発達教育学専攻では、3月2日(日)、大学院研究科ならびに専攻主催の公開講演会を開催いたしました。
今年度の公開講演会では「地域×子ども 居心地のよい空間・時間・関係・つながりの発達教育学的発信」をタイトルに掲げ、子ども達の育ちにとって居心地のよい空間・時間・関係・つながりについて、目指す先のウェルビーング(幸福)を発達教育学の視点で捉えることを主旨としました。
講師には、西浦和樹 氏(宮城学院女子大学 教授)、照屋建太 氏( 沖縄キリスト教短期大学 教授)をお迎えしました。
パイプオルガンの演奏で幕を開いた今年度の公開講演会は、第一部でお二方から基調講演として、西浦先生から「ヒュッゲからひろがる:スウェーデンの保育・教育と地域こども学」をテーマに、また照屋先生からは「地域こども保育:文化を紡ぐ-沖縄と沖縄に一番近い海外」をテーマとして、地域の持つ自然環境や文化、地域住民の関わりが子どものウェルビーイングにどのように関わるのかを考える内容を講演いただきました。
続く第二部では、「地域×子ども」をウェルビーイングの視点からとらえる鼎談を講師の先生方と行いました。
司会は発達教育学専攻 坂田和子 教授 で、子どもの権利に関する日本とスウェーデンの国際比較、生活(原風景)や学びとアイデンティティの形成など、子どもの居心地のよい空間・時間・関係・つながり(Hygge)を「ちょうどよい(just right)」+持続可能」を鍵に対話し、発達教育学的発信を試みました。
フロアからは多様な場で地域に関わる方々からの質問があり、鼎談をさらに深める時間になりました。
会場のギール講堂には、保育・教育関係者や地域の方々、本学の在学生・卒業生など多様な方々に参加いただく姿がありました。
参加された方々からの講演後のアンケートでは、講演の内容について高い満足度の回答をいただきました。
子育てや保育、教育などの実践に貢献する学問“発達教育学”。
今後も多くの方が幸せになるための研究を追求し、地域のみなさまに研究知見を提供できるよう研鑽してまいります。
発達教育学専攻運営委員