今年度メディア・コミュニケーション学科では、飯塚純講師を新たに迎え、新年度をスタートしました。
飯塚先生は、新潟県のご出身です。長岡造形大学大学院の博士(後期)課程を修了されました。作品制作と理論的研究を往還しながら、現代アートの文脈でこれまでにさまざまな作品を発表されています。
飯塚先生のインタビューをお届けします。
―専門分野について教えてください
私は「芸術実践論」と「現代美術」を主な研究領域としています。これまで、個人の記憶や日常に埋もれたスナップ写真を再構成し、見過ごされがちな私的な視覚文化を読み直す作品づくりと、その理論的考察を並行して行ってきました。近年は、制作プロセスに内在する「遊戯性」にも注目しながら、作品制作と批評の往還を通じて研究を深めています。さらに、アートとデザイン、作品と非作品のあいだにある曖昧な境界にも関心を寄せ、授業では〈実践を省察する視点〉を学生と共有することを大切にしています。
―メディア・コミュニケーション学科の学生の印象はどうですか
感受性が豊かで、自身の言葉や感覚を丁寧にすくい取りながら思考を深めようとする姿勢が印象的です。多様な興味をもつ学生が対話を重ねることで新たな視点が生まれ、それが学科の大きな魅力になっています。柔軟な発想力と探究心を兼ね備えた学生が多いと感じています。
― 飯塚先生はどのような学生でしたか
一言で表すなら、「問いを手放さない学生」でした。与えられた課題だけでなく、その背後にある制度や文化的文脈、さらには自身の立ち位置まで意識し、深く掘り下げて考察していたように思います。制作でも研究でも「完成」を目指すのではなく、問い続けるプロセスそのものに価値を見出していました。ただ実際には、目の前の課題に全力で取り組み、毎日遅刻しないよう必死だったのも事実です。
答えを急がず、むしろ「問いを育てる」ことを大切にしてください。大学は、学びの成果が求められる場であると同時に、その過程で見えていなかったものに出会える場でもあります。違和感や引っかかりを覚えたら、それを手がかりに自分なりの探究を始めてみましょう。ことばにすること、観察すること、手を動かすこと___その積み重ねが、やがて自身の感性を信じるための確かな技術になります。多くの「ことば」を探しながら、ぜひ一緒に学びを深めていきましょう。
飯塚先生、ありがとうございました。
(学科Today編集担当)



