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2016.11.08 授業紹介

心理療法基礎実習

 「心理療法基礎実習(3年生から履修)」を紹介します。この授業の目標は「ボディナミクス(Bodynamics)に基づく『ボディノット(Bodyknot Model)』を実習し、自己理解を深めるとともに、コミュニケーションスキルを向上させる」ことです。
 ボディナミクスというのは1970年代にデンマークの心理学者が開発した臨床心理学関連の理論と技術です。そのアプローチの方法は筋肉への働きかけ、自我機能への働きかけ、性格構造(発達心理)の分析という3方向からなされるものです。日本では2003年から研修が始まりました。
 
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 この授業では、人とのコミュニケーションを改善する「ボディノットモデル」の実習を行います。ボディノットモデルでは、人のコミュニケーション要素は5つの要素から成り立つと考えます。5要素とは、①事実(五感)、②事実の解釈、③個人的な発言、④内面の衝動、⑤行動です。この5つの要素をどのように受講生自身が使っているかをロールプレイを通して、受講生が気づくような実習を行います。
 実習では、個人がしっかりとした自分になり、人の話をよく聞け、人によく話せるようになるために、自分の「自我機能(自分で気がついている自分)」を活性化するエクササイズを行います。11設定されている自我機能の内、基本となる3個の自我機能を活性化するエクササイズを行います。1つは「グラウンディング/リアリティテスティング:大地とのつながりを維持する能力(地に足がついている状態)」です。次は、「センタリング:体の中心を意識し、そこに留まること」です。最後に「バウンダリ(境界線):他人や周囲の世界との関わりにおいて、自分自身を制限する能力あるいはスキルに関わるもの。また皮膚、エネルギー、テリトリーの区別を意識すること」です。
 以下に実習の様子を紹介します。学生は楽しみながら、笑顔で実習に取り組んでいます。エクササイズを繰り返すことを通して、自分の自我機能の変化に気づきます。その上で、カウンセラー役、クライアント役、観察者役を何度もロールプレイで体験する中で、自分のコミュニケーションの仕方に気づき、改善することができます。実習を通して受講生が元気になり、コミュニケーションの仕方が向上し、人間関係が円滑になる楽しい授業です。                                     
(担当:原口)
 
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【グラウンディング:「足首回し」の実習の様子】
 
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【センタリングで:「左右の膝押し」の実習の様子】
 
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【バウンダリ:「パッキング」の実習の様子】

自我機能のエクササイズに対する受講生の声

「グラウンディングの足首回しが一番効果を実感している」             (Tさん)
「グラウンディングの立ち方座り方の姿勢を作ることで、普段の姿勢と比べて、芯がしっかりしている感じがしたり、自信を持って堂々とすることができた。またエクササイズを行う前後で、体の軽さや心の落ち着き方が変化していたことを感じた」                                                                                (Sさん)

ボディノットのロールプレイ実習に対する受講生の声

「ボディノットをすることで、精神と身体がつながっている実感がもてた」
(Fさん)
「面接場面ではグラウンディングやセンタリングが思うようにできなかったため、意識して行わなければならないと思った」             (Fさん)
「ロールプレイでセラピスト役の時、クライエント役の話に質問を行うことがすぐできずに難しかった。質問を考えているときに、目線が下の方にいっていたことを観察者から教えてもらった。今後は目線を下げずに会話するようにしていきたい」                                   (Sさん)