What's New

  1. HOME
  2. What's New
  3. 春日市と心理学科との連携「若者の主権者意識の醸成と投票行動促進のための課題解決学習」最終報告会を実施しました

2022.08.18

春日市と心理学科との連携「若者の主権者意識の醸成と投票行動促進のための課題解決学習」最終報告会を実施しました

本学の包括連携先である春日市から大学側に「若者の主権者意識の醸成と投票行動の促進」という課題を提供いただき、人間関係学部心理学科の前期の授業「心理学フィールドワーク(キャリア)A」おいて、学生たちが心理学の知見を活かした課題解決型のPBL学習に取り組んでいます。

この集大成として、8月1日に学生による最終報告会が本学で行われました。

これまでのゲスト講義や春日市議会への訪問等で学んだことを活かし、6グループそれぞれが「ポスターの活用」「ナッジ理論の活用~EASTの視点から~」「動画Tiktokの活用」「選挙割の実施~古賀市の事例から~」「共通投票所」「春日市の取り組みと少年議会」をテーマに広報や選挙割、共通投票所、主権者教育などについて課題解決策の提案を行い、最も優秀な2つのグループに最優秀賞が授与されました。

発表後は学生の報告内容について意見交換が行われ、春日市選挙管理委員会の盛永委員長と伊藤学長より講評をいただきました。今回の取り組みを通し、若い世代である学生たちにとっても改めて選挙について考える貴重な経験になりました。

参加の皆様からのご感想

・学生の皆さんの提案や生の意見を聞き、議会や議員としての若い世代に伝わる広報の仕方について考えさせられました。少年議会やナッジ理論を使ったポスター、またTwitterによる広報等、議会に取り入れる事が出来そうな提案もあり 大変興味深いものでした。今後も、私達も勉強になる事がたくさんありますので、続けて行ければと思います。

・長期間に亘る学生の皆さんの取り組みに敬意を表します。社会課題に対する心理学的なアプローチの手法は今後更に注目され、各分野で応用されて行くものと感じています。今回の授業をとおして若い世代が政治に関心を持って下さったことは、春日市のみならず日本の未来に対しても意義有るものとなります。

・若い方にこそ、一票の重み、各自の一票の集積が政治につながるのだということを自覚していただき、今後も励んでいただきたいと改めて感じました。

・心理学の具体的な理論を用いてのプレゼンが非常に興味深く、楽しく発表を聞かせていただきました。 また、アンケートの実施や先進自治体への聞き取り調査など、自ら足を運び知り得たデータを元に解決策を考えることで、説得力のあるいいプレゼンができていたと思います。 学生の皆様のより一層のご活躍を期待しております。

学生たちの感想

発表するときは緊張しましたが、自分が調べたことや、考えたポスター案をしっかり春日市の皆さんに提案することが出来たので良かったなと思いました。提案一つひとつに対して、市議会の方にも実現しやすそうという声を頂き、私たちの目標も簡単に実現しやすいものを作り上げることだったので、理解していただけて嬉しかったです。

自分自身も選挙や政治に詳しくなかったので、今回調べたり、具体的な提案を考えたりする中で、どういう方法なら自分も政治や選挙に対して関心を持つことができるのか、見つめ直すことが出来ました。投票行動については、なぜ投票しないのかに注目することも必要ではあるけれど、どうすれば投票にいくのかを考えることがとても大切になるということが分かりました。投票には必ず意味があるということをもっと多くの若者に知って欲しいし、自分の生活に関わっている大事な事であるともっと知るべきだと思いました。

この授業を受講する前は、投票には行くもののそこまで真剣にはとらえていませんでした。しかし、春日市議会の方のお話を聞いて、投票することは現状に満足しているか否かに関わらず私たちの考えや思いを政治に反映させる重要な機会であると考えました。また、これまでは心理学の知識をインプットすることが中心でしたが、学んだことをどのように投票行動の促進に活用するかを考えることによりこれまで浮かばなかった疑問点が出てくることもあり、より深く心理学を学ぶ機会となりました。

議員の方とディスカッションしていく中でお話に上がったことは、政治と子供(若者)の距離に関してでした。投票を促すためには政治に少しでも興味を持ってもらう必要がありますが、今の世の中では政治は自分と縁遠く自分には関係ないことだと感じている人も少なくないということが分かりました。政治をどのようにしたら自分事のように思えるのか、自分の意見がしっかりと政治に反映していることを示すためにはどう伝えるべきかなどが今後の課題になるのかなと思いました。


今回の提案が今後活かされ、若い世代の投票行動の促進につながればと願っています。

 

■これまでの取り組み紹介

新成人(18・19才)に向けた主権者意識醸成のためのチラシ作成

若者の投票率向上のため、春日市で新成人になる18才・19才に向け選挙啓発チラシを配布することになり、その表面のデザインを本学学生が担当しました。

担当したのは、昨年度3月に実施されたデジタルワークショップのチラシをデザインした心理学科の4年生N.Hさんです。

完成したチラシは5月に配布されました。

5月10日 春日市選挙管理委員会・春日市議会の職員によるゲスト講義

心理学フィールドワーク(キャリア)Aでの取り組みとして、まずは選挙や投票、議会についてと春日市の現状を知るため、春日市選挙管理委員会と春日市議会の職員の方に本学へお越しいただき、ゲスト講義をしていただきました。今後の課題解決に向け、学びにつながる大変貴重な時間となりました。

講義内では本学と春日市の包括連携について、RKBの取材が入り、5月25日放送の「ミライアングル」という番組内で紹介されました。

https://www.youtube.com/watch?v=s_CHSZ9XIG4

5月31日 春日市議会訪問 ~ 議員さんへのインタビュー ~

春日市議会へ訪問し、議場の見学や議員さんへのインタビューを行いました。

詳細は下記よりご覧いただけます。

https://www.fukujo.ac.jp/university/news/archives/1211

6月28日 中間報告会

春日市への課題解決策提案に向け、各グループで考えた解決策(案)を発表しました。内容は心理学の知見を活かした企画。当日は春日市選挙管理委員会事務局の方にもご出席いただき、最終報告会に向けアドバイスをいただきました。