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2021.07.21

国際キャリア学科

授業紹介:「Freshers Seminar I」:ヤマハ発動機の柳弘之取締役会長による特別講義を開催しました①

国際キャリア学科ではグローバル企業と連携したカリキュラムの一環として、2016年度からヤマハ発動機株式会社との提携講義を実施しています。今年度の第1回提携講義は、7月7日に同社の柳弘之取締役会長をお招きし、国際キャリア学科1年生に特別講義をしていただきました。

柳会長は鹿児島県のご出身で、東京大学工学部をご卒業後、ヤマハ発動機に入社、生産系の職場を中心に要職を歴任され、米国、フランス、インドで通算18年の海外駐在も経験されました。2010年には代表取締役社長にご就任され、リーマンショックの影響で創業以来、最大の赤字を計上していた同社を1年で黒字に転換させ、成長の軌道に乗せられました。

ヤマハ発動機は「Revs your Heart」をブランドスローガンに掲げ、常に人々の期待を超える最高の感動体験を提供することに取組んでいる企業です。オートバイ、スクーターなどのほか、ボートや船外機、水上オートバイなどのマリン製品、電動アシスト自転車、スノーモビル、バギーといったパーソナルモビリティ、さらには自動車用エンジン、産業用ロボット、発電機、プール設備など様々な製品を世界市場へ供給している日本を代表するグローバル企業でもあります。また、新興国や開発途上国の飲み水に困窮する地域では、独自に開発した浄水システム「ヤマハクリーンウォーターシステム」の普及に努めるなど、国際協力や社会貢献にも積極的に取り組んでいます。

今年で4回目となる特別講義は、「お客様価値を探し続ける~ヤマハの感性と技術」と題して行われ、学生たちはメモを取りながら真剣な眼差しで受講していました。講義の最後に「将来の主役になる皆さんへ」と題して、会長から送られたメッセージ「本物を見る」「感性を鍛える」「感動を自分の言葉にする」は、学生たちの心に強く、しっかりと刻まれたようです。(当日は三密を避けるため、半数が会場で受講、残りの半数はオンラインで聴講しました。)

本講義では国際キャリア学科3年生が運営スタッフとして司会進行などの重責を担いました。今回は学生スタッフを務めた3年生の感想をご紹介します。

M.Mさん(香川県立高松桜井高等学校出身)

柳会長のご講義を聴講するのは2回目でしたが、3年生の今、就職活動を意識しながら、また違う視点からの学びを得ることができました。講義を通してヤマハ発動機様が常にお客様を第一に考えて事業展開されていることが強く心に残りました。アフリカの開発途上国の水問題の解決として浄水システムを開発された事例からも、企業全体で目指されていることがよく分かりました。今回の学びをこれからの就職活動に活かしていきたいと思います。本当にありがとうございました。

R.Kさん(福岡県立小倉西高等学校出身)

先日の特別講義を聴講させていただき、1年生の時、柳会長のご講義を聴いて、豊かな感性と個性を持った大学生になりたいと心躍ったことを思い出しました。コロナ禍で挑戦したかったことができなかったり、会いたい人に会えなかったりして、どうしてよいか分からない時もありましたが、今回の講義を聴いて、改めて今、自分にできることに取り組み、個性を発揮していきたいと思いました。講義のなかで柳会長は「何か変わってきたなということを注意すると良い」とおっしゃっていました。コロナ禍で様々な事が変わっているので、変化に注意するにはとても良いタイミングだとも思いました。残りの学生生活、想像力や夢をふくらませながら、今、自分にできることで、心躍る挑戦をしようと思います。

F.Mさん(福岡県立香椎高等学校出身)

柳会長のご講義を聴くのは2回目でしたが、就職を考え出した時期ということもあり、1年の時とはまた違った姿勢で聴くことができました。特にコロナ禍の企業経営への影響について、悪い面だけでなく、そこから得たキーワードといった良い面も聴くことができたことは大きかったです。ヤマハ発動機様は様々な国・地域で製品を展開されているため、その市場ごとにコロナ禍で日常がどのように変化したのかを調べ、日本はPersonal、アメリカではOutdoor、他にもEmotionalといったキーワードを基に製品開発をされていると聴き、逆境でも成長し続ける姿勢に強い感銘を受けました。この講義で学んだ多くのことを無駄にしないように、しっかりと自分のなかに留めておき、今後の就職活動だけでなく、人生においても役立てていきたいと思います。

M.Nさん(福岡県立久留米高等学校出身)

「ブランドの価値は製品を作ることではなく、製品の価値を創ることで成長すること」というお話が特に強く印象に残りました。開発途上国では生活が豊かになる取り組みを、若年人口が多く人々の収入が拡大している新興国では若者文化や旬を創る製品を、先進技術が発達した先進国ではもっと面白いものをというように、多様なバックグラウンドを持ったお客様のニーズにあった製品を提供し、感動を与えることでヤマハ発動機様は「Revs Your Heart」を実現されていると思いました。また、「お客様に期待を超えて感動を創りたい」という思いがブランド価値の成長に繋がっているということも学びました。貴重なご講義をありがとうございました。

次回は聴講した1年生の感想をご紹介します。