夏休みが始まったばかりの8月4日~6日の3日間、富山県砺波市へ方言調査のフィールドワークに出かけました。参加した3人の学生に調査の様子を報告してもらいました。
方言調査とは
この授業は初めて方言調査をする学生を念頭に組み立てられていて、わたしたち学生はそれぞれの興味にしたがって調査票を準備しました。この授業を担当する二階堂先生曰く、そうした経験から言葉を調査する楽しみや方言の面白さに触れてほしいとのことです。
富山県の方言の特徴
調査協力者と調査の狙い
調査にご協力いただいたのは砺波市に住む70~80代の方々です。砺波市のことばとわたしたちが住む福岡のことばとではどんな違いがあるのか、逆に同じことばや似ていることばもあるのかを明らかにしようと調査票を組み立てました。
調査の準備
準備期間は4月から7月までの約3か月でした。はじめに自分が調査したいことを大まかにまとめ、二階堂先生の意見を聞いて、最終的にどれを調査するのかを決めました。調査に当たっては先生が用意してくださった資料を読んだり、大学の図書館で資料を探したりしました。
調査のあらまし
工夫した点、苦労した点
遊びの名称にも違いがあるかもしれないと思い、幼いころの遊びの呼び方について調査しました。どんな遊びなのかが分かるようにイラストを用いるなどの工夫をしました。(M.N)
調査票を作成するときの課題は、自分が意図したものとは違う意味で捉えられてしまうかもしれないことや、聞きたいことをうまく聞き出せるような言い回しを思いつかないということでした。聞きたいことが伝わりやすい調査票にするために、質問はできるだけ短くしました。(K.A)
味覚や触覚などの感覚を表す言葉を調査したのですが、分かりやすい例文を考えるのに苦戦しました。たとえば「サンマのワタ(内蔵)の味をどう言いますか」と聞いて、「苦い」という意味の言葉を答えてもらおうと考えていたのですが、先生から「『うまい』と答える可能性もあるよ」と指摘されました。結局、調査中に話者の方が悩むようであれば、例を変えることにしました。ですから、わたしの調査票はあちこちに食べ物の名前が書いてあります(笑)。(I.M)
調査の感想
ある遊びの名称が砺波では別の遊びの名称になっていることや、違う遊びとして認識していた2つの遊びの名称が砺波では同じひとつの遊びを指していることが分かりました。遊び方も基本的には同じものがあったり全く違うものもあったりと、とても興味深かったです。(M.N)
わたしは砺波市を訪れるのは3回目でしたが、何度来ても散居村の景色に圧倒されます。そして、3年連続で同じ方にお話を伺うことができたんです。「去年も一緒にお話ししたんですよ」と声をかけると「そうやったな」と覚えてくださっていて、それがすごくうれしかったです。用意した質問以外にも砺波特有のことばをたくさん教えていただいたり、去年の復習として何問かクイズを出してくださったりしてとても充実した時間になりました。(K.A)
わたしは2回目の参加でしたが、昨年とは違った発見が多くありました。どうしてそう言うのか考えてみると、日本語の仕組みやその土地の文化、人の感じ方、そこに込めた思いなどが見えてくるのが方言のおもしろいところだと思います。さらに方言・日本語のことが好きになりました。(I.M)
M.Nさん、K.Aさん、I.Mさん、ありがとうございました。
(編集:藤山智子)


