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2021.05.25

国際キャリア学科

(授業紹介)「Freshers SeminarⅠ」(4クラス合同授業、アシアナ航空提携講義)

国際キャリア学科1年生を対象とする「Freshers Seminar」の第4回の授業では、アシアナ航空と提携したプログラムの一環として同社の横山誠スーパーバイザーをお招きし、航空産業とそれを取り巻く社会・経済環境、航空会社の業務や求められる人材などについてご講義いただきました。

横山様からは初めに航空業界を取り巻く環境の激変について、近年、①官民をあげたVisit Japanキャンペーンと観光地としての日本の人気の上昇、②LCC(格安航空会社)の増加による航空運賃の下落、③ビザの緩和、④クルーズ船の人気上昇、⑤日本の物価の相対的な下落などの要因が重なって年々、増加していた訪日外国人数が新型コロナウィルスの感染拡大で一転して激減し、2020年には対前年比99.9%減となったこと、米国同時多発テロ事件(2001年)、SARSの感染拡大(2002年~2003年)などの際はほぼ3か月から半年で事態が終息したのに対し、長期化しているコロナ禍は人の移動にかかわる産業により大きなダメージを与えていることをご説明いただきました。

航空業界の現状については、コロナ禍での欧米からの船便の遅延や医療品・ワクチンの輸送増などによる航空貨物のキロ単価の高騰もあり貨物輸送の方は好調であるものの、収益の8割を占める旅客需要の激減で各航空会社は人件費の削減、機材の削減、事務所の統廃合など厳しい対応を余儀なくされていることを解説いただきました。そのうえで、「エアアジアジャパンの破産やタイ国際航空の事実上の経営破たんに代表されるように航空会社は現在、厳しい状況下に置かれています。しかし、いずれ必ず旅客需要は回復し、その際は新規採用見送りなどの影響で人材が不足するようになるのは明らかです。数年後の航空業界はむしろ有望な就職先となるかもしれません」と話されました。

続いて、アシアナ航空等の客室乗務員、グランドスタッフとして活躍されてきた方々へのインタビューに基づいて、それぞれのお仕事の内容や月間の勤務スケジュール、その仕事を目指された理由、やりがいと大変なこと、英語や韓国語をどのように学ばれたのかなどについてご紹介いただくとともに、国際キャリア学科がアシアナ航空と提携してソウルで実施している客室乗務員研修についてもご紹介いただきました。

そして、講義の最後には「大学時代に得た知識や体験は人生の選択肢を拡げます。あっという間に終わる大学時代を大切にして、様々なことを経験するとともに、英語などの語学力をしっかりと身につけてください。語学ができれば可能性は無限大です」と貴重なアドバイスをいただきました。

講義の後は横山様が応えきれないほど、質問が相次ぎ、1年生たちの航空業界など海外とつながる仕事に対する関心の高さがうかがわれました。以下は受講した学生の感想(代表)です。

A.Mさん(熊本県立第一高等学校出身)

日本の航空産業とそれを取り巻く状況など様々なことを学ぶことができ、とても興味深い講義でした。航空関係のお仕事は思っていた以上にタフな仕事でありながら、大きな達成感が得られる職業だと思いました。横山先生にアドバイスいただいたようにこの大学4年間で、語学力やコミュニケーション力など様々なことを身につけていきたいと思います。

K.Yさん(長崎県立長崎南高等学校出身)

アシアナ航空の横山様の講義を受けて、コロナ禍に伴う航空業界の現状や今後の変化、採用動向などについて詳しく学ぶことができました。実際に航空業界に勤めている方からでないとなかなか聞くことのできないお話を聞くことができ、航空会社への就職を希望している私にとってとても有意義な時間になりました。今回の講義を通してより航空業界で働きたいという気持ちが大きくなり、改めて勉学に励もうと思いました。

H.Tさん(長崎県立佐世保商業高等学校出身)

横山先生は講義中、何度も英語力の必要性を話されており、改めて語学力向上への意識が高まりました。航空業界の募集要項によると、採用には基本的にTOEIC®のスコアが必要で、グランドスタッフには最低でも500点は必要なようでした。しかし、それはあくまでも最低ラインであり、それ以上のスコアが必要だと考えられます。第二外国語も就職試験時にアピールとなるため、現在、選択している中国語も極めて自分の強みにしたいと思いました。コロナ禍の影響で留学やネイティブスピーカーの先生方とのコミュニケーションが困難ではありますが、生の英語に触れ、様々な文化を学びたいという気持ちがさらに強まりました。語彙力を高めたり、正しい文法を常に意識したりと、今、できることに取り組んでいきたいと強く考えさせられました。

