現在、教員が担当している「司法・犯罪心理学」（3年生科目）の授業では、「なぜ人は犯罪を起こすのか？」といった犯罪の原因論、あるいは、警察での捜査における心理学の活用、少年の非行の現状及びその対応、矯正施設(少年院や刑務所)における心理支援の実際、各種犯罪類型の特徴と心理支援などについて学んできましたが、前回の授業では、「犯罪被害者への心理支援」について取り上げました。

非行・犯罪を行ってしまった人たちの特徴や特性を分析し、今後再犯に至らないように心理的なアプローチする視点(矯正心理学)は非常に重要であり、これまでに多くの研究がなされてきました。その一方で、近年、重視されてきたのが「被害者」に対する支援です。突然、犯罪の被害に遭うなどして、心理的な傷つきを抱えた人たちに対して、適切な心理的ケアを実施していくことは極めて重要だと考えられています。難しいテーマでもありますが、できるだけ最近のニュースなども取り上げながら、具体的な学びを深めています。

学生たちとの授業でのやり取りを見ていますと、本当に、一生懸命取り組んでおり、この分野に関する知見が相当についていることを実感します。良き学びをさらに深めていきましょう。