三人の教員(飯塚、池田、林田)が担当している「専門演習I(3年ゼミ)」と「卒業研究I(池田ゼミ)」の合同授業として、九州大学で教えている和田崇先生をお招きして働くことの意味についてお話をしていただきました。
政治理論家・思想家であるハンナ・アーレントの〈働く〉ことの定義をわかりやすく解説しながら、文学作品を通して現代社会で働くとはどういう意味をもっているのかを学生たちに問いかける内容でした。就職活動が始まろうとしている3年生にとっては考えさせられる内容だったようです。コメントの一部を紹介します。
ハンナ・アーレントの「働くこと」の定義を学び、人間の活動が「労働」「仕事」「活動」と3つに分類されることを知った。「働く」と一言でまとめているものには、こんなグラデーションがあるのだと思った。「労働」におけるアイデンディティの危うさや現代の仕事に対するやりがいのイメージ形成といった問題が印象深かった。(O・Sさん)
文学作品を通して学ぶというやり方がとても分かりやすかった。自分が理想とする働く姿は「仕事」をイメージしていたと気づけた。それでも、「労働」がないと世の中は成り立たないという言葉にはっとさせられた。就活で自分が大切にしたいものは何なのかを考えようと思った。(U・Hさん)
「働くこと」について、深く考えさせられた。私はアルバイトしているが、だんだんと慣れてきて、新しいことを積極的に学ぼうとせず、出来ることだけを繰り返すだけだと「労働」に変わってしまうのだと感じた。「働くこと」を自分のものにして、自信がもてるようになりたいと思う。(O・Sさん)
大学に進学する前に会社勤務や肉体労働に従事なさった経験があり、かつプロレタリア文学の研究者である和田先生のお話だっただけに、語り手の熱意が学生たちにも伝わったのではないでしょうか。
和田先生、ありがとうございました。
(池田 理知子)


