客観的・国際的な視点をもって「日本語・日本文学・日本文化」に関する研究に取り組む言語芸術学科の松本ゼミ。
昨年に引き続き、韓国の大邱カトリック大学を訪問して日本語日本文学科の授業にお邪魔させていただき、ゼミ生が日本文化に関する発表を行ってきました。
今年は日本の漫画に関する三つの研究発表。
一つ目の発表は、漫画雑誌の歴史とジャンルについて。
日本の漫画は海外でも大人気ですが、それらが雑誌を母胎として生み出されていることはあまり知られていません。多様なジャンルと長い歴史をもつ漫画雑誌の背景を紹介することによって、豊穣なる漫画文化が培われてきた言語芸術の土壌を知ってもらうことができました。
二つ目の発表は、少女漫画の「当て馬」キャラについて。
少女漫画に不可欠な「当て馬」キャラは、日本では主役を凌ぐほどの人気です。その魅力を探究していくと、なんと日本文化論・日本精神論の重要なモチーフと繋がってくるのでした。
三つ目の発表は、少年漫画の名場面を生み出す要素について。
少年漫画には胸を打つ名場面・名台詞が数多くありますが、それは虚構の世界であっても、リアルな人間の感情と行動に即して描かれているからこそ生み出されたものでした。その類型の一つを探究していくと、やはり日本文化の精髄が見えてくるのです。
そんな研究発表会の後は、学生同士の交流会が開催され、とても有意義な時間を過ごすことができました。
大邱カトリック大学のみなさま、どうもありがとうございました。
言語芸術学科松本ゼミは、これからも客観的・国際的な視点をもった日本研究を楽しく進めていきます!