今回は、心理学科教員として富永先生を紹介します。
ぜひご覧ください。
私の専門は臨床心理学で、これまで医療領域を中心に臨床経験を積んできました。
医療領域に限りませんが、現場で使われる心理テストに投映法と呼ばれるタイプのものがあります。
たとえば木の絵を描いてもらったりするのですが、そこには何かしら描いた人のこころの世界やあり方が映し出されているので、それを絵を通して理解しようとします。
パッと見て簡単に理解できるものではありませんが、そこに表現されているものを自分のこころを使って感じ取ることが大切になってきます。
このようなやり方に対して心許なく思われる方もいるかもしれません。
確かにこれを付け焼刃でやるのは間違いの元ですが、きちんとトレーニングを積み、偏った見方になったりせずにそれなりに使えるようになると、相手のことを理解するとても有効な手段です。
やはり「こころを使って感じ取ること」は、心理テストにも心理面接にも共通する心理臨床の根幹のように思います。
私が尊敬する先生が、触れることすら容易ではない人のこころに少しでも近づこうとする努力の結果から、心理面接の技術は生まれてきた、と言われていました。
私もそのような姿勢で学生さんと臨床心理学を学びたいと思っています。
富永幹人


