福岡女学院大学国際キャリア学科(ICD)では、「世界とつながる仕事で活躍する女性の育成」を目指しています。
そのため、カリキュラムにも1年次に「Introduction to World Business:国際ビジネス入門」、3年次に「Japanese Industry:日本産業論」「Human Resource Management:人的資源管理論」「カレント・ビジネス」など、世界とつながる仕事で活躍するために必要なことを学ぶ経済・ビジネス領域の科目を揃えています。語学修得科目でも「Business Reading」「Business Communication」などのビジネス英語や「中国語ビジネス会話」などの科目を設けています。ここでは、そのうちの「Human Resource Management」についてご紹介します。
企業の経営資源は一般に「ヒト」(従業員を中心とする人材)、「モノ」(製品・サービス、設備・機械など)、「カネ」(資金)、「情報」からなるといわれてます。「Human Resource Management」では、このうち「ヒト」に関する管理活動である人的資源管理の基本を学びます。
「ヒト」に関する企業の管理活動は、以前は労務管理や人事管理と呼ばれていました。しかし、1980年代頃から米国を中心に「ヒト=人的資源」という考えが広がり、日本でも徐々に「人材は企業競争力の強化のための経営資源」という考え方が一般的となりました。そして、「ヒト」に関する企業の管理活動も次第に「人的資源管理」と呼ばれるようになりました。それにともない人的資源管理に関する学会である「日本労務学会」の英語の呼称も2001年にJapan Society for Personnel and Labor Research からJapan Society for Human Resource Managementに改められました。
国際キャリア学科3年生以上を対象とする「Human Resource Management」の講義では、人材の確保・育成と配置、報酬の決定などを通じてその有効活用を図る人的資源管理の仕組みを、採用、配置と異動、人事評価と昇進管理、給与と福利厚生、教育訓練、労働時間管理、労使関係など、順を追って学んでいきます。そのなかで、いわゆる「日本的経営:Japanese Management」について解説した英語の文献も読み解きながら、主要国と比較した日本企業の人的資源管理の特徴やそれを生んだ歴史的な背景、近年の企業経営を取り巻く環境の変化などについても学んでいきます。
以下では、受講生の感想(代表)をご紹介します。