大学院臨床心理学専攻では、教員・大学院生ともに、各地で開かれる臨床心理学関連領域の学会に参加し、最新の情報や動向を学んだり、発表したりしています。
今回はこの夏に開催された日本犯罪心理学会に参加した教員と院生の報告です。
先日、残暑も厳しい8月末でしたが、埼玉県越谷市の文教大学にて開催された第63回日本犯罪心理学会全国大会に教員と大学院生2名で参加しました。日本犯罪心理学会は、主に、犯罪心理学に関する研究者と実務家によって構成されている学会組織であり、大学(犯罪心理学の専門家である教員・大学院生等)、警察(科学警察研究所・科学捜査研究所の研究員等を含む)、裁判所(家庭裁判所の調査官等)、法務省(少年鑑別所、刑務所、保護観察所の専門職等)、さらには児童福祉機関(児童相談所の児童心理司等)、治療にあたる機関等(病院の医師、心理職や民間団体の専門職等)などによって構成されています。学会当日は、これら研究者や実務家等が一同に会して、犯罪心理学に関する最新かつ最先端の知見について発表や議論、そして参加者の交流などが積極的になされました。教員は特に、近年発生している事件、特に社会的弱者などを狙った犯罪等に関する未然予防や再犯の防止の視点などからの学びを深めてきました。また、多くの参加者との直接の交流も深めることができました。これらの学びは大変貴重なものであり、今後の教育、研究に生かしていくことについて意を新たにすることができました。この成果について、授業等でも折に触れて紹介させていただきます。ぜひ楽しみにしていてください。(大迫秀樹)
以下、参加した大学院生の声を続けて紹介させていただきます。
(Uさん:福岡女学院大学出身)
日本犯罪心理学会に参加し、司法犯罪領域における最新の情報や課題を知ることができ、大変有意義な学びとなりました。また、会場には、大学や研究機関の研究者だけでなく、少年鑑別所や少年院など実際に支援にあたる実務家も集まっておられ、その中で交わされた議論や現場の声を直接聞くことができました。研究・専門的な視点と現場の実践的な視点の両方に触れられたことは、今後この領域に関わろうとしている自分にとって大きな刺激となりました。
今回の学びを研究への意欲につなげ、この領域で自分の役割をより具体的に描きながら、対象に根差した研究・支援を実践できるよう努めていきたいと思います。
(Nさん:福岡女学院大学出身)
日本犯罪心理学会に参加して、授業で学んだことについての知識を深めたり、授業で習ってはいないが現場では実際に起きていることの具体的内容を把握したりすることができました。最近の法改正に伴う犯罪を行った人への処遇内容の変化、刑務所や保護観察所などの行政と民間団体の連携の必要性など、実際にその現場で働いている人や大学でその分野について専門的に研究している人の話を聞くことができました。オンラインでの参加ではなく、対面での参加だったので、どのような人が参加しているのかなど、その場の雰囲気もわかってとても良い学びになりました。これからの修士論文に向けて、今回の経験を活かしていきたいと考えています。



