国際キャリア学科（ＩＣＤ）の六期生にあたる現４年生の就職活動は、コロナ禍により大きな影響を受けました。しかし、こうしたなかでも六期生たちは果敢に挑戦を続け、目指していた業界や企業への就職が内定したとの嬉しい知らせが相次ぎました。

このコーナーでは、志望していた企業より内定をいただいた４年生の就職活動体験談をシリーズでご紹介しています。今年度の第１８回、通算１１０回となる今回は、日本生命保険相互会社より内定をいただいたY.Mさん（福岡県立福岡高等学校出身）からの喜びの報告です。 

私はこの度、日本生命保険相互会社より内定をいただきました。

 

私が就職活動を意識するようになったのは３年次でした。最初に取り組んだのは「業界研究」です。その時点では特に志望業界が定まらなかったため、まずは業界を絞り組む必要があると考えました。３年前期は夏季インターンシップや合同説明会へ参加し、後期には様々な業界で活躍されている方々の講義が聴ける「Current Business」を履修し、１年間かけて多くの業界について学びました。「興味がある業界だったが、少し違っていた」「関心がない業界だったが、とても魅力的で自分に適していると思った」といったことがよくあります。先々、その業界を選択する・しないに関わらず、他の業界と比較したり、共通点から真の関心を引き出したりすることができるので、最初から選択肢を狭めないことが大切だと感じました。

 

あわせて取り組んだのは「自己分析」です。大学生活の大半がコロナ禍に見舞われ、楽しみにしていた海外留学や国際ビジネス・インターンシップ、その他、学外研修などの経験ができなかったなか、自身が学生生活で得たものや国際キャリア学科で学んだことをどう伝えればよいかといった点に不安に感じていました。そのため、自己分析には早めに着手し、時間をかけて取り組みました。はじめのうちは、「なりたい自分像」が邪魔をして、正しい自己理解ができずにいました。しかし、大学での勉強や委員会活動、学外でのアルバイトや楽団の活動など、実際の経験や出来事を細かく掘り下げて分析することで、エントリーシートや面接で自身がどういう人間であるかを説明する材料になりました。

 

振り返ってみると、このように業界研究と自己分析を同時並行で進めたことにより、自身の関心や適性を見極めることができたと感じます。おかげで「人や企業のパフォーマンスを最大限に引き出すことができる職場」という軸を定め、あまり状況に振り回されることなく、落ち着いて就職活動に取り組めました。

 

就職活動を通して深く自身を見つめ直すことができました。企業の選考にエントリーしていくなかで、初めは様々な業務を経験できる総合職を主に志望していました。しかし、面接を重ねるうちに、長期的な信頼関係の構築を見据えた営業活動ができるような営業職が自分には適しているのではないかと考えるようになりました。実際に様々な職場や働いている方の姿を見ることでしか感じとれない部分も多くあり、選考が始まってからはそういった点も楽しむこともできました。

 

私は６月初旬に他社より内々定をいただき、いったんは就職活動を終えましたが、夏休みに入り、日本生命保険のセミナーのご案内をいただいたことがきっかけで、同社の選考へ応募する運びとなりました。再び選考を受けるうえで、ブランクがあることを不安に感じていました。しかし、一定期間、空いたことで、むしろ自己分析や体験談が頭の中でより整理されており、とても落ち着いて面接に臨むことができました。

 

思うような結果に至らなかった時など、落ち込んでしまうこともありましたが、先生や大学のキャリアセンターの方にご相談したり、ゼミの友人たちと互いに状況を報告して、励まし合ったりと、安心して就職活動に励める環境があったことに本当に感謝しています。これから就職活動を迎える後輩の皆さんへ、不安や緊張も多いかと思いますが、一人で頑張ろうとせず、周りの方々に相談や報告をしながら、気づきや学びを得て、ぜひ自身が成長できる就職活動にしてください！