近年のコロナ禍において,テレワークや遠隔授業が幅広く普及しました。そして,それに伴い,2021年9月にはデジタル庁が設立され,小中高の教育現場ではGIGAスクール構想が推進されています。私たちの生活における「データ」や「テクノロジー」といったデジタルの役割は今後もさらに増していくようです。
そうした背景のもと,心理学科3年生が受講する「心理学フィールドワーク(キャリア)A・B」では,“デジタル・リテラシー”をテーマに本年度の活動を行っています。
まず,前期に実施された「心理学フィールドワーク(キャリア)A」では,「人事・マーケティング・学校教育」の3つのテーマによって学生をグループに分け,データやテクノロジー活用についての事例や実態について情報収集を行いました。学生発表では,学校教育において小中高でデジタル教育が始まろうとしていること,そしてビジネスではマーケティングや人事,そして働き方改革など多様なところでデジタルの活用が進んでいること等が報告され,それについての意見交換がなされました。
また,それに加えて,福岡市天神にてAI(機械学習)を活用したツールを用いて企業や行政の問題解決支援を行っている株式会社グルーヴノーツ様の協力を得て,6歳から8歳のお子さんを預かる【学童保育テックパーク】において,テクノロジーを学ぶインターンシップ実習を行いました。さらに,心理学科学生を対象としたデジタル教育のワークショップも実施していただきました。
テックパークの写真
学生のコメント
- 働き方改革や人事管理でのデジタル活用について調べました。そこでデジタルツールを上手く活用すれば円滑に仕事が行えるようになった分,他の仕事ができメリットが多くあることを知りました。その反面,デメリットもあると知り,デジタルツールについて良く学び,使うことが必要だと考えました。
- フィールドワークの授業では,前半はデジタルマーケティングについての調べものをしました。デジタルマーケティングはSNSでも行われており私たちに身近で,また「個」をターゲットにする必要があり,今の時代に合ったマーケティング手法だと思いました。しかし,失敗事例も多く課題があるため,導入の仕方をもっと考えていかなければならないものだと感じました。
- グループ活動では,自主性や計画性,グループ内での立ち振る舞いを身につけることができました。マーケティングや働き方のデジタル活用などを調べグループ発表しました。少人数だったこともあり,自分でも十分に調べられ,発表後に質問をし合い知識を得ることができ,これから必要になるであろうことをしっかり学ぶことができました。また,企業に実習に行かせていただき,プログラミングを学んだことが1番印象に残っています。
- テックパークで,子ども達と一緒に話したり遊んだりと,これまでにあまりない経験をさせていただきました。はじめは,子どもたちと関わることに対して難しく感じましたが,皆,素直で面白く,よく話してくれて,子ども達との関わり方が少し分かるようになりました。子どもたちに教える機会もありましたが,覚えが早くて手も器用で驚きました。一人ひとりに合わせた教え方が良いことを学びました。
テックパークでのデジタル学習のワークショップで作成したアニメーション
後期は,引き続き株式会社グルーヴノーツ様の協力を得た上で,【学童保育テックパーク】において新しい取り組みを実施する予定でいます。
次回の報告をどうぞ楽しみにお待ちください!
次回の報告をどうぞ楽しみにお待ちください!
(参考URL)
- テックパーク https://www.techpark.jp/after-school
- 株式会社グルーヴノーツ https://www.groovenauts.jp/