池田教授の「基礎演習D」の授業では、ミュージアムをメディアとして捉え、それがどのようなコミュニケーションを生み出しているのかを考察します。これまでさまざまなミュージアムを取りあげ、ディスカッションを重ねてきました。
12月上旬、今までの学びをもとに北九州の戦争を伝える二つのミュージアムを訪れるフィールドワークに出かけました。一つ目は北九州市が運営する「北九州平和のまちミュージアム」、二つ目は私設の展示施設「北九州平和資料室TICO PLACE」です。
「戦争」というテーマを扱う二つのミュージアムですが、どういう違いがあるのでしょうか。
北九州平和のまちミュージアム
北九州平和資料室
フィールドワーク後に行われた振り返りの授業にも参加させてもらいました。そのなかで出てきた学生のコメントの一部を紹介したいと思います。
<北九州平和のまちミュージアムについて>
・360度シアターやプロジェクションマッピングなど最新技術の展示があり、ビジュアル的に訴えるものがあった。
・戦争へ向かっていく時期、戦時中、戦後と、順路が決まっていて整えられていた。
・焼夷弾や風船爆弾の模型があり、仕組みを理解しやすかった。
・公的でフラット、教科書的。子供が見てトラウマにならないように配慮された展示。怖いという印象で帰ることはなかった。
<北九州平和資料室について>
・手作り感にあふれていて、学校での学びを発展させたような深い内容だった。
・順序がなくどこから見てもよいため、興味のあるところから没頭して見ることができた。
・全ての展示が、触ったり持って読んだりすることができるため、手触りや重さを直に感じて感情に訴えるものがあった。
・日本の「被害」と「加害」の2つを語っている場所。悲惨な写真もあり、怖いという感情に訴えるものだった。どんな歴史の上に今の生活が成り立っているかを考えさせられた。
二つのミュージアムを比較したからこそ見えてきたものがあったのではないでしょうか。ミュージアムに限らず、多角的な視点から考えることの重要性をあらためて感じさせられました。
(学科Today編集担当)


