごせて本当に良かったと思います。就職活動で辛い思いをした時も毎回の授業で先生が一対一でお話を聞いて下さったり、ゼミのみんなでたわいもない会話をすることによって乗り切ることができ、最終的にここで働きたいと思う会社に内定をいただくことができました。先生、山口ゼミのみんな、本当にありがとうございました。