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2021.06.09

国際キャリア学科

(授業紹介)「Introduction to World Business:国際キャリア入門」(担当:山口)

「Introduction to World Business:国際キャリア入門」(担当:山口)は、国際キャリア学科1年生以上を対象とした前期の選択科目です。この科目では、将来、世界とつながる仕事に就くために必要な日本の経済とビジネス、そしてそれを取り巻く国際情勢に関する基礎的な知識を身につけていただくことを目標としています。

 

例えば、将来、皆さんが就職活動をする際、企業の方から以下のようなお話があったとします。

  • 人口減少、少子高齢化などによる国内市場の伸び悩みに対応してわが社では近年、海外事業に力を入れています。
  • わが社の海外展開の歴史は1980年代初めに遡ります。そのころは先進国との貿易摩擦に対応したいわば「仕方なしの海外進出」でした。これに対し、現在の海外展開は発展著しい新興国の市場開拓を目指した攻めの展開です。
  • わが社が特に力を入れようと考えているのが、新興国のなかでも生産年齢人口の継続した増加が見込め、国内政治とマクロ経済がともに安定している国、例えばインドネシアやインド、トルコなどです。

何を言っているのかわかりますか。できれば前期の授業が終わった段階でこの内容を理解したうえで、自分なりの考えを述べることができるようになっていただければと思っています。

(2018年度の授業風景です)

(2019年度の授業風景です)

今年度の本講義は110名以上が受講しているため、遠隔授業になりましたが、受講生たちは事前によく予習し、提出してくる課題の内容もしっかりしており、オンラインではありながらそのポテンシャルの高さを実感しています。担当教員も例えば国内総生産(GDP)に関する講義ではサブサハラ・アフリカ地域における貧困の問題を広大な国土とコバルトや金、銅など豊富な資源を有しながら最貧国にとどまっているコンゴ民主共和国の現代史を追いながら解説し、戦後の日本の景気変動に関する講義では各時代の女性のメイクやファッションと絡めて説明するなど、できるだけカレントな国際情勢や身近な話題を織り交ぜながら、わかりやすく伝えるよう努めています。

以下は、受講している学生の感想(代表)です。

M.Sさん(福岡県立筑紫中央高等学校出身)

高校の時にも政治・経済の授業を受けていたのである程度の理解はありましたが、経済の仕組みについて掘り下げて考えたりすることはなかったので、この授業を通してさらに経済に対する理解を深めることができています。遠隔授業ですが、コメントで他の人の回答も見ることができ、自分と同じ意見を持った人や全く異なる意見を持つ人がいることを知ったり、「なるほどな!」と思える回答があったりして、新しい見方や考え方を発見でき、授業に対する関心もさらに深めることができています。

M.Nさん(福岡県立筑前高等学校出身)

この授業では経済から国際問題まで幅広く学べています。遠隔授業ですが、受けていてとても楽しいです。先生からの質問がまとめて送られるのではなく、授業の進行に沿ってひとつひとつリアルタイムで送られてくるので、一人だけ授業に遅れるという状況が生まれにくく、オンラインなのにクラスメイトの皆との一体感があって良いなと思いました。少し難しいような内容でもクラスメイトの意見も見ながら理解を深めることができます。また、留学生の皆さんの意見から認識の違いもわかり、楽しいです。先生が送ってくださる解説にも写真や統計が添付されていて、さらにイメージがしやくなっています。

M.Sさん(福岡県立宗像高等学校出身)

もともと大学で海外の文化や歴史などを学びたいと思っていたこともあり、毎回の授業で新しくたくさんのことを知ることができ、とても楽しいです。先生が出される課題について調べ進めていき、自分なりの結論を出すという一連の過程を通して、新しく得られる知識がたくさんあり、毎回、深堀りして考察しています。そして、そのあとに先生が分かりやすく、詳しく説明して下さるので、より一層、関心を深めることができています。この授業を受けてから世界や日本の動向が気になるようになりました。これからは、新聞やテレビのニュースなどを通してもっと視野を広げていきたいです。

A.Yさん(福岡県立福岡中央高等学校出身)

GDPや市場経済など言葉は知っていたもののその意味を十分に理解していなかったことについて学ぶとともに、商品やサービスに価格がついている理由や社会ではなぜ分業がなされているのかなど、日々の生活で当たり前に思っていたことを深く掘り下げて考えることができ、社会に対する関心がより一層、深まりました。最近、池上彰さんの番組を見ましたが、以前よりも番組の内容を理解することができ、「国際キャリア入門」で学んだことが身についていると実感できました。これからも多くのことを学び、社会で活躍する糧にしたいです。

