国際キャリア学科の五期生にあたる現４年生の就職活動はコロナ禍により大きな影響を受けました。卒業生が多数、活躍し、現４年生も多くが志望していた航空、旅行、ホテルなど人の移動にかかわる業界では採用を行わない企業が相次ぎました。しかし、こうした逆境といえる状況のなかでも五期生たちは果敢に挑戦を続け、目指していた業界や企業への就職が内定したとの嬉しい知らせが相次ぎました。

このコーナーでは志望していた企業より内定をいただいた国際キャリア学科４年生の就職活動体験談をシリーズでご紹介しています。今年度の第２回は株式会社福岡銀行様より内定をいただいたA.Fさん（福岡県立三池高等学校出身）からの喜びの報告です。 

A.Fさん（右）、ともに福岡銀行様より内定をいただいた学科の同級生のY.Mさん（筑前高等学校出身）と

私は第一志望としていた株式会社福岡銀行より内定をいただきました。

私は高校時代から航空関係の仕事を志望していたため、エアライン関連の授業や研修が充実している福岡女学院大学国際キャリア学科に入学しました。３年次までの３年間で様々な経験をさせていただきました。１年次には「異文化のアプローチ」の授業を受講し、1か月のカナダ研修に参加しました。２年次の夏にはJGSQ（JALグランドサービス九州）のインターンシップに参加し、実際の地上勤務の体験をさせていただき、航空会社の方々は常にお客様のことを第一に、安全を最優先に考えて、行動されていることを学びました。２年後期には学内の「クラスJ」という研修に参加し、半年にわたり航空業界への知識を深めるとともに、福岡空港と鹿児島空港での研修を体験しました。ここでは航空業界に特化しながらも、チームとしてどう動くべきかを考え、これから社会に出ていくため欠かせない社会人基礎力を養うことができたと思います。これらの活動は、知識を深めるだけでなく、自分自身が成長できた貴重な経験だったと感じています。学外では、人と接する仕事がしたいと考えていたため、接客のアルバイトに打ち込みました。アルバイト先の試験なども積極的に受け、接客力の向上を図り、お客様に寄り添えるスタッフを目指しました。

３年生になって早々、コロナ禍で航空業界の採用が中止になり、正直、目の前が真っ暗になり、とても悔しかったです。状況が変わらないなか、自分が何をすべきか考え、まずは様々な業界をみるために会社説明会や学内の就職セミナーに積極的に参加しました。オンラインでの説明会がほとんどだったため、かえって効率よく業界研究が行えました。

次に自己分析を始めました。モチベーショングラフというものを作り、そのなかで自分がどういう人間か、何に向いているか、どんな社会人になりたいかを詳しく書き出しました。今までの経験を振り返った結果、「お客様と長く深く関わりを持てる仕事をしたい」「信頼関係を大切にできる仕事がしたい」というふたつの軸を据えました。そして、この軸をもとに志望業界を銀行業に絞り、お客様に寄り添った信頼される銀行員になりたいという気持ちを強く持つようになりました。

採用面接は皆さん、緊張すると思います。私自身、緊張しやすいタイプだったため、いくつかの面接では自分の伝えたいことを十分に伝えられていませんでした。しかし、「緊張は準備不足、練習不足」と大学のキャリア教育開発センターの方に言われました。そのため、面接前、家族や友人に練習に付き合ってもらったり、zoomを使い実際にオンライン面接しているかのように練習しました。面接において、一番、大切なのは笑顔とハキハキ伝えることだと思います！面接官の方と楽しんで話すような感じで、素を出すことが自分自身をアピールできる一番の方法だと思います。今、振り返ると、自分を見つめ直すことができ、将来を見据えた判断ができた就職活動はとてもいい機会だったと思います。

後輩の皆さん。コロナ禍で状況が変わっていくなか、様々な不安があると思います。不安や心配をなくすためにも早くから行動しておくこと、準備することが大切だと思います。私は大学生活のなかで、後悔しないよう行動することを意識していました。様々な経験をすることで自分自身を成長させ、就職活動にも活かせたと考えています。たくさんの経験ができる貴重な大学生活を思いっきり楽しんでください！

（撮影の時だけマスクを外しています。）