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2020.10.12

国際キャリア学科

(授業紹介)Intercultural Communication(国際キャリア学科2年選択科目、担当:蘭)

「Intercultural Communication」の授業では、異文化コミュニケーションの構成要素やその様々な側面について学びます。受講者は事前に指定された英文テキストを読んで、授業では自分の生活や人間関係に当てはめながら、クラスメイトとの意見交換を通して、内容理解を深めていきます。

 

具体的には、異文化コミュニケーションを学ぶ意味とその内容のほかに、歴史やアイデンティティと異文化コミュニケーションとの関連性、異文化間のコミュニケーションの言語(言葉)と非言語的な面、大衆文化(ポップカルチャー)の交流や対立についても詳しく検討します。また、映画を使ってアメリカ文化と日本文化の違いを理解していきます。

 

今まで自分が慣れ親しんできた文化はなんでも当たり前に感じていますが、同じ文化のなかでも年齢、性別、地域、宗教、家庭背景などの相違があるため、意識すれば日々、「異文化」を経験していることがわかります。「異なる」ことを経験して、異文化に気づき、それに対して関心、興味を持って理解しようとすれば、多文化への理解が深まるでしょう。また、異文化の理解を通して、自己や自文化への理解も深まることになります。社会心理学者のPeter Adler(1975年)が提唱したように、”the study of intercultural communication begins as a journey into another culture and reality and ends as a journey into one’s own culture”。

以下は受講している学生(代表)の感想です。(下の写真は一昨年の授業風景です。)

M. W さん (福岡県立福岡中央高等学校出身)

 「Intercultural Communication」の講義を通して、これから社会に出て必要なことについて学ぶことができました。現在、世界的にも問題になっている人種差別や文化の違い、またアイデンティティについて詳しく英語の教材を使いながら考えました。オンライン授業ということもあり、慣れない部分も初めはありましたが、みんなの意見を目にすることができ、自分の考えもより深められたと思います。

H. Mさん(九州産業大学付属九州高等学校出身)

  「Intercultural Communication」の講義では、異文化コミュニケーションを学ぶ意義を考えることができました。この講義を通して異文化について知ることで、普段、意識する機会が少ない自国の文化、さらには自分自身に対する理解も深まりました。

Y. Kさん(福岡女学院高等学校出身)

 グローバル化が進む現代、私たちにはコミュニケーション能力が必要不可欠です。この授業では受講生間での意見交換を通し、自分の意見を伝える力と多角的な見解を吸収する力が養われます。受講の前後では考え方や行動にも変化が現れたのではないかと思います。

F. Mさん(福岡県立香椎高等学校出身)

 私は将来、グローバルに活動をしたいという夢があります。そうなると、異文化に触れる機会が増えるだけではなく、異文化間でコミュニケーションをすることが必須になります。私はまだまだこれを円滑に行う能力が劣っていると思い、この授業を受けることにしました。異文化と聞くと外国ばかり思い浮かべていましたが、実は日本国内でも個々の地域がそれぞれの文化を持ち合わせているので、普段、生活しているなかでも授業で習ったことが生かせると気づかされました。授業では自分の経験をそれぞれが提示して、その経験を異文化コミュニケーションの視点から見て、クラスメイトと失敗だとしたら何が問題だったのかを振り返ったりしました。このように過去を振り返ってみて、そこから学ぶことでより、自分がどのような行動をとるべきなのかが鮮明に分かりました。この講義で学んだことは、将来に確実に役立てることができると思います。

M. R さん(ネパール出身、九州英数学舘国際言語学院出身)

 「Intercultural communication」の授業では、コミュニケーションについて様々なことを学びました。私は多文化について学び、人々が異なる文化の人々とどのようにコミュニケーションをとるのかに興味を持っています。この授業を受けて、文化に対する意識と他者への感受性についてのスキル、知識の開発にも役立ちました。国の違いに基づく単純なアプローチを超えて、異文化への複雑な理解と重要なアプローチ、様々な対人遭遇におけるその役割を学びました。この科目では文化や国籍が違う人たちが互いにコミュニケーションをとる方法を理解するのに役立ちました。

G. Mさん(スリランカ出身、久留米国際交流学院出身)

 1年生の時、蘭先生の 「Introduction to Communication」の授業を受けてからもっとコミュニケーションについて勉強したいという気持ちになり、この授業を受けることに決めました。コミュニケーションする時に大切なことや今までコミュニケーションがどのように変化してきたのかなど、様々なことを学ぶことができました。対面授業ではありませんでしたが、他の学生の意見や感想を見ることができ、自分が知らなかった様々なことも学べました。この授業を受けてとても良かったと思っています。

S. K さん(福岡女学院看護大学看護学部看護学科3年-多言語医療支援コース)

 私は福岡女学院看護大学看護学部の多言語医療支援コースに所属しています。私たちが生きている現代はグローバル化によって気楽に地球の裏側へ旅行に行けたり、コンビニエンスストアに行けば外国人の店員が当たり前にレジに立っている時代です。この世界では異文化が共存していくため、お互いに理解が必要です。でも、今、日本で普通に生きていて、自ら知ろう、学ぼうと思わなければ異文化に触れあう機会がありません。この授業は私にとって刺激的でした。留学生だけではなく、同じ日本人でも育ってきた環境が違えば、受け取り方や価値観が大きく異なること、そしてこのグローバルな時代に沿った知識や理解がどんな職業であれ必要であると感じることができました。異文化を学び、ディスカッションすることで自分たちの文化の長所短所を改めて認識することができました。これからも自分のできることからアウトプットしていきたいです。そして、この授業をきっかけに外国人が日本の病院で気兼ねなく療養できる環境を作っていきたいという新たな目標をたてることができました。新型コロナウイルスによって実際に移動ができない今、できることとして、世界についての学びを広げていきたいです。

N. Mさん(福岡女学院看護大学看護学部看護学科3年-多言語医療支援コース)

 私は現在、福岡女学院看護大学に通っており、多言語医療支援コースのカリキュラムの一環として「Intercultural Communication」の講義を受けました。この講義を通して言語の習得だけでなく、その背景や文化を学び、相手を尊重する姿勢をもつことが大切であることを学びました。国際化が進む現在、様々な人が日本を訪れ、医療の現場では外国人の患者さんが増えています。自国ではない場所で医療を受ける外国人の患者さんの不安を解消できるようにこの講義で学んだコミュニケーション・スキルを生かして、自分の目指す看護ができたらいいなと思いました。