動物園見学からポスター、バナー、コースターのデザインまで
基礎演習はA〜Fまで6科目が開講され、それぞれ担当する教員が異なります。
内容も教員の専門によって大きく異なり、それぞの教員がどのような考えと手法で専門的な教育を行なっているのかを知る機会となっています。
デザインを専門とする私の授業では、感覚的に絵を描くのではなく、理論的な裏付けをもって把握する技術や、似ているものとの違いを表現しつつも全体の統一感を備えた表現ができる技術を身につけることを目標にしました。
福岡市動物園のポスターやバナー(旗や幕など)、コースターを制作するという課題について、一学期間をかけて試行錯誤を繰り返してきました。モチーフとなる動物の選択から始まって、動物の特徴の把握、その特徴のイラスト化、イラスト全体の雰囲気の統一化、色の選択など、頭と手をフルに働かせて完成にたどり着きました。
残暑厳しい9月下旬の朝、福岡市動物園に集合し、事前に調べておいたお目当ての動物のスケッチに向かいました。Webや図鑑の写真ではわからない特徴を、実際の動物の仕草や表情から見つけてスケッチしました。
大学に戻ってからは、動物の特徴の差別化(他の種類との違いを明確にする)と統一化(作品全体として雰囲気がまとまっている)の両立を考えながら、とにかく描いて描いて描きまくりました。
大まかな形が決まったら、詳細を検討しました。たとえば脚のつき方がなんとなく不自然な場合は、骨格や筋肉のつき方を図鑑で確認してデッサンを訂正しました。そして無駄な線を減らして、単純ながらも具体的な種類(カテゴリー)がわかるイラストを完成させました。
まず黒一色でコースターやバナーなどを作り、色に頼らず形だけでインパクトのある作品を作りました。その後、作品全体の配色の方針を決め、それぞれの動物の色を決めました。
以下ができあがった作品の一部です。
「デザインって考えれば考えるほど難しいけれど、やっぱりおもしろくて楽しい」という感想を学生からもらいました。
(近藤桂司)



