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2026.04.02 教員コラム

新入生のみなさんへのメッセージ

新入生のみなさん、入学おめでとうございます。

皆さんにまずお伝えしたいのは、大学とは「すぐには役に立たないこと」に寝食を忘れて全力で取り組む場所だということです。このような時間は、みなさんの長い人生において二度とありません。

私たちが生きる社会は、常に「即戦力」や「効率的で役立つこと」をみなさんに要求してきます。しかし、「役立つ」とは、あくまで既存の社会システムの中で通用するということであり、社会の前提が変化すれば、その「役立ち」はすぐに陳腐化してしまいます。だからこそ、そこから一歩離れ、自らの知的好奇心を羅針盤にして自由な想像力を広げることが、新しい社会を創造する上で極めて重要な経験となるのです。

メディア・コミュニケーション学科では、人文学の基礎を土台に、メディア、コミュニケーション、デザインという3つの学問領域を横断して学びます。その過程で大切にしてほしいのは、社会にあふれる情報を批判的に読み解く視点です。またメディア・コミュニケーション学科で身につける表現とは、単なる自己表現ではありません。社会の多様な価値観を尊重し、自らのアイデンティティと倫理観に基づいて他者への関心と寛容さを持って協働すること。そして、磨いた感性と技術でアイディアにかたちを与え、それを社会にどう生かしていくかを考えることです。

皆さんが紡ぎ出す表現が、人々にどのように作用し、世界をどのように形作っていくのか。ぜひこの場所で、寝食を忘れるほどの熱量を持って、新しい未来を創造していってください。

(学科長 近藤桂司)