H.Kさん(福岡県立糸島高等学校出身)

この授業の魅力は歴史の中での経済と今の私たちが生きている時代の経済の双方について学べることだと思います。過去と現在の経済を比べることで驚くことや考えることがたくさんあり、今の経済状況について考える入り口になると思います。また、経済とは何なのか、貨幣とは何なのかなど、身近なものなのに実はよく知らないことについて知ることができ、とても楽しいです。

M.Oさん(福岡県立糸島高等学校出身)

「なんで商品やサービスには値段がついてるの?」など、身近なことながら普段は考えないことから経済について学ぶことができ、とてもいい機会になっています。GDPに関する授業ではサブサハラ・アフリカ諸国における貧困の問題について詳しく自分で調べて、レポートを書きましたが、自分で調べ、考える時間が多かったので、とても頭に残りました。

A.Hさん(福岡県立朝倉高等学校出身)

この授業を通して初めて知ることがたくさんあり、それから世界のことについて自分でも調べるようになりました。サブサハラ・アフリカ諸国の貧困を改善するために何が必要なのか考える課題では、自分の意見をまとめる経験にもなり、良かったです。これからもこの授業で世界や経済に関する学びを深め、この経験を無駄にしないようにしていきたいと思います。

M.Kさん(中村学園女子高等学校出身)

世界の経済については高校の地理の時間に学んだことがありましたが、事実しか知りませんでした。なぜそうなっているのかなど、そこに至る要因や理由について考えてなかったということに気づかされました。山口先生の授業ではよく「世界ではこのようなことがありますが、なぜだと思いますか?」という質問を出されていて、それが物事を深く考えるきっかけになっています。同じ授業を受けているクラスメイトの回答も共有されているので、自分とは違う意見や感想を知ることもできて、さらにプラスになっていると思います。

C.Oさん(福岡女学院高等学校出身)

世界に関する事柄から、日本の歴史についてまで、幅広く関心を持つことができる授業だと感じました。中学生や高校生の時の学習を振り返ることもでき、難しい問題は先生の手厚いサポートを受けてさらに自分とクラスメイトとの考え方の違いなどを客観的に感じることができました。テレビで流れるニュースなども以前は退屈だと思っていましたが、この授業を受けてから見方が変わりました。

N.Oさん(福岡県立北筑高等学校出身)

私は高校生の時、経済の勉強がとても苦手でしたが、この授業を受けて世界の経済について学ぶことの重要さを理解するとともに、原因を追求して対策を考えていく楽しさを知ることができました。先生から出された問題に対してのクラスメイトの解答を見て、「なるほど!」と様々な気づきもできて、自分自身の視野も広がり、色々な観点から物事を考えられるようになる授業であると感じています。

Y.Mさん(福岡雙葉高等学校出身)

授業を受ける前までは、経済という言葉を聞くと数学や計算といったイメージが強く、あまりなじみのない分野だと思っていました。しかし、授業を通して先生が身近なことに譬えたり、私の興味がある世界の国々や歴史と関連づけながら説明して下さるおかげで苦手意識を持たずに楽しく授業を受けることができています。

A.Tさん(長崎県立佐世保南高等学校出身)

特に印象に残ったのは、世界の貧困の問題について考えた授業です。以前からアフリカでは貧困の問題が深刻であることは知ってはいましたが、その解決のために必要な取り組みについて考えたことはありませんでした。しかし、この授業でサブサハラ・アフリカ諸国における貧困の深刻さを目の当たりにしていくうちに、これは自分も含めた世界の問題として考えなければならないという思いが芽生え、その解決に向けて動く一人になりたいと思いました。

A.Mさん(佐賀県立鳥栖高等学校出身)

これまで政治や経済が苦手で、受講に際して不安がありましたが、自分で調べて回答してから解説をしていただく講義方式によって授業についていくことができ、興味を持って取り組むことができています。少し難しくて調べてもわからないときもありますが、今のところは先生の解説で理解できています。今回、サブサハラ・アフリカ諸国の貧困問題について詳しく調べるうちに、現在の状況だけでなくアフリカが歩んできた歴史についても深く知ることができました。また、社会主義に関する授業の時に以前から興味があって、知っていたロシア・ソ連の指導者の「つるふさの法則」が問題に出たときはとても嬉しかったです!これからも初心を忘れずに毎週の授業を理解することができるよう、集中して取り組んでいきます。

