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2025.04.17 授業紹介

(授業紹介)「Current Business」-製造業:ヤマハ発動機提携講義-調達本部の石川愛由美様による講義

国際キャリア学科(ICD)では、グローバル企業と提携したプログラムとしてヤマハ発動機株式会社様との提携講義を実施しています。2017年度からは3年生以上を対象とする「Current Business」で同社の女性社員の方による講義をシリーズで開催しており、この8年間でご講義いただいた方は計18名に達しています。また、提携講義を受講した卒業生からK.Mさん(三期生、福岡県立春日高等学校出身)とY.Fさん(七期生、福岡県立香住丘高等学校出身)がヤマハ発動機に就職し、現在、世界とつながる業務で活躍しています。

 

前回の提携講義にはヤマハ発動機調達本部戦略統括部調達企画部より人材開発・CSR推進グループ長の石川愛由美様をお招きし、これまで携わられてきたお仕事とそれを通して学ばれてきたことについてお話しいただきました。石川様は高知県のご出身で、高校生の頃から海外への関心が高く、オーストラリアへの短期留学を経験されました。進学された関西の大学でも1年間の米国留学を経験され、この留学時に日本製品に対する高い評価を実感され、就職活動では日本ブランドを担っている製造業企業を目指されました。ヤマハ発動機には同社が掲げる「感動創造企業」という企業目的に共感され、入社を決められました。現在は二人の女の子を育てながら、管理職の職責を担われています。

石川様は、講義の最初に①研究・先行開発→②市場調査・企画→③開発→④製造→⑤販売という製造業企業における業務の流れとそれぞれに該当する部署について分かりやすく解説下さいました。入社されてから一貫して携われている調達の業務については、ヤマハ発動機の代表的な製品である二輪車や船外機では部品の約8割がサプライヤーからの調達で占められていることをご紹介いただき、調達部門はサプライヤーと社内の関連部門(デザイン、開発・設計、生産準備)を結ぶ役割を果たしていること、海外拠点にも調達部門の駐在員が多く派遣されていることなどをご説明いただきました。

 

次に、入社されてからのご経歴をその都度のご自身のモチベーションを示したグラフを示しながらご紹介下さいました、石川様は最初に新機種モデルの調達プロジェクトに携われます。このお仕事では、海外拠点から派遣された多国籍のメンバーと働くグローバルな職場環境のなか、海外出張を数多く経験され、生産が開始される3年前から製品の開発に関われること、そして自身が担当した製品が市場に出ることにやりがいを感じられます。また、世界の各拠点のメンバーとコミュニケーションを深めるなかで、国は違っても同じような仕事の悩みを抱えていることを実感されます。26歳の時から担われたバイヤーの業務では製品や部品に関する知識が身に付き、自信がついたと話されました。

 

入社5年目に石川様は米国にある製造子会社で1年間の研修を経験されます。米国研修を通して、言葉はあくまでもツールであり、相手の信頼を得るためには仕事に対する意識や姿勢を理解してもらうこと、考え方の違いを理解して、適応することが重要であることを学ばれました。その後、石川様はご結婚、ご出産などを経て、37歳で調達部門で初の女性の基幹職(課長職)に登用されます。当初はプレッシャーを感じられますが、メンバーの方々に恵まれ、現在はサイバー攻撃や自然災害など、調達に影響を及ぼす想定リスクへの備えや、カーボンニュートラルに向けた活動などサステナビリティ推進への取り組みを主導されています。

講義の最後には「ヤマハ発動機には若手の頃から責任ある仕事にチャレンジしやすい環境があります。プレッシャーもありましたが、その経験を通して、置かれた環境を楽しむこと、仕事における人間関係、信頼関係の構築の大切さを学びました」と語られ、現在、大切にされていることとして、①楽しく仕事をすること、②製品を送り出す自分自身がワクワクして感動すること、③初心を忘れないこと、④鳥の目(鳥瞰)で物事を見ることなどをあげられました。そのうえで、「もう一度、学生に戻れるとしたら、本を読み、映画を観て、旅行をしたいと思います。皆さんも時間がある今だからこそできることに取り組み、視野を広げて下さい」とアドバイスいただきました。

