メディア・コミュニケーション学科の4年池田理知子ゼミでは、母校である福岡女学院の歴史を改めて学ぶために学内の資料室を訪問しました。

創立者であるジェニー・ギール先生ゆかりの品や開学当時の時間割、第二次世界大戦中に戦地将兵へ送るために当時の福岡女学校の生徒が作った「ゐもん（慰問）帖」など、創立から現在に至るまでのさまざまな資料がここには展示されています。

それらの貴重な資料をもとに、福岡女学院が歩んだ歴史について資料室の西山尚宏さんより詳しくお話しいただきました。

日常を過ごしている学院のことでありながら、初めて見聞きする内容に多くの学生が驚いている様子でした。福岡女学院と「振武寮」のかかわりについては、全員が真剣なまなざしで耳を傾け、強く頷いている姿が特に印象的でした。「振武寮」とは、はからずも出撃後に帰還した特攻兵が軟禁されていた場所です。授業でそのことをしっかりと学んできた様子が伺えました。

「振武寮」と福岡女学校（現・福岡女学院中学校・高等学校）のかかわりについては、こちらを是非ご覧ください。
教員コラム３　池田 理知子 『8月15日に考える福岡女学院の歴史』https://www.fukujo.ac.jp/university/today/archives/4460（学科ブログより）

次の授業では、資料室に「残されたもの」から「残すことができなかったもの」に想像を膨らませ、お互いに感じたことを話し合いました。ここを訪れたことをきっかけに、新たな気づきを分かち合うことができ、より深く福岡女学院の歴史を学ぶことができたようです。

 

福岡女学院資料室の展示については、こちらからご覧いただけます。（https://www1.fukujo.ac.jp/archives/）

（学科Today編集担当）