探究テーマ:日本人の実践的対話力を育てる英語アプローチ
2025年10月9日(木)福島県から2人の高校生が細川教授の研究室を訪れました。福島高等学校2年生のY.K.さんとK.S.さんです。2人は「福島高校サイエンスリサーチ研究計画書」に基づいて、「日本人の実践的対話力を育てる英語アプローチ」の研究を行っています。その一環として細川教授(専門:応用認知言語学、教職課程担当)にインタビューを行うため来校しました。今回の来校について細川教授が説明いたします。
細川です。大学では主に教職課程科目を担当しています。最近、探究学習で高校生からの問い合わせが増えています。ただ、遠方からの場合、メールでやりとりをするのが一般的です。今回は福島県からということで正直驚きました。また、研究内容のレベルが専門的で高度であることに感心しました。それと同時に、迷走状態の日本の英語教育を自分たちの力で改善しようとする高校生がいるということに心を打たれました。
最初に連絡が入ったのは8月初めでした。大学事務にメールが入り、それが転送されてきました。九州圏内ではない福島県であったので、最初は事態を把握することができませんでした。そこで、代表者のY.K.さんにメールで連絡を取り、日本の英語教育に疑問を持ち、それを探求課題として研究しているということが分かりました。
直ぐに研究計画書が送られてきたのでその内容を見ると、福島県の教育委員会の協力も得た本格的な研究であることを確認しました。そこで私から文書で回答し、①英語教育の問題点(英語教育学的視点)、②英語と日本語の関係(言語学的視点)、③英語習得を促す社会的ニーズ(社会言語学的視点)について説明しました。
その後メールでやりとりを続け、2025/10/9(木)にお会いすることになりました。
インタビューは約90分間にわたりました。2人は色々な質問を準備していたので、その質問に次々に答えていく形で進めました。高校2年生ですから、公教育で既に7年間英語を勉強しています。しかし、日本の英語教育の成果を世界的に比較すると、時間をかけているわりには成果が上がっていないことに気づきます。それはなぜなのか、というのが探求活動へと導いた疑問でした。質問は全て応用言語学、心理学などで長年研究テーマとされてきたことで、いまだ答えは見つかっていません。そうした疑問に高校2年生であるお二人が気がついたということに感銘を受けました。90分という時間はあっという間に過ぎていき、答えることができなかった質問については後日文書で返答することを約束して分かれました。
Y.K.さんとK.S.さんと話をしていて、彼女たちのような若い世代が社会を変革する原動力になることを感じました。お二人の探究心、そして、こうした探究活動を支援する福島県立福島高等学校の教育体制に感動を覚えました。これからも二人の研究を支えていきたいと考えています。Y.K.さん、K.S.さん、お疲れ様でした!



