国際キャリア学科の五期生にあたる現４年生の就職活動はコロナ禍により大きな影響を受けました。卒業生が多数、活躍し、４年生も多くが志望していた航空、旅行、ホテルなど人の移動にかかわる業界では採用を行わない企業が相次ぎました。しかし、こうした逆境といえる状況のなかでも五期生たちは果敢に挑戦を続け、目指していた業界や企業への就職が内定したとの嬉しい知らせが相次ぎました。

このコーナーでは志望していた企業より内定をいただいた国際キャリア学科４年生の就職活動体験談をシリーズでご紹介しています。今回は株式会社福岡銀行様より内定をいただいたY.Mさん（福岡県立筑前高等学校出身）からの喜びの報告です。 

M.Yさん（左）、ともに福岡銀行様より内定をいただいた学科の同級生のA.Fさん（三池高等学校出身）と

私は株式会社福岡銀行より内定をいただきました。金融の面から地元の方に寄り添える存在になりたいと思っていた私にとって、本当に納得のいく就職活動ができたと思っております。

就職活動を通して、私は「やっていて良かった」と感じたことが三点ありました。一つ目は「何事もまず経験してみること」です。私は１年次に「海外福岡県人会青年派遣プログラム」に挑戦し、メキシコでの研修を経験したことがきっかけで、大学時代に何を成し遂げたいか深く考えることができました。就職活動では面接の際に学生時代に何に挑戦し、何を学んだのか、尋ねられる場面が多くあります。様々なことを経験することで自分の得手、不得手に気付くことができ、それは将来の働き方を考える際にもきっと役立つと思います。ぜひ積極的に新しい世界に踏み出してみてください。

二つ目は「徹底した企業研究」です。社会人経験がない私たちにとって、企業説明会や就活イベントは、企業社会やビジネスモデルを知る絶好の機会だと思います。私は金融業界に絞っていたため、様々な銀行やネット銀行の説明会に参加しました。回を重ねる度にその銀行ならではの強みや魅力に気付くことができ、その後の選考に活かすことができました。また説明会以外にも、座談会やIRと呼ばれる投資家向けに情報発信をしている会社もあります。様々な角度から会社を見てみることで、自分が社会に出て成し遂げたいことがそこで実現できるのか、見極められることを学びました。

三つ目は「多種多様な人と対話をすること」です。国際キャリア学科には留学生も多数、在籍しており、様々な国の文化について知る機会を数多く得ました。また、大学の自治組織である学友会総務での活動や、着物モデル「ミスジャポン」としての活動、アルバイトなどを通して、年齢が異なる人とのコミュニケーションの面白さを学びました。就職活動では、経験豊富で年齢の離れた社会人の方とお話しする機会があります。私は在学中の経験のおかげで、自然体で自身の想いや将来、やりたいことなどをお伝えすることができました。面接での第一印象は選考にも大きく影響します。緊張せずイキイキと自身をアピールできるように、日頃から様々な方とコミュニケーションをとると、面接の際にも役立つと思います。

コロナ禍での就職活動は、想像以上にたくさんのメリットがありました。WEBだからこそ、効率的に複数の業界や企業を知ることができますし、従来であれば費用を気にして挑戦できなかったであろう遠隔地の企業にもエントリーすることができます。就職活動だけでなく、学生時代に挑戦できるフィールドもオンライン上に広がってきています。受験を控えている高校生の皆さんや大学の後輩の皆さんは、ぜひこの機会を逃さず、今、できることに全力で向き合ってください。そして、就職活動では一人で抱え込むのではなく、学科の先生方や大学の進路就職課の方々、先輩や友人など周りの方々にも頼りながら取り組んでください。皆さんの就職活動が納得いくものになるように心から願っております。

最後に様々な挑戦の機会を与えてくださった国際キャリア学科の先生方、就職活動を支えてくださった学科事務室や進路就職課の皆様に心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

上から、マツダの現地工場を訪問、ホストファミリーの方々と、日本語を学ぶメキシコ人学生との交流