国際キャリア学科生は、3年次から国際協力・地域研究、英語学・異文化コミュニケーション、国際ビジネスの各分野のゼミ・クラスに分かれ、専門科目を重点的に学びます。
このうち、山口ゼミではトルコやエジプト、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)など中東・北アフリカ諸国(MENA:Middle East & North Africa)における政治経済と国際ビジネスについて学んでいます。ここでは、現4年生(学科9期生)を例に、その2年間の学びをご紹介します。
山口ゼミ9期生は中東・北アフリカ地域の政治と社会についての理解を深めるため、3年前期には「イスラーム国」(IS)を題材に取り上げ、イスラーム過激派勢力が世界を揺るがすまでに伸長した要因やその背景について、グループに分かれて研究して、発表しました。各グループとも、「イスラーム国」(IS)が伸長した要因を2003年のイラク戦争とその後の米国による占領統治の混迷、2010年末のチュニジアでのジャスミン革命に始まり、多くのアラブ諸国に波及した政治的変動「アラブの春」とその後のシリア内戦など近年の出来事だけでなく、7世紀のイスラーム教の成立期以来の宗派対立や第一次世界大戦後の英仏両国によるオスマン帝国領土の分割、1948年のイスラエル建国から続くアラブ・イスラエル紛争がもたらしたアラブ世界における思想潮流の変化まで、関連する様々な事項を深く調べて、発表していました。
続いて、3年後期には今度は経済とビジネスに焦点を当てて、地域における広域的な経済ハブとなってきたレバノン、バーレーン、ドバイ、トルコを取り上げ、それぞれの国の経済政策の成功(レバノンなどの場合にはその後の挫折)の要因について様々な視点から分析を行い、発表しました。その一環として、航空業界に関心の高いゼミ生が多いことから、エミレーツ(Emirates)、ガルフ・エア(Gulf Air)、トルコ航空(Turkish Airlines)、中東航空(Middle East Airlines)など、中東・北アフリカ諸国を代表する航空会社の歩みとその経営戦略についても研究しました。
そして、4年次にはそれまでの研究成果を踏まえ、各自、テーマを設定して卒業研究を進めました。研究テーマは在学中の体験や卒業後の進路(職業)などを踏まえ、各自が最も深い関心を持った分野を担当教員と協議しながら次のように選定しました。ハラール食やドバイの経済発展戦略など、テーマによってはグループでの共同研究を行いました。
- 「トルコの経済発展とモビリティ産業」
- 「イスラーム金融を巡る国際的動向と日本の金融機関の対応」
- 「日本社会におけるハラール食対応の現状と課題」
- 「中東・湾岸諸国の航空会社の発展と日本の航空産業への示唆」
- 「モロッコの労働市場の構造と失業問題ー農業振興に焦点を当てて」
- 「イスラーム圏諸国における女性の外見規範」
- 「観光市場としてのバーレーン王国の可能性」
- 「ドバイの経済発展戦略」
- 「ドバイのホテル産業の発展」
- 「中東諸国のスポーツ産業振興策の現状とその日本への示唆」
「Senior Seminar」