A.Kさん(佐賀県立到遠館高等学校出身)

私は将来、観光関連の仕事に就きたいと考えていますが、コロナ禍で先の見えない状況でとても不安でした。しかし、横山様の講義を聴いて、先のことを悩まずに、今、できることに取り組み、将来につながることをたくさん経験しなくてはならないと強く思いました。また、コロナ後には観光業は回復すると考えられていることも知ることができました。将来、日本を訪れる観光客の方々に最高の思い出のサポートができる人間になろうと改めて思いました。

R.Tさん(佐賀県立伊万里高等学校出身)

私は正直、現在のコロナ禍の状況を考えて、航空業界に就職することは難しいと思い、他の職業に就くことも考えていました。しかし、横山様の講義を聴き、やはり航空業界に就職したいという思いが強くなりました。横山様もおっしゃっていたように、大学4年間はあっという間だと思います。語学をはじめ大学での勉強に力を入れることはもちろん、新しいことにも挑戦して、様々な知識を吸収し、視野を広げていきたいです。とても自分のためになる講義でした。

T.Iさん(佐賀県立佐賀東高等学校出身)

私は将来、グランドスタッフになりたいと思っています。アシアナ航空で活躍されてきた松本様からグランドスタッフになってよかったところ、大変なところ、仕事のやりがいなどをうかがって、より一層、グランドスタッフという仕事に魅力を感じました。航空業界の現状や求められる資質についてもとても貴重なお話を聞くことができました。ありがとうございました。

R.Kさん(宮崎県立宮崎西高等学校出身)

今回の講義を通して、自分の将来について改めて考える機会を得ることができました。コロナ禍で航空業界にはどのような影響が出ているのか、またどういった対策をしているのかなども知ることができて、とても勉強になりました。私には現時点では航空業界で働きたいという明確な夢はありませんが、様々な人と関わることができ、様々な体験をすることができる点、特に海外と関わっていくことができるという点でとても魅力的なお仕事だと思いました。

H.Mさん(沖縄県立読谷高等学校出身)

横山先生から航空業界の現状についてしっかりと学ぶことができました。客室乗務員になるためには、やはり「英語力」が重要であることを改めて思い知らされました。また、どんな状況にも対応できる力やコミュニケーション能力を高めることも大切だと分かりました。横山先生にアドバイスいただいたことを胸にこの大学生活の4年間でたくさんのことを学び、自分のものにしていきたいと思います。

E.Mさん(福岡県立小倉南高等学校出身)

アシアナ航空の横山様、そして現役の客室乗務員、グランドスタッフの先輩方からのお話を聞いて、改めて航空業界に強い魅力を感じました。簡単になれる職種ではないと分かっていますが、この大学4年間で自分のできることにしっかりと取り組み、将来、夢を叶えたいと思います。

M.Fさん(福岡県立春日高等学校出身)

私は将来、航空関係の仕事に就きたいと考えていましたので、今回の講演はとても勉強になりました。コロナ禍で新規採用が難しいと聞いて不安に思っていましたが、収束後には人材不足が予想されるため、むしろチャンスかも知れないと聞いて、少し安心しました。しかし、今後どうなるのかは誰にも分からないので、自分の視野を広げ、さまざまな職業を調べたり、資格の取得に挑戦したり、努力しようと思いました。

R.Hさん(福岡県立筑紫中央高等学校出身)

私は幼い頃から客室乗務員になりたいという夢があり、またこれが福岡女学院国際キャリア学科に入学した大きな理由でもありました。そのため、今回の講義がとても楽しみで、内容をひとつ残らず吸収しようという強い気持ちで臨みました。コロナ禍の航空業界の危機についてはニュースで何度も聞いたのですが、航空業界の取り組みを知ることができて良かったです。旅客需要が回復するまでの間、航空業界を支える鍵が貨物であるという考えは私にはなかったので、とても興味深かったです。他の取り組みとしても、スターフライヤーが世界初となる機内でプラネタリウムを鑑賞するプログラムを実施していました。このような自由な発想力がこれからの時代に求められると、授業を通して思いました。他にも現役の客室乗務員さんの経験談や仕事内容を詳しく知ることができ、とても参考になりました。アシアナ航空客室乗務員研修のこともご説明いただき、積極的に参加したいと思いました。今、留学やインターンシップなど非常に難しい状況ですが、この期間だからこそしっかり勉強、特に英語学習に力をいれ、夢を実現するためのスキルアップをしていきたいです。

