国際キャリア学科の五期生にあたる現４年生の就職活動はコロナ禍により大きな影響を受けました。卒業生が多数、活躍し、現４年生も多くが志望していた航空、旅行など人の移動にかかわる業界では採用を行わない企業が相次ぎました。しかし、こうした逆境といえる状況のなかでも五期生たちは果敢に挑戦を続け、目指していた業界や企業への就職が内定したとの嬉しい知らせが相次ぎました。

このコーナーでは志望していた企業より内定をいただいた４年生の就職活動体験談をシリーズでご紹介しています。今回はルートインジャパン株式会社様より内定をいただいたS.Mさん（熊本県立玉名高等学校出身）からの喜びの報告です。 

私は、この度、ルートインジャパン株式会社から内定をいただきました。

私が就職活動において最も力を入れたことは、自己分析です。自分の人生曲線を作成し、何に対して気分が高まり、落ち込む傾向があるのか、可視化しました。また、それをもとに今度は「出来事」「その時の感情やとった行動」「行動の結果やそこから学んだこと」を書き出し、表にまとめました。これによって、過去の出来事によって生まれた価値観に気づくことができました。

また、自分の素直な感情をノートに書き出しました。例えば、好きなことや興味のあること、尊敬する人や苦手な人の特徴、自分の好きではないところ、どういう社会人になりたいかなどを書き出していき、全てに対してなぜそう思うのか、その理由も細かく書き出します。どんな些細なことでも自分に問いかけ、理由を追求することによって、よく出てくるキーワードや自分の思考回路に気づくことができます。就職活動中は不安や焦りなどで頭がパンクしそうになることが多々ありますが、文字にして書き出すことによって、頭が整理されるのでおすすめです。他にも、家族や友人に頼んで他己分析も行いました。

これらの自己分析を通して、私はチームで何かを成し遂げたときやアルバイトでの接客を通してお客様の笑顔を見ることができたときにやりがいを感じることに気づきました。そして、もっと接客の幅を広げたいと思うようになりました。また、大学での授業やオーストラリアでの留学生活を経験して、様々な文化についてもっと知りたいと思いました。日本国内でも地域によって特色があり、文化や習慣も異なると思います。自分がまだまだ知らない地域やその文化について知り、それを尊重したいという気持ちが強くなりました。

そこで、就職活動の軸として「接客スキルを磨きたい」「様々な場所で働きたい」「英語を活かしたい」という三つの軸を掲げました。数多くの企業の説明会やセミナーを受けるなかで、ルートインジャパン株式会社に出会い、自分の就職活動の軸とマッチし、様々なステップや挑戦の場があるところに魅力を感じました。ルートイングループは4種類のホテルブランドを運営しているため、客層が多様です。ホテルごとに異なる接客が必要とされるため、複数のホテルでの勤務を経験することによって、私の目標である「接客の幅を広げる」ことができると思いました。また、日本全国かつ海外にもホテルを展開しているため、各地での勤務を通してその地の文化を知ることができます。それぞれの土地に暮らす人、そこで一緒に働く同僚も異なる文化的背景を持っていると思いますので、新しい価値観にも触れることができ、刺激的な社会人生活を送れるのではないかと思いました。

後輩の皆さん、就職活動は大変なイメージがあると思いますが、自分と向き合い、自分を知ることができる良い機会だと思います。周りに流されず、周りを気にしすぎず、自身を大切にして下さい。自分にあう企業が見つかることが一番、大切です。また、興味のあること、やってみたいことは時間のあるうちに積極的に取り組むことをお勧めします。福岡女学院大学国際キャリア学科にはチャレンジできる場が多くあり、それをサポートしてくださる先生方がいらっしゃいます。私自身、大学時代に経験した全てのことが今の自分に繋がっていると実感しています。皆さんが満足のいく就職活動を送れることを願っています。

（写真撮影の時だけマスクを外しています。）