国際キャリア学科（ＩＣＤ）の六期生にあたる現４年生の就職活動は、コロナ禍により大きな影響を受けました。しかし、こうした逆境といえる状況のなかでも六期生たちは果敢に挑戦を続け、目指していた業界や企業への就職が内定したとの嬉しい知らせが相次ぎました。

このコーナーでは、志望していた企業より内定をいただいた国際キャリア学科４年生の就職活動体験談をシリーズでご紹介しています。今年度の第２５回は、この度、株式会社福岡中央銀行様より内定をいただいたR.Uさん（福岡県立筑紫高等学校出身）からの喜びの報告です。  

私は、この度、株式会社福岡中央銀行より内定をいただきました。

 

私が金融業界に関心を持ったのは、大学３年次です。実は、幼い頃から海外との接点が多い航空業界で働くことに憧れており、航空業界に卒業生を多く輩出しているところや海外留学制度が整っているところに魅かれ、福岡女学院大学国際キャリア学科に入学しました。その私が金融業界を志すにいたったターニングポイントがいくつかあります。それは、「福岡県グローバル青年の翼」の団員として活動した経験とコロナ禍です。

 

「福岡県グローバル青年の翼」は、１年次に参加しました。「海外での経験をしてみたい」という思いで応募し、選考を経て、団員となりました。「福岡県グローバル青年の翼」は福岡県が主催する事業です。県内の大学生10名と社会人10名で、食、観光、人材育成、教育のテーマのもと、半年間、活動し、ミャンマーとマレーシアでの海外研修も経験しました。貴重な経験をさせていただき、この活動を通して「海外で活躍したい」という思いから「海外視点を学んで、地元の発展に貢献したい」という思いに変わりました。

 

「福岡県グローバル青年の翼」の活動を終え、活力に満ち溢れている時に新型コロナウィルスの感染拡大が始まり、計画していたことができなくなってしまいました。特に、入学時からの大きな目標であった海外留学ができなくなったことは辛かったです。そんな時に支えになったのは、「福岡県グローバル青年の翼」で出会った仲間です。就職して新しい環境で頑張っている姿やコロナ禍でも挑戦を続ける姿に刺激を受け、「今の環境で自分にできることを探し、目的意識を持って取り組もう」と気持ちを切り替えました。そして、オンラインを通して英語力を高めたり、話す力を高められる習い事を始めたりしました。

 

３年次には、地域振興の企画に取り組みました。「大学周辺地の店舗を紹介するフリーペーパーを作成し、地域を盛り上げる」という企画を立案し、実行しましたが、この経験を通して、地域の魅力を再確認し、事業者の方々の熱い思いに感銘を受け、地域経済の発展に貢献するような仕事に就きたいという思いを持つようになりました。

 

３年後期には、様々な業界で活躍されている方々の講義が聴ける「Current Business」を履修し、なかでも金融業界で働かれている方のお話が印象に残りました。福岡県は中小企業が地域経済と雇用を支えていますが、多くの事業者が資金調達や資金繰りで悩みを抱えていることを知りました。銀行は融資などを通して事業者の方々の手助けになり、地域経済の発展に貢献できるところに魅力を感じ、就職活動では金融業界を中心に進めました。

 

内定をいただいた福岡中央銀行は、福岡県内で事業を展開し、地域に寄り添った経営方針を掲げている点に魅力を感じました。面接では、そういった点に共感していることが伝わり、今回のご縁に繋がったのではないかと思います。

 

就職活動は、上手くいく人もいれば、手こずってしまう人もいると思います。私は、後者でした。当初はなかなか結果が得られず、自分の不甲斐なさに涙が止まらない時期もありました。苦労しましたが、諦めずに続けたことで、最終的に希望していた素敵な銀行にご縁をいただくことができました。今は嬉しい気持ちでいっぱいです。大学の先生方、キャリアセンターの方々、家族や友人など多くの方々の支えがあり、最後まで頑張ることができました。後輩の皆さんもぜひ、ご縁を大切にしてください。皆さんの就職活動を応援しています！