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2026.03.26 授業紹介

卒業研究紹介 【道行ゼミ】

道行ゼミでは英語圏の文学文化を学んでいます。
四年次の卒業研究では三年次に書いた卒業論文を元に作品を製作します。ダンスや演劇、映画、模型、ガイドブックなど形はさまざま。 先生と相談してどのような表現方法を選ぶかを考えます。
今年もオリジナリティあふれる力作ができました。今回はYさんの作品をご紹介します。

Q.どんな作品をつくりましたか。

三年次に書いた卒業論文で、シェイクスピアの戯曲『オセロー』における悪役イアゴーの心情と動機を複数の映像化作品を比べながら考察しました。
その考察を元に自分なりのイアゴー像を作り、一人称形式の短編小説として表しました。原作を知らない人でも楽しめるような構成にすること、イアゴーの話術の巧みさやそれに翻弄された主人公オセローの混乱を体験できるようにすることを意識して書きました。
原作では特にモノローグが印象的なイアゴー。しかしそのモノローグのどこからどこまでが本心だったのか。彼は一体何がしたかったのか。拙作がそれを考えるきっかけの一つになったら幸いです。

Q.卒業制作を通してどんなことを学びましたか。

シェイクスピアってすごい!!の一言です。
どれだけ真似しようとしてもあの独特のセンスや人間の複雑さを描き出す才には届かず、またそれを読み解いてきた後世の人々の解釈と情熱の歴史にも打ちのめされました。そういう意味でも二年間学んだシェイクスピアと言語芸術学科の集大成としてふさわしい制作でした。自分のやりたいことを自由にできるからこそ制作は卒論より苦しいもので、しかし出来上がったときの達成感と誰かに手にとって開いてもらえたときの誇らしさは一入でした。シェイクスピアの偉大さと小説という言語の怪物のような制作に諦めずに向き合い続け、満足の行くものが書けてよかったと思います。