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2019.05.08

国際キャリア学科

学生の活躍:国際キャリア学科2年のH.Mさん(広島県立福山明王台高等学校出身)が「福岡県国際協力リーダー育成プログラム」の団員としてミャンマーでの研修に参加しました!

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国際キャリア学科2年のH.Mさん(広島県立福山明王台高等学校出身)とA.Nさん(福岡県立筑紫高等学校出身)が福岡県国際交流センターと国連ハビタット福岡本部が実施している「福岡県国際協力リーダー育成プログラム」の最年少団員に選抜され、ミャンマーで開催された海外研修に参加しました。

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ヤンゴンの国連ハビタット事務所を訪問

福岡県国際交流センターと国連ハビタット福岡本部が実施している「福岡県国際協力リーダー育成プログラム」は国際協力に強い関心と問題意識を持ち、かつ一定水準以上の英語力を持つ福岡県内の大学生等を対象に国連ハビタットの活動を体験させるもので、将来、国際協力に携わる人材を育成することを目的としています。主催機関のひとつである国連ハビタット(国際連合人間居住計画)は開発途上国の人々の居住環境を整備し、人々が尊厳を持って暮らせる「まちづくり」を推進している国連機関で、福岡県には九州唯一の国連機関として福岡本部が設置されており、西はイランから東は太平洋諸島までのアジア太平洋地域の28カ国を管轄しています。

A.NさんとH.Mさんは国内研修を経て、この2月から3月にかけて8日間、ミャンマーを訪問し、国連ハビタット事務所やそのハウジング・プロジェクトの現場、国際協力機構(JICA)ミャンマー事務所、在ミャンマー日本国大使館、障害者支援事業を実施しているJ-SATとNPO法人難民を助ける会などで研修を受けたほか、ヤンゴン外国語大学での学生との交流などに参加しました。

今回は国際協力のまさに「現場」で様々な経験をして、大きく成長したふたりのうちH.Mさんからの報告をご紹介します。なお、国際キャリア学科生が「福岡県国際協力リーダー育成プログラム」の団員に選抜されるのは、昨年、卒業した学科一期生のK.Sさん(鹿児島県立大島高等学校出身)現4年生のA.Aさん(福岡県立筑紫高等学校出身)、同じく現4年生のM.Kさん(福岡県立筑紫高等学校出身)に続き、4年連続となります。

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「福岡県国際協力リーダー育成プログラム」ミャンマー研修に参加して

国際キャリア学科2年 H.M
 
1551576665545.jpg昨年夏に参加した国際キャリア学科の国際協力研修(タイ、カンボジア)を機に、開発途上国、特に東南アジアについてもっと深く知りたいと思うようになりました。その後、「国際協力リーダー育成プログラム」のことを知り、応募し、団員として採用していただきました。

「国際協力リーダー育成プログラム」とは、国際協力に関心があり、将来、国際協力に携わるような仕事をしたいと考える青年が審査を経て、参加する研修プログラムで、今回は10人のメンバーで活動しました。集まったメンバーは工学部、理学部、文学部、教育学部など、大学での専攻分野が全く違い、国際協力に対してもそれぞれ関心のある分野が異なっていました。その分、考え方の観点が異なり、研修中に毎夜、宿泊ホテルで開いた反省会兼意見交流会ではたくさんの意見が出され、メンバーの視野の広さに驚かされました。しかし、どのような意見でも受け入れてくれる雰囲気のおかげで、発言しやすく、様々な角度から国際協力について考え、学べ、自分自身も成長できた研修でした。

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歓迎してくれた子供たちと
 
国内での事前研修では、このプログラムの軸となっている国連ハビタットの活動について学ぶとともに、そもそも国際協力とは何かや自分がなぜ関心を持つようになったのかについて深く考えることができました。事前研修で私が一番印象に残っていることは、国連ハビタットの活動の軸にあるPeople’s Processという考えです。今まで支援といえば、開発途上国のために何ができるのかといった「与える支援」ばかりを考えていましたが、People’s Processはあくまでも現地に住む人たちが中心となってその居住地域の発展について考え、国連ハビタットはそれに対し必要な資金や知識を提供するという支援のかたちでした。現地に住む人の意見を優先することで持続可能な支援とすることが大きな目的だそうです。この時、初めて現地の方々に寄り添った支援の重要性を知ることができたと思います。実際に事前研修で5人ずつに分かれてPeople’s Processを実体験する活動がありました。この体験を通して、持続可能な支援についての理解がより深まりました。

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ヤンゴン外国語大学の学生との交流

 
一週間のミャンマー研修では、ミャンマーに拠点を置いて国際協力分野で活躍されている方々と交流し、どのような思いで活動されているのか、これからのミャンマーについてどのような考えを抱いておられるのかについて知ることができました。そのなかで気づかされたことは、住民に対する支援ばかりではなく、支援を受ける国自体の仕組みや周りの環境を整えることを最も重要視しなければいけないということです。今まで困っている人にしか目がいってなかった私には新しい発見でした。一時的な支援で終わるのではなく、現地の文化や伝統を守りながら持続できる支援とは何かを考えるきっかけになり、これから国際協力について考える際、軸においておくべき大切なことを学ぶことができたと思います。また、政府からの支援が長期になるにつれて行き届かなくなることが多いということも聞きました。長期支援になると、現地の方々に寄り添った支援が可能になるというメリットがある反面、政府からするとなかなか変化の見えない支援に資金を回し続けるのは難しくなるそうです。この問題はこの研修を終えた今でも考えさせられることで、まだ答えは出てきていません。だからこそ、今回の研修で気づけたこの点を忘れず、これからの大学生活、学外での学びを大切にしたいです。

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ヤンゴン市内でのボランティア活動
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難民を助ける会で縫製作業に挑戦

ミャンマーの国連職員の方が最後に学生に伝えてくださった「自立できる支援」という言葉を追求し、自分の目で見たことや考えたこと、出会った9人のメンバーと過ごした時間を糧に、今回、学んだことを忘れずに成長していきたいと思います。このような貴重な体験と素敵な方々との学びの機会をいただき、本当にありがとうございました。

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一緒に頑張った団員たちと
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