心理学科の卒業生は、企業などの産業・組織で活躍する方から、医療・福祉・教育領域などの臨床現場で活躍する方まで、多岐にわたっています。
このシリーズでは、それぞれの分野で活躍する卒業生の様子や、後輩や高校生の皆さんへのメッセージをご紹介しています。
今回は、社会福祉法人甘木山学園 甘木山乳児院で活躍するNさんからのメッセージです。
ぜひご覧ください。
社会福祉法人甘木山学園 甘木山乳児院で活躍するNさん(福岡市立福翔高等学校出身)
現在のお仕事について教えてください。
甘木山乳児院では「こどもの最善の利益のために」という理念を掲げ、こどもたちの「養育」に日々努めています。こどもたちは様々な理由により入所しています。
そのため、こどもたち一人ひとりの生育歴をよく理解した上で関わる必要があります。
そこで、児童相談所などの他施設との連携、乳児院内での多職種連携が大事になってきます。
現在、甘木山乳児院には、保育士・看護師・社会福祉士・心理士・児童指導員・家庭支援専門相談員・里親支援専門相談員・栄養士・調理師など様々な職種の方が所属しており、こどもたちを24時間サポートしています。
また、こども一人ひとりに担当職員がつき、愛着形成にも努めています。この仕事の魅力の一つは、こどもたちの成長を間近で感じられることです。
乳児さん・幼児さんは成長が早く、昨日まで出来なかったことが、今日出来るようになっていたり、休み明けにこども達に会うと体重が増え、身長も伸びていたりすることがあり、目に見える変化を日々実感できます。
大変な仕事ではありますが、その分とてもやりがいのある仕事だと思っています。
学生時代に心理学科で学んだことや身につけた力は、今の自分にどのように活かされていますか?
私は特に「実習」で学んだことが現在の仕事に生かされていると思います。
心理実習Ⅰでは、保護観察所やクリニック、精神保健福祉センターなど、様々な分野で働かれている方のお話を聞くことができ、心理職が多様な領域で求められていることを学びました。
心理実習Ⅱ・Ⅲでは、中学校・高等学校や、小学校で実習させていただき、こども達の気持ちや言動の背景、居場所づくり、発達などについて、広い視野から多角的に考察しながら関わることが出来ました。
また、先生方や先輩方からのフィードバックを通して、こども達の理解を深められたことはもちろん、自分自身を振り返ることにも繋がりました。
現在の仕事でも、こども達の言動の背景の理解や、居場所・環境づくり、発達段階に応じた関わりや言葉かけなど、実習で学んだことが様々な場面で活かされていると感じています。
ぜひ受講してみて下さい。
在学生や高校生へメッセージをお願いします。
近い将来の夢が定まっている人も、そうでない人も、大学での講義や実習、その他のさまざまな体験を通して、より具体的に自分自身の進みたい道が見えてくると思います。
私は高校生の頃まで公認心理師と臨床心理士の資格を取得したいと思っていました。
しかし、大学の講義や実習、アルバイト、ボランティアを通して、資格を取得した先が見えていなかったことに気づくことができました。
そして、それと同時に、こども達への直接的な支援がしたいと思うようになり、今の仕事に就いています。
大学での学びやアルバイト、ボランティアもそうですが、自分のやりたいことに挑戦してきたことの積み重ねが、今の自分自身に繋がっています。
少しでも興味があることには積極的に挑戦してみてください!!
Nさん、ありがとうございました。
「資格を取ること」だけでなく、「その先にどのような仕事をしたいのか」を考えることの大切さを教えていただきました。
心理学科には、自分の興味や関心を深めながら将来の可能性を広げる学びがあります。
ぜひ皆さんも、自分らしい進路を見つけるための一歩を踏み出してみてください。



