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2020.07.10

心理学科

授業紹介『心理療法基礎実習』

 本学科では、主な心理療法について実習を通して体験的に学びます。具体的には、傾聴技法、表現療法、リラクセイション療法、認知行動療法、回想法、集団心理療法など、様々な心理療法を体験することができます。4月から行われているオンライン授業の中でも工夫をしながら、心理療法の実習に取り組んでいます。

 

 社会の変化と新たな生活形態が予想される中、心理療法のあり方も多様な議論が展開されています。災害の心理支援などを行う中で、心理面接の枠組みも新たな展開を求められています。特に、COVID-19の影響で、在宅ワークによる新たなストレスの増加なども指揮され、オンラインでの心理療法の提供も求められています。抑うつ感、緊張、いらいらなどの様々なストレス反応は、心身相関があり、身体に対するアプローチも有効な方法の一つだと考えられます。

 

 今回は心理療法基礎実習遠隔授業で、オンラインでの支援の有効性が期待される主動型リラクセーション療法(Self-Active Relaxation Therapy:以後SART)を体験した2名の学生に、実習体験について報告してもらいました。Mさん、Aさんありがとうございました。 

心理学科で学べる様々な心理療法に関する過去の記事はこちら

学生の感想

SARTを体験した感想

 実際に体験してみて一人SARTは自分のからだの状態と向き合うことが出来ると感じました。また、SARTを1人で取り組むことで、より自分の体の状態について集中することができ、自分で思っている自分と本当の自分を知ることができました。実施した後はスッキリとした気分になることができ、気持ちも楽になったと感じました。このことから、からだの状態を知ることは自分の心の状態を知るということに繋がり、身体にアプローチする心理療法は効果あることを実感しました。

ストレスマネージメントを行うために大切だと学んだこと

 マニュアル通りに行うのではなく、自分の身体が今どのような状態かといったように自分の内面についてしっかり考えながら実施することが大切になると考えます。私はSARTを実施する前、自分は疲れていないと思っていました。もしも自分の状態に注意を向けずにそのまま実施していたならば、肩や首筋がこっていたり、身体が疲れていたりすることに気がつくことができなかったと思います。自分の状態を理解するためにも、自分の中でどのような変化が起こっているのかをみつめ、考えることが重要になると思います。

(日南学園高等学校出身、Mさん)


SARTを体験した感想

 体を少しづつ緩めていくことで、心までリフレッシュすることができました。憂鬱な気分が少し吹き飛ぶだけで、ストレスは大幅に減少すると思いました。また、ひとりで行うことが出来るという点もとても重要だと考えます。自分ひとり行える方法で、ストレスを解消できる手段をいくつか持っておくことは、気づいた時にすぐに取り組むことができ、心にゆとりが出来ると思いました。

ストレスマネージメントを行うために大切だと学んだこと

 自分がストレスを感じる原因を知っておくことや、自分がストレスを受けていることに気づくことができるだけで、ストレスへの対処もスムーズに行えると思います。忙しい日々の中でも、自分の体や心に耳を傾けることがとても大切だと思いました。ストレスにいち早く気づき対処出来る意識が身に付けば、日々を過ごしやすくなると思います。

(香椎高等学校出身、Aさん)

SARTを実施する際のモデル(一例)

実習風景(2019年度以前の授業風景)

※掲載している写真は、2020年3月以前のものです。