国際キャリア学科の五期生にあたる現4年生の就職活動はコロナ禍により大きな影響を受けました。卒業生が多数、活躍し、現4年生も多くが志望していた航空、旅行、ホテルなど人の移動にかかわる業界では採用を行わない企業が相次ぎました。しかし、こうした逆境といえる状況のなかでも五期生たちは果敢に挑戦を続け、目指していた業界や企業への就職が内定したとの嬉しい知らせが相次ぎました。

このコーナーでは志望していた企業より内定をいただいた４年生の就職活動体験談をシリーズでご紹介しています。今回は北九州市に本社を置く貿易商社、不二貿易株式会社様より内定をいただいたH.Mさん（広島県立福山明王台高等学校出身）からの喜びの報告です。 

私は不二貿易株式会社より内定をいただきました。

 

私には大学入学時には特に将来に向けての明確な目標がなく、進路に迷っていました。当時、アドバイザーだった南川教授に相談した際、「まだ少ない経験の中からやりたいことを見つけるのは難しい。まずは在学中にいろいろな経験を積むように」というアドバイスをいただきました。その際、教授の研究室で出会った先輩方からもアドバイスをいただき、その後は「やりたいと思ったことはとことん挑戦する」をモットーに学生生活を過ごすことができました。

 

1年次、2年次の開発途上国を訪ねる経験を通して、それまで「当たり前」だと思っていた生活がどれほど恵まれているものであったかに気づき、この「当たり前」を支える仕事に携わることに興味を持ち始めました。もともとは別の業界に絞って就職活動をしていましたが、両親や先輩からのアドバイスをもとに自分を見つめ直し、志望業界を変更しました。形に残っていくモノを通して生活を支え、そこに込められていく想いを繋げることにやりがいを感じ、今回、内定をいただいた不二貿易を第一志望に就職活動に取り組みました。

 

就職活動で大切にしていたことは、軸を曲げないこと、入社後も挑戦し続ける環境がある会社に入社することの二点です。企業研究を通して、不二貿易の特徴でもある若手から活躍することができる点、そして幅広い業務を通して本当にいいものをお客様に届けることができる点に強く魅力を感じました。また、自己分析を通して変化する環境のなかで自分自身も常に変化していきたいという思いが強いことが会社の方針とも合っていると思いました。

 

就職活動を通して、初めて自分自身のことを深く考えました。辛いことも多くありましが、今までの経験と曲げなかった軸のおかげで挫けることなく、真剣に向き合えました。学生時代のモットーをこれから先も忘れず、自分のためだけではなく、誰かのために行動できる社会人になろうと思います。

 

後輩の皆さん、就職活動では誰かと比較することがあると思います。私自身もありましたが、それは決して良い結果には繋がりませんでした。自分が何をしてきたのか、これから何をしたいのかを考えて、自分自身と向き合ってみてください。友人や家族と話すことも自分が考えていなかった意見や人からの見られ方を知ることができるので、自己分析に役立ちました。就職活動ではぜひ周りの誰かを頼ってみてくだささい。しんどいことが多いかもしれませんが、自分自身を見つめ直すことで新しい一面に気づく楽しさもあると思います。応援しています！

 

最後になりましたが、挑戦することの大切さを教えてくださった国際キャリア学科の先生方と先輩方、挑戦したいと思った時に背中を押してくれた両親、就職活動時にお世話になった進路就職課の方々、刺激を与え支えてくれた友人やそのご家族、学外でお世話になった方々、、、たくさんの方々のおかげで私は就職活動を乗り越えることができました。本当にありがとうございました。