国際キャリア学科の五期生にあたる現４年生の就職活動はコロナ禍により大きな影響を受けました。卒業生が多数、活躍し、現４年生も多くが志望していた航空、旅行、ホテルなど人の移動にかかわる業界では採用を行わない企業が相次ぎました。しかし、こうした逆境といえる状況のなかでも五期生たちは果敢に挑戦を続け、目指していた業界や企業への就職が内定したとの嬉しい知らせが相次ぎました。

このコーナーでは志望していた企業より内定をいただいた４年生の就職活動体験談をシリーズでご紹介しています。今年度の第５回はAIG損害保険株式会社様より内定をいただいたS.Kさん（愛媛県立新居浜西高等学校出身）からの喜びの報告です。 

私はこの度、AIG損害保険株式会社から内定をいただきました。

私は「自分の可能性を拡げる」をテーマに愛媛から福岡に出てきて、福岡女学院大学国際キャリア学科で4年間を過ごしました。知人が1人もおらず、馴染みのない場所で始まった大学生活でしたが、不安よりも「これからどれだけ新しい出会いがあるのか」という希望の方が大きかった記憶があります。

１年次はとにかく興味のあることに手を挙げ、アシアナ航空と提携した客室乗務員研修や航空業界の研修「CLASS　J」、国際キャリア学科のスポーツフェスティバル（運動会）やクリスマス・タレント・ショーの企画・運営など、様々な活動に積極的に参加しました。その結果、学部学科をこえて、多くの友人・先輩・後輩と出会いました。それぞれの活動で経験を積み、知識を深められたことはもちろんですが、学内や学科のリーダーとして活動する機会があり、チームでゼロから物事を創り上げることの楽しさを実感しました。

２年次にはカナダ留学を経験し、自分がこれまでいかに狭い視野で生きてきたのかを痛感しました。現地で活躍されている日本人の女性と出会い、女性としてのライフイベントを経験しながらも海外で活躍するという将来像やキャリアプランをイメージできたことも私にとっての大きな財産となりました。

3年次から本格的に就職活動を始めましたが、夢だった業界への道がコロナ禍で閉ざされ、当初はやりたいことが見つからず、思うように選考に進めませんでした。そうしたなかで、自分の意志の弱さに気づき、過去の経験や価値観に基づいた「自分の芯」を見つけるための自己分析を行いました。その結果、「お客様や共に働くチームをサポートする」「挑戦的で多様性のある環境でキャリアをデザインする」という２つの軸を捉えました。そして、外資系金融業界を中心に数多くの企業を研究し、最も魅力を感じたAIG損害保険株式会社を第一志望と定めました。

「自分の可能性」を追求し続けた4年間の経験が、就職活動においての基盤となり、知らぬ間に「自分の芯」となっていたことに気付きました。私は「就職活動は大変で苦しい」というようなネガティブなイメージを持っていましたが、経験してみると世の中の仕組みや自分自身を広く客観的にみることができ、本当に学びの多い充実した時間でした。後輩の皆さん、高校生の皆さん、国際キャリア学科は夢や目標を応援してくださる先生方や同じ志を持つ友人に出会える場所です。どんな環境であっても、広い視野を持ち、人との出会いを紡いでいけば、必ず夢や目標に近づけるので、恐れずに一歩を踏み出してみてください！

（撮影の時だけマスクを外しています）