 

学生たちは結婚、出産、子育てを経ながらキャリアを積み重ねられている石川様の講義に真剣に聴き入っていていました。以下は受講した学生の感想(代表)です。

K.Nさん(福岡県立武蔵台高等学校出身)

石川様による講義を聴き、製造業のお仕事、特に調達部門の役割について深く理解する機会を得ました。私はこれまで、製造業については「物づくり」という程度の認識しかありませんでした。しかし、今回の講義を通じて、製造業の業務には生産だけではなく、原材料や部品の調達、製造工程の効率化、品質管理、販売戦略など、複数の段階に分かれていることを学びました。その中でも、調達部門がどのような役割を果たしているのか、実務経験をお持ちの方から直接、お話を伺えたことは非常に貴重な体験となりました。例えば、部品や原材料を安定的に調達するためには、単に価格や品質を比較するだけでなく、サプライヤーとの信頼関係を構築することが重要であるというお話が印象に残っています。調達のプロセスには交渉力や分析力、そして異文化理解力が求められるとのことで、自分がこれまで学んできた言語スキルやコミュニケーション能力を生かせる可能性を感じました。石川様の講義は、自己分析やキャリア形成においても多くのヒントを与えてくれるものでした。これを機に、自分の軸を明確にしながら、将来の職業選択に生かしていきたいと思います。

H.Hさん(活水高等学校出身)

講義の最後に石川様は「楽しく仕事をする」「自分がワクワク・感動する」「初心を忘れない」「鳥の目で見る」という四つの大切にされていることを教えて下さいました。特に、「自分がワクワク・感動することは感動を創造するために大切だ」という言葉に深く共感しました。モノやサービスに携わる人のワクワク・感動などの感情は利用者に伝わると思いますし、受け継がれると考えます。私もお客様の立場に立ち、お客様の気持ちを理解しながら商品やサービスを提供できる人になりたいです。また、目の前のことだけに集中せず、広い視野を持つことの重要性を学びました。私は物事を考える際に気づかないうちに狭い中だけで考えをまとめてしまう傾向があるので、広い視野をもって考えることを意識したいと思います。今回、ヤマハ発動機で活躍されている方のお話を聴く機会をいただき、働くことに対して非常にポジティブな感情を持つことができたと思います。自分が本当にやりたいことは何かをしっかりと分析して、見つけていきたいです。また、石川様と前回、ご講義いただいた森様が共通して大切だと話されていた誠意と信頼の結びつきを意識しながら、自分の気持ちや考えを自分の言葉や表情、姿勢などで伝えることができる人になりたいと思いました。

M.Sさん(福岡常葉高等学校出身)

詳しく解説いただいた石川様の調達のお仕事に興味を抱きました。石川様は育児と両立しながら、管理職のお仕事をこなされており、同じ女性としてとても勇気づけられました。講義の終盤に石川様は「もし、学生時代に戻れるとしたら、本を読む、映画を観る」とおっしゃっていました。比較的、時間のある今だからこそ、本を読んだり、映画を観たりして、感性を磨いていきたいと思います。自由に旅行ができるのも学生である今のうちだと思うので、たくさんの経験をして、視野を広げていけたらと思います。本日は、遠くからご講義にお越しいただき、ありがとうございました。

Y.Kさん(福岡県立宗像高等学校出身)

石川様の講義では、製造業の仕組みを学びつつ、国際的な視野を持つことの重要性についても気づかされました。将来は自分も海外で活躍し、異文化の中で柔軟に働けるようになりたいと思います。そのためにも、まずは目の前の学びを大切にし、知識やスキルをしっかりと身につけていきたいです。この度は、貴重なお話をありがとうございました。

H.Nさん(福岡県立小郡高等学校出身)