T.Iさん(佐賀県立佐賀東高等学校出身)

授業を通して日本を基準に考えるのではなく、世界を基準に考えることができ、目標にしているグローバルな視点を持つことに近づけていると実感しています。国際的なビジネスについてさらに学んでいきたいと思います。

K.Nさん(くまもと清陵高等学校出身)

私は「Introduction to World Business」の授業を受けるまで、様々な国際問題への自分の意見をうまくまとめることができませんでした。例えば、サブサハラ・アフリカ諸国のなかには貧困が深刻で経済的に発展できていない国があるという現状は知っていても、なぜそのような事態になっているのか、貧困から脱却するために具体的にどのような取り組みが必要なのか、という物事の核心の部分を理解していないが故にはっきりと自信を持って自分の意見を主張することができませんでした。しかし、この授業を通して世界の現状や経済の仕組み、その背景に隠された人々の思いや苦労を深く知ることができました。そのおかげで、国際的な諸問題に対して自分なりの意見や考えをより鮮明に持つことができるようになったと思います。様々な疑問に対して理解を深め、自分なりの主張ができるようになるのが、この授業の魅力の一つだと思います。当たり前に感じていたことに対して、「なぜ」と疑問を抱いてみることは学びをより深くすると思います。この授業では自分で考える機会が多いので幅広く理解を深めることができています。私が特に印象深かったのは「1万円は、なぜ1万円なの?」という質問です。普段、考えたこともないような視点で物事を考えることの大切さを実感しました。この授業を通して得た知識や考え方を生かして、もっと世の中の事柄に対する自分の考えを深めると同時に、新しい視点・異なる視点から物事を見る力を養っていきたいと思います。

R.Kさん(宮崎県立宮崎西高等学校出身)

「Introduction to World Business」の授業を通してたくさんの「なぜ?」を考えることができています。海外の遠くの国のことから自分の身近な生活のことまで色々なことについて学ぶことができ、楽しく受講しています。将来、日本だけでなく、海外で働く際に必要となってくる知識も身につけることができていると思います。

Y.Kさん(福岡女学院高等学校出身)

最初はどんな授業なんだろうと思いましたが、受けてみると社会における経済の仕組みや貿易のことなど、とても興味を持ちました。兄が信用金庫に勤めているので、金融や銀行についての授業の時、兄はこういう仕事をしているんだと思い、感心しました。高校では詳しく経済を習わなかったので、初めて知る専門用語などはその都度、調べながら授業を受けていますが、とても楽しく受講できています。

A.Kさん(福岡女学院高等学校出身)

経済と言えば、計算をして、専門用語を覚える暗記教科のような印象がありましたが、この授業は国際関係を経済的な視点から学び、現在の国際情勢も知ることができるので、まるで経済を実践形式のような形で学べていると思います。国際関係論を学ぶうえで経済は重要な位置を占めると言うことを知ることができ、経済学にも興味を持ちました。また、先生が海外駐在で実際に経験されたことも交えながら授業を進めて下さるので、実感がわく、とても楽しい授業です!

Y.Hさん(中村学園女子高等学校出身)

経済の仕組みや海外の様々な国のことについて詳しく学ぶことができ、自分で調べて意見を述べる機会も多く、とても楽しい授業です。オンライン授業になりましたが、先生の様々な国でのご経験なども話して下さるので、海外に行ってみたい私にとってワクワクすることが多く、経験を積まれてきた方のお話は本当に面白いなと思います。難しい内容もありますが、将来、ためになることばかりなので、もっと学んでいきたいと思います。

S.Pさん(えにし日本語学校出身、ネパール出身)

最初、いただいた教科書に目を通した時はほとんどの言葉が理解できませんでした。しかし、授業を重ねるうちにとても興味を持って受講するようになりました。私たちはこの科目で日本と世界の経済とそれを取り巻く環境について学んでいます。授業では先生が質問を出され、考えたうえで、それに回答していきますが、この過程は頭脳と記憶力を高めるのにもとても役立っています。この授業を受講できて本当にラッキーだと思っています。ここで学んだことを将来に活かしていきたいです。