今週末、10月26日(土)に本大学学生ホールで行われる演劇公演、MMST『JF+Lesson』の関連イベントとして、10月23日(水)にトークイベントとワークショップを行いました。
トークイベントでは「韓国演劇の現在」と題して、今回の公演に出演されるキム・ジュンソプさんをお招きしました。ジュンソプさんは普段は韓国で俳優活動をされていますが、日本の演劇人との共同制作にたびたび関わっておられます。今回は演劇を始めることになったきっかけや、ソウルと釜山における演劇の地域性の違い、演劇と映像表現の違い、今回の上演『JF+Lesson』等についてお話をうかがいました。
・普段、韓国の俳優さんのお話を聞く機会がないので、とても貴重な時間でした。演劇の大学がたくさんあることや演劇と映像の違いを教えていただき、新しい発見もありました。同じ韓国でも地域によって演じられる劇が違ったり、日本と韓国で求められる演劇が違ったりするという話が興味深かったです。(4年生・Uさん)
・日韓それぞれのアプローチの違いの話が興味深かったです。リアリズムが求められる韓国と古典的なところを残す日本とで、こんなに近い距離なのに、そんなにも違いがあるのかと思いました。また、言葉が分からないという状況がシチュエーション的に利用できうるタイミングがあるという話が面白かったです。(4年生・Mさん)
・役者を志す前のコメディアンを志した理由が「身近な人を喜ばせたい」というのが等身大に感じられてとても素敵だと思いました。実際の日常生活の自然体と演技を舞台でする際のギャップについてお話されていましたが、私自身もぼんやりと感じていたので、演劇を生業とされている方に言語化してもらったようで嬉しかったです。(3年生・Dさん)
ワークショップでは、慶星大学演劇映画学部助教授のチョ・チャンジュ先生をお招きし、演技に関する特別講義と実習を行いました。演技の概念について説明された後、身体の行動に関する実習が行われました。参加者の中には演劇が未経験の学生もいましたが、舞台俳優がどのように身体の訓練を行うのか、その一端を垣間見ることができました。ワークショップの後も、演技についてチャンジュ先生に質問する熱心な学生の姿が見られました。
トークイベントとワークショップを通じて、お二人とも「演劇」というライブ・パフォーマンスだからこそ生まれる俳優のエネルギーを大切にしながら活動をされていることが分かりました。
ジュンソプさん、チャンジュ先生、本当にありがとうございました! 公演は10月26日。まだお席に余裕がございます。ご来場を心よりお待ちしております。
公演詳細はコチラ