石川様からは、楽しんでお仕事されていることが伝わってきました。私は、何かに挑戦する時、「失敗したらどうしよう」「自分にできるかな」などと考えてしまうところがあります。しかし、石川様のお話を聴いて、挑戦することも悪くないなと思いました。置かれた環境で楽しめるかどうかは、自分次第だと思います。まずは何でも楽しむことを忘れずに、これからいろいろなことに挑戦していこうと思いました。

W.Dさん(福岡県公立古賀竟成館高等学校出身)

常に挑戦を続けられている姿がとても印象的でした。講義の終わりにいただいたアドバイスでは、「怖いと思うことでも挑戦してみる」「置かれた環境を楽しむ」という言葉が特に心に残りました。石川様ご自身、若い頃からヤマハ発動機で挑戦の機会を与えられ、それに恐れずに取り組まれたことで成長されてきたことが講義からも伝わってきました。また、「人間関係を築くことが重要で、相手を敬いながら楽しく仕事をする姿勢が大切」とも強調されていました。この講義を通して、キャリアの選択肢を広げ、柔軟な考え方や挑戦する意欲を持つことの大切さを学びました。私も石川様のように困難な場面に直面しても挑戦することを恐れず、楽しみながら自分の可能性を広げることを目指したいと思います。

M.Hさん(九州国際大学付属高等学校出身)

講義全体を通じて、ヤマハ発動機の取り組みは「調和」や「挑戦」をキーワードにしていると感じました。様々な人との連携を通じて新しい価値を創造し、持続可能な社会を目指す姿勢は、私たちにとっても未来を考える良いヒントになると思います。また、石川様のこれまでのご経験に関するお話から自分の可能性を信じ、怖がらずに挑戦し続けることが大切だということを強く感じました。

H.Gさん(沖縄県立読谷高等学校出身)

石川様が携わられてきた調達というお仕事は、モノづくりの流れのなかで私がこれまで全く知識がない部門でした。講義を通して、調達部門は私たちが知っている開発と製造の中間の非常に重要なところで様々な部門と繋がっている、商品を創るに際してとても大切な部門だということが理解できました。特に、石川様が携われたバイクの部品はその8割が外部からの調達と聞き、とても驚きました。調達部門は自社と部品を供給するサプライヤーとの中間に立ち、バランスを保つという大きな責任の伴う業務だということも学びました。講義の最後に、石川様は将来に不安を抱えている私たちにこれまでのキャリアと経験から得られた「まずはやってみる」「自分がワクワクする、感動する」など、多くのアドバイスを下さいました。「まずはやってみる」という言葉は前回の講義で同じヤマハ発動機の森様もおっしゃっていたことで、やはりとても重要な考え方だと改めて感じました。自分が楽しむということも、誰かを感動させ、喜ばせる仕事をするには、自分自身がその気持ちを一番、理解しなければならないという心構えが必要だと学びました。仕事と私生活を両立させながら様々なことに挑戦し続けられている石川様は、女性として、働く人間として、とても尊敬できます。今回は、貴重なお話をたくさんいただき、とても有意義な講義でした。

R.Oさん(宮崎県立小林高等学校出身)

石川様の講義を通して、「挑戦することの大切さ」と「環境に適応する力」の重要性を改めて痛感しました。石川様が何事も楽しむ姿勢を大切にされていることがとても印象的でした。就職活動では、石川様のように自分の軸を持ちながら様々なことに挑戦し、どんな環境でも柔軟に対応できる人を目指したいと思います。

Y.Tさん(宮崎学園高等学校出身)

出産、育児を経験されながら管理職としてキャリアを積み上げられている石川様の講義では、本当にたくさんの学びを得ることができました。私もなるべく長く働きたいと考えていたため、この講義を聴き、人生設計のイメージを立てることができたと思います。これから女性管理職が増えていくと思いますが、性別を問わず、誰もが憧れる社会人になれるように頑張りたいです。

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