A.Yさん(福岡県立福岡中央高等学校出身)

航空業界についての知識をより深めることができた時間になりました。今回の授業で考えたこと、感じたことを忘れず、まずは英語力を高め、今、やれることをしっかりとこなし、将来の糧にしていきたいです。

A.Eさん(福岡県立三池高等学校出身)

「福岡女学院大学に、国際キャリア学科に来たからこそ、今の職業に就くことができたんだ」と将来、思うことができるようにこの4年間、精一杯、できることをしようと決めていましたが、横山先生のお話を聴いてその気持ちがより高まりました。

M.Sさん(福岡県立宗像高等学校出身)

横山先生は、関心のある業種に限らず、私たちのためになる話をしてくださったので90分間があっという間に感じられました。私は特に「大学生活4年間は本当にあっという間だからアルバイトとか好きなことをするのもいいけど、今しかできない勉強をしっかり頑張ってください」という言葉が強く印象に残りました。この講義を通して自分が将来、就きたい仕事についてもっと真剣に考え、自分なりに調べてみようと思いました。

H.Sさん(福岡県立香住丘高等学校出身)

今回のお話を聞いて一番印象に残っている言葉は「航空産業は平和産業」です。今回のコロナ禍でまさにそうだなと思いました。世界で病気が流行すると旅行ができない、戦争が起きてももちろんできない、世界が平和であるからこそ旅行ができる、当たり前のことですが、航空産業は平和を象徴するものだと思いました。また、横山様のお話を聴いて、将来、航空関係の仕事に就くという夢を叶えるためのビジョンを得ることができました。

R.Yさん(福岡県立糸島高等学校出身)

私の将来の夢は客室乗務員になることです。そのため、横山先生の講義はとてもためになりました。また、これから自分がどのように勉強をしていく必要があるのか、あらためて考えるいい機会となりました。大学の4年間で学べることはすべて吸収していきたいと思った講義でした。この講義を受けることができて、本当に良かったと思います。

R.Oさん(福岡大学附属若葉高等学校出身)

私は将来、航空業界への就職を目指しているので、今回の講義はとても貴重な経験になりました。現役の客室乗務員やグランドスタッフの方々へのインタビューもとても印象的でした。客室乗務員をやっていて良かったことは友人関係を拡げられること、あらゆる文化に触れることができること、大変なことは臨機応変な対応が求められることなど、とてもリアルなお話を聞くことができました。航空業界に求められる人材として、横山様はホスピタリティーを持つ人、臨機応変な対応ができる人、語学力が高い人などを挙げられておられました。横山様が何度もおっしゃっていた通り、航空業界で働くうえではやはり英語力は重要視されるので、TOEIC®でハイスコアをとることはマストだと改めて感じました。

C.Oさん(福岡女学院高等学校出身)

新型コロナウィルス感染拡大で変わった航空業界とそれを取り巻く世界の状況を感染拡大の前後を比較しながら説明していただき、様々な発見をすることができました。世界の危機と言っていい時代を生きている私たち、さらに言うとこれからの世界を担っていく世代の私たちに何ができるのか、何をすべきなのか、どのような勉強や経験をすべきなのかを整理したいと思いました。また、このような時代だからこそ新しいことのできるチャンスだと思い、たくさんのアイディアを生み出していきたいと思うことができました。国際キャリア学科には同じ夢、似たような夢を持っている友人が多いことをバネに、意見を交換しあい、様々な視点から自分を見つめていきたいです。

Dream comes true! アシアナ航空客室乗務員研修に参加して夢を叶えた卒業生(代表)

E.Sさん(左、久留米商業高等学校出身)はマカオ航空の客室乗務員、N.Sさん(中央、柏陵高等学校出身)はアイベックスエアラインズの客室乗務員として活躍中!

N.Hさん(前列左、香椎高等学校出身)はANA福岡空港のグランドスタッフとして活躍中!

M.Yさん(左、佐賀東高等学校出身)は日本航空の客室乗務員として活躍中!

A.Kさん(右、佐賀商業高等学校出身)は全日本空輸の客室乗務員として活躍中!

N.Mさん(右端、香住丘高等学校出身)はJALスカイ九州の運行管理(ディスパッチャー)として活躍中!

M.Yさん(伝習館高等学校出身)はジェイエアの客室乗務員として活躍中!